涙するとき
いつも
側にいてくれた
いつも
優しく
抱きしめてくれた
耳元で
そっと声を
かけてくれた
今宵
頬を伝う涙
出ないのは
悲しくないからじゃない
側にいてくれる
 ....
 しあわせは
 すりぬける風
 ひとときのやすらぎ
 明日のことは
 わからない
 
 しあわせは
 すくいあげた水
 たやすくこぼれるけれど
 歩けるぶんだけ
 あればいい
  ....
荒木さんが
すっぽんが獲れたから
食べにおいでよ
と言うから
友達誘って
焼酎抱えて
出かけていった

すっぽんは
みごとに捌かれ
くつくつと
鍋の中でうまそうなすき焼き風味で
 ....
空の不思議な明るさを眺めていた
午後のしん とした静けさに
誰もが固唾を呑んで、音が止まるふりをする


脂汗を拭って、開け放った窓に手を掛けた
そろそろ雷子がやって来る
彼女はいつ ....
あなたの声と
あなたの手
それだけでよかった
だたそれだけで
いつも
他愛もない
おしゃべりで
私を楽しませてくれた
さびしくなったら
わたしの手を
優しく包んでくれた
それだけ ....
あなたはわたしの何もかもを知らないし
わたしはあなたの何もかもを知らない
それでいいと思う

それでいいと思ったら
夏の柔らかい部分では
雨の方で都合をつけて
わたしとあなたを
水たま ....
誰もが持っている暗い闇を右手でしっかりと撫で付けて

廊下を走って流れる風を身体で受けて後ろへ流そう

可哀相な世界を抱きしめたブランド志向の人を翻訳して

愛を知っているつもりで与えたの ....
吸いかけの赤マルを未練なく道に投げ捨てた

入門はマルボロライト

吸い方も知らずただふかしていた

本当に好きな娘が分からず失恋した

そして社会にはむかうように親に反抗した

 ....
くすのきは今も変わらない
木にとって この時間は
とても短いから

でも人は変わる
変わらない思いを胸に
巣立ってゆく
小さかった背中も
いつのまにか大きくなって
すりきれた制服が
 ....
空を泳ぐ 羊の群れ

青を連れ去って

どこまでいくの?



え?

あぁ 夏までいくの
友が きえた
きえちゃった…

違う形で友は来た

魂を感じることができた
きえても こうして逢える
なんでだょぉ   って思うけど

友の  エネルギー  パワー  きえるわけない ....
あなたに未だほんの少し

慈しむ、心があるなら

どうかその指で

私を手折って


かさぶたを剥ぐように


何度も何度も繰り返し

空を見上げるように


残るか ....
あの日から
わたしのからだは
透明なゼリーに
くるまれていて
それはずっと
あなたの温度を保っている

その感触は
やさしくて あたたかで ぷるるん

いつまでも
その中にいては ....
錐揉みしながら
落ちてきた
とおいふる里のことも
すっかり忘れて
妖精が
家庭菜園造りに
精出す日曜日


ゴーヤは
伸びきった蔓を
なんとか
風に巻き付かせようと
精一杯の ....
わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん

この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
 今日はやたらとカラスが鳴くね

 梅雨の晴れ間の風の強い日

 まるで、おとむらいの鐘の音のよう

 黒い飛行船が青い空に消えていくよ

 風景を切り取って

 荘厳な葬送

 ....
走って行く風船を
追いかけて
ぼくは手を触れるのでした

手を触れたとき
楽しいものがありました
楽しいものはそこここで美しい時間でもありました

それは見えないものでありました
夏 ....
きみは静かに
美しかった
この土地はきみの中で生まれ
きみは一滴の
沈黙の中で
ぼくの愛を生んだ
走り去ってゆく時間は
さまざまの彩りの中で
きみの姿を奪い去ってゆく
空を穴が空くほ ....
ぼくは歌わなければならない
風をひとつ折って その先で
記憶する 読むことのできない詩集の中で

ぼくは歌わなければならない
花と恐竜の足跡を辿れば
やがてぼくらは海の波のひとつであること ....
窓越しに愛を囁いていた
この言葉はきっと風が運んでくれると信じて

手に触れるのはコンクリートの冷たさ
触れ続けて やっと
返ってくる温もり
それは 自分の暖かさ

この窓の外には
 ....
なんじゃもんじゃのはなを
きっとみようね
みにこようねと

こがらしのふくひに
きみは
私は花にはなれなくて
私は花を見るだけで
羨ましげに茎の影から

陽にあたるその透けた花弁を
雨粒が伝うその雌しべを
蝶に奪われゆくその蜜を
私の憧憬への軽い蔑視を

ああ 蝶よ
 ....
  星の夜には
空から銀糸が降りてくるという幻想を持って
  今は亡き
あの人と、あの人と、あの人と、あの子 と
日記のような会話をします。


瞬いた先から、雫が玉のように伝わって
 ....
生きてきた数十年の年月に
得たものは後悔と挫折の苦い味
生きてきた意味なんてあったのか
そして
生きてゆく意味なんてあるのだろうか

何も追うものがない
夢? 希望? 将来?
そんな陳 ....
 (たとえば今のあたし)
夜は
黒にかぎりなく近い、青
朝は
暗い白

影で笑ってた

あたしがセルリアンブルーだったころ
あたしがしゅいろだったころ

猫と毛玉ばっかりころがし ....
一日中何をしていても
ずっとあなたの歌声が聞こえてきます

最後の夜
あたたかい腕の中で聞いたせつない曲
あなたが想いをこめて歌ってくれたお別れの曲

自動繰り返しモードで流れてくるから ....
人はそれぞれ価値がある

自分の価値を上げるために必死になる

その事が他の人にとって必要かは別として

みんな自分の価値を上げるために
趣味にばっかり時間をかけたり
仕事にばっかり時 ....
遠いクラクション
電燈が灯り
見下ろす街
二人連なった街
沈黙



旋回する鳶
夕照に染まり美しく
約束は避けられ
日常を語る
それもまた沈黙



群れ飛ぶ烏
煙 ....
雑踏の片隅で
貴方の声が聴こえたような気がしたので
その声のする方へ歩いてゆきました。

そうしたら
其処には貴方の笑顔が在って
とても安心したので

私は其処に留まることにしまし ....
あした あさって しあさって・・・
この先 いくつ暗い夜を越えても
もう あなたに辿り着くすべはない

ことばは 何もいらないから
長い時間も 取らせないから

あした 行ってしまうのな ....
貴水 水海さんのおすすめリスト(1345)
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回航- 千月 話 ...自由詩8*05-6-15
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