すべてのおすすめ
あなたが創った
ぼくらの時計は

今日も単身赴任の
この部屋に
あなたの眠る病室に

永遠の時を


刻んでいる
大潮の夜に
ふたり酔って
ふらふらと歩きながら
月を見れば

俺は笑う月と、
あなたは兎の耳と、
反比例の相関を示し

提示した相関係数マイナスRの
数値が0コンマいくつになるか
 ....
みずいろに
きえた
ほたる
なつの
まぼろし
さんかいきのあおぞら
ぼくのろうやにいる
りゅうちにんは
みんな
びょうきがち

しゃばにいるときは
ぎんぎんに
げんきなのに
りゅうちじょうのなかでは
とたんに
びょうきがち

いれずみの
のぼ ....
風に乗って越してきた次の日から
せっせ、せっせと
庭の草取りをはじめ
ごんごん、ごんごん
掘り起こして土作りをし、
次の次の日には
どこからか太陽の種を
仕入れてきて
ぱらぱらぱらぱら ....
荒木さんが
すっぽんが獲れたから
食べにおいでよ
と言うから
友達誘って
焼酎抱えて
出かけていった

すっぽんは
みごとに捌かれ
くつくつと
鍋の中でうまそうなすき焼き風味で
 ....
錐揉みしながら
落ちてきた
とおいふる里のことも
すっかり忘れて
妖精が
家庭菜園造りに
精出す日曜日


ゴーヤは
伸びきった蔓を
なんとか
風に巻き付かせようと
精一杯の ....
なんじゃもんじゃのはなを
きっとみようね
みにこようねと

こがらしのふくひに
きみは
きょうはぽかぽか
おひさまのきげんもよく
きょうはぽかぽか
そらのきげんもよい。

こんなひはおもいきって
あたまのふたをぽっかりあけて
ちいさなこぶのひとつふたつ
とりだしてみたくな ....
区別する
やつらを
心底
差別する。

青炎を秘めた
冬の向日葵が
太陽を見据え
{ルビ白骨=ほね}のように
カタカタと
笑う。

街灯のなかに
きょうも
娼婦は
立ち尽 ....
これまで
何百人の壊れた瞳と
話してきたのだろう

何千人の傷を覗き
何万人の嘘を写してきたのだろう

そして
その中の
何人のひとの血となり得たのだろう
おれは
あるいている
みどりのなかを
あるいている

あるいている
かぜをおって
あるいている

あるいている
ひかりのなかを
あるいている

あるいている
あめにうたれて
あるい ....
うすっぺらな
かさぶたを
かさねすぎて
海をわすれた。

くされかけた
霧のなかを
影のない魚たちが
歩んでいった。

矢のように駆ける
雲の彼方に
涙をたたえた
光の鳥を見 ....
風が
紺色に
染まるのは
たまらないから
紅色の
ガラス玉を
回し続ける
貴水 水海さんの草野大悟さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空の時計- 草野大悟自由詩508-6-5
笑う月と兎の耳の相関関係- 草野大悟自由詩5*05-8-21
君に- 草野大悟自由詩6*05-8-8
びょうきがちりゅうちにん- 草野大悟自由詩5*05-7-25
夏の妖精- 草野大悟自由詩8*05-7-24
夏にすっぽん- 草野大悟自由詩12*05-7-17
妖精とゴーヤ- 草野大悟自由詩4*05-7-4
なんじゃもんじゃ- 草野大悟自由詩3*05-5-26
はる- 草野大悟自由詩4*05-3-8
白骨- 草野大悟自由詩205-2-12
おれは- 草野大悟自由詩5*05-2-11
ふたりで- 草野大悟自由詩5*04-12-29
光の鳥- 草野大悟自由詩4*04-5-27
点の風景- 草野大悟自由詩304-5-26

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する