輪郭のはっきりとしない夜景
光がぼやけて見えて
とても美しい

これは私の瞳にだけ映る世界
目が悪い
ただそれだけのことなのだけど

眼鏡越しに見える世界は
くっきりはっきり
 ....
ちいちゃな芽をぶつぶつと
たくさん出してた 春

嫁いだのに
お前の担当だなどと
親に 言われ

私に 実を選られた 桃

収穫の時を迎え
みためにも 柔らかく 香ばしい

台 ....
僕らの隣を
名もしらぬたくさんのひとが通り過ぎて行く
それは止まらない流れのように
街は 黒い雨にぬれて

僕らは色とりどりの傘の中で
黒くぬれて

通り過ぎて行くひとたちは
僕らの ....
夜空を仰ぐ。

雲がかかって見えない星を求めて。

月明かりで白く浮き出る雲。

雲の隙間から見える空間。

それは私に星を与えてはくれない。

今日の雲は動きが重い。

地べ ....
いつも
悲しくて
悲しくて

いつも
寂しくて
寂しくて

それでも
空と海
コントラスト

いつもどおりで

それでも
夕闇の月
照らし出す

胸に咲く花
悲し ....
グラジオラスには
夏が咲き
雲なく晴れて
風もなし
夢はほのかに
午后の空

盆ちょうちんの
夏かがり
遠き耳に
海は果て
夢はさかりに
夕の風

青きトマトに
古き恋
 ....
河原であの娘と手持ち花火

今日は風が強いので何本もマッチを無駄にした
その度にキミはくすくすと笑う

去年の花火だからしけっているのだと
僕は頭を掻く

キミは川面に浮かぶ月の反射を ....
 帰宅ラッシュの車両
 油っぽい空気の中
 違う体が欲しいって思う

 座席には
 よれよれの背広に
 薄くなった頭を並べて
 眉間にしわを寄せて目をつぶっている
 サラリーマン達 ....
さみしい と打ち込んで
いっせいに
知りうる限りのアドレスへ

やがて何通かの同情と
おざなりな相槌と
迷惑な入れ込みが届く

そんなものは望んではいない

薄らぐ窓のすき間から
 ....
月の光の中。僕たちは出会った。

君は、月の光に照らされて、僕に微笑んでくれた。

まるで、君は天使のように・・・

もしかすると、あの時、僕には見えらかもしれない。

君の背中に、白 ....
何度も
何度も
死のうとした

何度も
何度も
自分を傷つけた

心も
体も
ズタズタになった

だけど
俺は死なない
俺は死ねない

まだ
この世に
未練が
あ ....
線香花火に照らされたあなたのよこがお。
小さな笑顔で光を見つめている姿も、
こっちを向いて笑ってくれる顔も、
ぜんぶ大好き。
とくに何かを見つめている
あなたの目が好き。

私のことも、 ....
*Coffee*

  銀の鈴のついた  スプーンで
くるくると
  かきまぜてみよう

   甘さも
   苦味も
ごちゃまぜにした

カフェオレは“恋の味”
ぶつかっては壊れ
飛び散っては集まり
粒は細かく
きめは細かく

ぶつけては壊し
ぶつけられて壊され
心の破片
私の破片

探し歩き
拾い集め

角も削れた
小さな破片
 ....
さっき
ガード下で出会った
あのカエルは

ホントに
カエルだったんだろうか
なんて


考えたりする今夜の僕は
ホントに

僕なんだろうか
輝くものを見たくなかった
カラスの爪ばかり目について
喉が渇く

霧の羽
霧の懐へと
破れた服ぶらさげて

肉はいらない
がらんどう・・・夜の雫は
朝の湿った空気へと
山から ....
らじうむのように

見えない放射を

どこかから放つ

小さな石を にぎりしめて

とぎれた足跡の前で

ためいきする


存在よ

星の砕けた子どもたちに

時は過 ....
吹き抜けた風、

輝いた花火、

燃え上がったほのお、

時計の針を回す歯車は
幾度回っただろうか。

ただ流れる水、

さかのぼっていく魚たちは
何を見たのだろうか。
あなたが好き
あなたが好き
なぜだか悔しいけど
あなたが好き


時々拗ねてみせれば
いたずらっぽく笑う
ばかだなって


追いかけるのなんか大嫌いなのに
気づくと
いつ ....
  おや、河をめざしていたのではなかったのですか


           はい、ここは河です


  どうにも、ここは海、のようですが
  その証拠に、
  こんなにも広く、青い
 ....
柔らかい絹のような髪
風に遊ばせて 君が笑う
まだうっすらと 幼さをまとった
伸びやかな脚を
揺らしながら

少しかどのある硬そうな膝小僧
二つ並べて 君が笑う
若草のそよぐ野原を ....
私は深い海に沈んだ

いつ這い上がるのか

絡みつく鎖が

とける日まで・・・

己の力で這い上がるまで

生か死かどちらかだ













 ....
例えば...タバコを吸うのは体によくないと思う

でも、無性に吸いたい気分だ

一度吸ってしまったら
きっと止められなくなってしまう

例えば...私は弱いと信じて動かない人間だと思う
 ....
ええと、

いつの間にか 物覚えが悪くなり、

それは多分、

以前、携帯メールを待ちすぎて とか、

頬杖をついて 

パソコン画面をボーッと見ていて

頭もボーッとなること ....
夜空を渡る
銀の箱舟よ

夜空に跨ぐ
白き箱舟よ

どうか
どうか

空の彼方にいる
どの星々よりも輝く
あの香しき
あの愛しき
あの星へと
伝えてください

『愛して ....
花を 手折るのが
わたしであるうちは
わたしは花ではなく
手折られることもない

ナイフを構えるのが
わたしであるうちは
わたしは傷とはならず
痛みにうめくこともない

無数のあな ....
夏休みも終わるころ
いまでゴロゴロしていたお父さんに
僕は言いました

ねぇドコカへつれてってよ 

お父さんはいつも
忙しいからと言ってことわります
だけどその日はどう見てもいそがし ....
逢いたい人には 逢えなくて

ずっとは 続かなくて

気持ちは 届かなくて

お預けと 我慢ばかり...


凍った月を食べる

パリッ..


        (2004 ....
わたしの好きなお月様は

すれ違い

先に明日にいってしまったので

わたしは一人で  

ただひとつ星を眺めています

この夜がやさしくて

手を離すのが 

いやで仕方 ....
ふと見上げたら飛行機雲

白い線がまっすぐと伸びていく

空はこんなにも大きい

そして

ひとは

ちっぽけだ



泣いたり

笑ったり

大忙し



 ....
貴水 水海さんのおすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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くる- 砂木自由詩13*04-8-30
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待ってみた日- おっとっ ...未詩・独白4*04-8-29
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夢夏(ムゲ)- 春日野佐 ...自由詩9*04-8-28
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- マッドビ ...未詩・独白504-8-28
カーテン・コール- umineko自由詩304-8-26
もう一度_僕の隣り(ここ)で。- 天使自由詩204-8-26
Linger_attachment...- Lily of the ...自由詩6*04-8-26
よこがお。- 天使自由詩204-8-25
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心の破片- 谷川美嶺自由詩104-8-25
カエル- 松本 涼自由詩3*04-8-24
霧衣- 湾鶴自由詩4*04-8-21
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「_ピエロ_」- 椎名自由詩204-8-20
ミシシッピ・ブルー- 望月 ゆ ...自由詩4*04-8-20
_少女- さち自由詩4*04-8-20
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例えば- 未詩・独白304-8-20
きんきょう- 蒼木りん未詩・独白2*04-8-20
Falling_star...- Lily of the ...自由詩2*04-8-16
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僕をドコカへ連れてって!- 桜 葉一自由詩104-8-12
つめたい..- 蒼木りん自由詩1*04-8-12
一人夜- 蒼木りん自由詩3*04-8-12
「_空を見上げて_」- 椎名自由詩304-8-11

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