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静寂の海
咲いて波間に
ほの白い影を落とす月

寄せる波は
真夏の喧騒
返す波は
秋の訪れを
それぞれに伝えて

移ろう季節を人知れず
見送り
迎える

久遠の光は ....
歌は

あなたの唇から
ほろほろ零れて
やがてひとつの連なりとなって
わたしの胸まで届いたのです

風見鶏のわたしは
風が吹くたびに
あちらを向いたりこちらを向いたり
惨め ....
一点の翳りも見えぬ空の下白さを競う百合とTシャツ


軒下でチリリと唄うびーどろは風に撫でられ恋を煩う


結い上げた髪にかんざし挿してみる すこし淫らなおんなを気取る


誰がため ....
閃光と爆音が果てしなくつづく
長い長い夜だった

終戦前夜の静かな港町に
これが最後とばかりに
ありったけの爆弾が落とされて
夜空はまるで夕焼けのように
真っ赤に染まったという

 ....
降り立った駅のホームには
潮の匂いの風が吹いていた
タクシー乗り場では
タオルを首に巻いた運転手が
ワイシャツには不釣り合いなほど
日焼けした顔で機嫌よくドアを開けた

エア ....
花陰に風はやどり
月星を愛で
いつしか
浅い眠りにおちて

天の川から
舟を漕ぎ出し
月のうさぎに恋をして
手に手をとって
星々をめぐる旅をする

そんな甘い夢をみた
 ....
グラスの縁を滑り落ちる
雫のまるい膨らみの中に
千切りそこねた夏景色
麦藁帽子の少女の幻を閉じ込めて

氷の欠片をもてあそぶ指先の
すこし伸ばした爪は
太陽と同じ色に染められて
行き場 ....
貴水 水海さんの落合朱美さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海に咲く月- 落合朱美自由詩14*05-8-19
羽根- 落合朱美自由詩8*05-8-19
影絵の夏- 落合朱美短歌11*05-8-6
1945年8月14日- 落合朱美自由詩13*05-8-2
帰省- 落合朱美自由詩13*05-7-29
ゆらりゆりかご- 落合朱美自由詩11*05-7-25
夏服の模様- 落合朱美自由詩15*05-7-25

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