残された言葉は 過ぎ去った花束
夢見るように 色とりどりの
風にゆれる やわらかな花びらの
残された言葉は なつかしい鉱石の輝き
深く沈む 青色の
さまざまな 空色の
残さ ....
寄せては返す
波の中で
僕の足は柔らかく
砂に沈む
ひっそりと
息をする貝殻たちの
その世界に少しでもと
寄り添いながら
報われなかったことよりも
望める ....
時代に飲み込まれ哀れな子羊
一体誰が悪いのか、
神>人の世界に生き
俺たちはただ、死ぬだけなのか?
つらい?くるしい?死にたい?
どこまで、走ったらいい
マラソン苦手な俺たち、
地獄 ....
奥まった場所に入ってみると
未開封のまま使われなかった気持ちがあって
いつだってつまずきながら走り抜けてきたこころだから
止まらない雨に洗い流されてみたいときもある
ハリー、ハリー
誰か ....
君が、発した「サヨナラ」に
隠れてた本音を汲み取れず
僕は、ただ「さよなら」と返した
ただ「さよなら」と返した
些細な出来事も
君が絡むと、忘れ切れない思い出となる
「男は一冊のアルバムを見ていた。
愛する妻と愛する娘、
綺麗ですねと言うと男は笑みを浮かべた。
今はどうしてるんですか?
そう聞くと、男は今もどこかで元気にやってるんじゃないですか。
それだ ....
周りが綺麗に見える日がある
みんなが綺麗に見えてくる日がある
そんな時
自分がとても醜い生き物のように見える
自分がとても汚れた生き物のようにも見える
どす黒く
心の奥底まで侵され ....
土砂降りの雨と 雷の日には
昼間から眠った
目覚めても まだ
雨も雷もやまなければ
家の中の仕事をした
そして
それをしながら
考えていなかったことを考えた ....
そんなに ふるい うた ばかり
あなたは まもられ かぜの ひめ
なくな とつうじる くうはく の
とわ の はごろも その まなに
それでも ふるい ゆめ ばかり
あなたに まもら ....
どこまでいっても出ない答え
もう何もわからない自分の事でさえ
大きな声出して泣けない辛さ
誰にも弱音をはけない辛さ
苦悩が発生葛藤と格闘
溜まるストレス
吐き出せず ....
どこにもやれない想いは
小指に結んだ 見えない糸に
そっとつないで
たとえば、遠い日の風船のように
いつもいつも 一緒に歩きましょう
大切すぎて 苦い思い出
....
いつもそばにいるけれど、
けっしてひとつにならない。
つきときんせいになりたいと、
おもったきのうが、
わたしのくびをしめる。
人は愛し合うために生きている
人を愛しぬく・愛されぬくために
この世界に生まれてきた
いくつもの命があるこの時に
空からたった一つの命を授かった
無駄にはできな ....
時できらめく この世界に
いくつもの命がある
その中で僕らは生まれてきたんだ
生きる意味を持って
命の輝きを発しながら
星より輝きながら
僕らは生きてい ....
右曲がりの坂道を
30歩のぼったところ
雨上がりには
アジサイが
酸性やアルカリ性に色づくので
それならば涙は、と
通りすがりのにわか雨を
ふたたび
つま先に
ひと ....
みんなが意味が 必要だというから
私も意味をさがして とぼとぼと
下を向いて歩いてみたけど
あれこれと拾ってみても
大切な意味なんて ひとつもない。
だから意味なんて い ....
ねこの目、ねこの目、金の鈴
ねこの目、ねこの目、銀の鈴
行けば帰れぬ森の中、
どんぐり拾いに行きましょう。
行けば帰れぬ海の中、
貝がらさがしに行きましょう。
どん ....
新しい音が鳴り出すと
見上げてしまう癖がついた
国道沿いの滲んだ校舎の上
スピーカーが漏らす
ひずんだ音
ずっとずっと変わらない
ひとつ
呼吸のように響いては
震えている何か
....
ナイフよりも尖ったガラスの心
誰かの体を貫いて
声にならない悲鳴を上げても
助けてくれる人はいなくて
どんどん汚れていく身体と笑顔
気がつくともう今は笑えない
だんだん落とされてくあた ....
扇風機がこわいという。
そのうち夜な夜な
耳元でしつこく「回りながら旋回」したあげく、
冷蔵庫を開けて、
冷えた発泡酒と枝豆で晩酌などするという。
しかも冷蔵庫は、
扇風機に少し気 ....
ひつじが鳴いていた
ひまわりが咲いていた
人がいた 好きだった
目を閉じる
陽だまりのなか
明日なら
死んでも良かった
ぎざぎ ざ
の はーと
小骨 を トッテ は
陣取る
いかれた ピアの ん
かき抱く 絶望
抜ける 髪
あんたは つまり 正しくて
嘘 は つけません
....
来襲した否定の言葉に
其れを肯定する事しか出来なくて
また 大切なモノを壱つ失くしました
他人が見る自分を
強がりというオブラートで隠して
開放したら 見切られました
一時の感情に ....
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る
デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
春、過ぎて、
夏、来ぬ。
夜、老いて、
昼、盛りぬ。
雨、ほそぼそと、
胸をよぎる。
泣け!
しづかに泣け。
しめやかに泣け。
それから、
....
あなたの服に成って
あなたを包めたら
あなたの靴に成って
あなたを運べたら
そんなこと が出来たなら
そんな風 に成れたなら
どんなに幸せでしょう、と
夢、見るのです
死にたい って
呟いてから
やりたいこと
思い浮かんじゃった
死のうかな って
剃刀持ってから
やりたいこと
思い浮かんじゃった
死んじゃえ って
手首に当ててから
やりた ....
鳥が燃えながら飛び立つ
黒い枝が空いっぱいに絡み合う
朝にも似た冷たい大気が
無数の記憶を凍らせても
すかさず世話焼きの風は遣って来て
その霜を脱がせる
急いで帰らなきゃ
鳥 ....
外は雨 梅雨の雨
出かけるとき僕の右手に必要なのは
傘ではなく勇気
出かけるとき僕の両足に必要なのは
靴ではなく 一歩を踏み出す力
ぬるぬるとした狭い部屋から抜け出すと
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45