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ふりふりふり っと
どれすの すそを
ゆらして
まるい
ぼうるの なか

きのせい かなー
うわめづかい
きのない ふりして
さそってる かなー

そとは
 ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
柔らかい絹のような髪
風に遊ばせて 君が笑う
まだうっすらと 幼さをまとった
伸びやかな脚を
揺らしながら

少しかどのある硬そうな膝小僧
二つ並べて 君が笑う
若草のそよぐ野原を ....
学校ひけたら
駆けていく
あの駄菓子屋は
今も そのまま?
鬼ごっこした
松ばやしは
いつの間にか
駐車場

それでも 
ここは あの頃の匂いがする

初めてキスした
公園の ....
心の中の本棚に
私小説が増えてゆく
主人公は
いつも不器用で
哀しいほど
いつもみっともない

誰が読んでくれるでもなく
ただ 
収められてゆく
落胆のため息とともに

それは ....
できることなら

明るいトコに取り出して

この想い 見て欲しい



言葉では

綴りきれない

曖昧な色あいを



できることなら

あなたの心で

解説 ....
  きぃ

       きぃ

  きぃ


身体ごと
時間ごと
空に放り出される


日常の中で
くすぶった思いを抱えたままの
私を放り投げる
留まろうとする
観念 ....
〜かあちゃんが
 作ってくれる弁当は
 新聞紙に包んであって
 友だちの
 可愛らしいランチバッグの隣で
 開くのは 恥かしかった〜


きれいな黄色の卵焼きと
赤いプチトマト
ウ ....
悲しい夢を見て
泣きながら目覚めた
悲しかった物語は
なんだったの
思い出せないけど
去ってゆくあなたの後ろ姿の
ラストシーンだけで充分

隣りに眠るあなたが
必ずそこにいるとは限ら ....
商店街で見かけた女の子
オムツで丸いお尻を振りながら
パパに手を引かれて歩く

ただ
歩くことの夢中
自分の足が
交互に前に出てくることの不思議
パパに手を引かれていることの
無意識 ....
説明が出来ない
キッチンの片隅
気付かれないように
涙が流れた

想いは
こぼさないように
シンクの横に
そっと置いたまま
君の夕飯を作った

テレビに目をやりながら
明るい声 ....
私が泣いているのではありません

私の中の

どこかが泣いているんです



涙でも泣き声でもありません

私のどこかの

傷みです
私には家族がいて
一緒に笑う友達がいて
柔らかく抱かれてくれる仔犬もいて

だから
思ってはいけないことなのかも
“ひとりぼっち”だなんて

・・・・

きっとこの“ひとりぼっち” ....
目的地を探して
彷徨う心の軌跡は
直進し
蛇行し
迂回する

高い山の頂上を
目指すルートを探しているなら
地図を調べればいい
かつて登った者に尋ねてもいい
頂上の
その一点が
 ....
ばかみたいに・・・
ううん
ばかでもいいや
まちがってても・・・いいや

きみを
しんじるんだ
あなたにとって
私はいい女かなあ

君にとって
私はいい母親かなあ

彼らにとって
私はいい娘かなあ

どこをとっても
ポンコツな気がする

いつか
最後の日に
つくづくポ ....
手を差し出せずに 僕たちは
手を繋げずに 僕たちは
それでも互いの温もりを
感じたくって
確かめたくって

他に知らなかったから

蹴ってみた
ぶってみた
突き飛ばしてみた
踏み ....
ごめんなさいが
素直に 言いたい
自分を取り繕う為ではなく
怒りを上手く かわす為ではなく

本当の ごめんなさいが
素直に言えるように
なりたい

傷ついた
自分の心を 知ってい ....
出会ったとき
あなたの笑顔は
その輪郭も儚げで
僕の硬い指が触れたら
壊してしまいそうですらあった

桜が
もうすぐ咲くわ

紅をさした蕾に
そっと触れてそう言った
あなたの瞳に ....
君は僕無しでも生きられるかもしんない。
僕も君無しでも生きられるかもしんない。
でもね
君は君無しでは生きられないし
僕も僕無しではいきられない。
君の君には、僕がいた時間が含まれていて
 ....
あいつの笑い声が
みぞおちのあたりを
握り潰す
きのう フラれたのに
今日も 同じ教室
まあるいね
こんもりと
きいろいね
くっきりと

わらってる
うたってる
さぼてんの
はちのすみ

はるですよ
はるですよ
ここにいま
いきてるよ
式に歌う最後の曲は
嬉しさと寂しさで
下手くそになるね

仰々しく受け取った
証書もただの紙切れかもね

これっきりの帰り道
証書の筒を振り回して
今まで
たいして好きでもなかった ....
シャツとセーターを
いっぺんに エイッ と脱ぎ捨てるように

思い切って
まだ冷たい風の中に
私をさらしたら

その勢いに 驚いて
くよくよする私も
ピョンッと飛び跳ねるかもしれない ....
恋をしていた
たぶん
していたんだと思う

バラ色の生活を
夢見ていた
幼い想像で

こんな
冷蔵庫の奥で干からびた漬物を
片付ける為ではなく
マドレーヌなんか焼く為に
台所に ....
こんなにちっぽけなものでも
ここにある と 静かに語る

ただ黙って積もり
その日の風に 明日の模様を描く
その日の波に 昨日の夢を揺らす

永い永い時間を抱いて
ここにある と 静か ....
どうにか起きた
朝5時前
闇には 冬がまだ居座る


動きたくない

温もっていたい


そんな心を 叱りとばして
私の今日が始まる


辛いなあ

眠いなあ

だ ....
でっぱらない 私
仲間と入ったレストランで
おんなじものを食べて
美味しいと騒いでる中で
一人だけ
まずくて食えないとは
言えない

まあ 好みは色々だからねえ なんて
誤魔化したつ ....
翔けぬけてゆく
批判と嘲笑の絡まりつく
常識というツタをかきわけて

誰かの作った方眼用紙に
僕の未来は{ルビ描=えが}けない

たとえば
星と星の間を結んで
たとえば
風のペンで ....
いつものように
笑ってるから
元気なんだと 決めつけないで

いつものような
笑い顔は
いつもヤリキレナイって ことなの

涙とか
ふくれっ面とか
そのままに
出せないってことな ....
貴水 水海さんのさちさんおすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きんぎょ- さち自由詩15*05-7-24
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
_少女- さち自由詩4*04-8-20
- さち自由詩9*04-8-9
本棚- さち自由詩16*04-6-21
無題- さち自由詩304-6-10
ブランコ- さち自由詩16*04-6-7
弁当- さち自由詩5*04-6-2
- さち自由詩5*04-5-31
- さち自由詩8*04-5-17
一人物語る悲しみを- さち自由詩10*04-5-7
- さち自由詩6*04-4-29
ひとりぼっち- さち自由詩604-4-23
彷徨う- さち自由詩604-4-19
ただ・・- さち自由詩404-4-12
控えめに・・・思う- さち自由詩404-4-9
群れる孤独たち・・・1- さち自由詩704-4-2
のぞみ- さち自由詩8*04-3-27
桜咲くまで- さち自由詩604-3-19
さよならだけど- さち自由詩6*04-3-17
とげ- さち自由詩504-3-14
たんぽぽ- さち自由詩904-3-10
卒業- さち自由詩3*04-3-7
一歩め- さち自由詩7*04-3-1
気付いたんだ- さち未詩・独白404-2-24
- さち自由詩6*04-2-20
夜明け- さち自由詩6*04-2-19
ごまかし- さち自由詩604-2-14
生きる- さち自由詩5*04-2-11
いつわり- さち自由詩4*04-2-8

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