エンジンのいらない 未来の飛行機が ひんやりとしずかに 旋回している メキシコのような景色の あちらこちらで 牛の化石が見つかり どれもこれも 老衰に違いない 長い時間を生きたのに 石になるまでには  .... 知らない町をゆく
晴天が聳え
すかんと何もかにも失せている
なるべくうまく置きざりにされて老いぼれたい

乾きたい乾きたい ああ 
かあ わ きたい の
曲がりくねった坂道むちゃくちゃに ....
4つのダイヤにひとつずつ文字を刻んで
シロくくぐもった空気にナゲて
霞んだり滲んだりする光のすじを


じぃ   っ と


そのモノでしか傷つくことのない4つのダイヤ

 ....
文字数にならない(ぁぃ)を数えつづけてとうとうHighになりました「はい。」


都合の悪いことはいつも聴こえない何度でも言ってあげますぃゃょぃゃょぃゃょぃゃょぃ ....
どうぶつの心の内容を覗きみることは、自然科学の領域ではタブーだし、
主観的にそれをやっちゃうと、サイエンスではあり得なくなってしまう。
それはもはやブンガクだ。
どうぶつ奇想天外法だ。
 ....
ある冬の雪の日の写真の中で二月をとめて待っていて。



二月そうして服役した服は役目を終え野に放たれるのだ。


前転をつづけた雪だるまはそろそろ後転の ....
 やさしいための息をして、あなたの胸に冷
たく溜まる、それを、吐き出して。もう一度、
たった一度でいい、やさしいための、息をし
て息をして息をして息を、して、あたため ....
批評祭参加作品■ダイアリーポエム調の散文

 午前6時半、目覚ましの音で目を覚ます。目を覚ますが再び眠っていたらしい。再び鳴
ったベルの音に目を覚ます。目は覚めているのだがまだベッドの中でもぞも ....
せつな過ぎて 街灯に浮かんで逃げる自分の影に泣けてくる
おれが移動すればおれの影も動く
泣いてても笑ってても 影の表情や温度は変わらん
光の帯となって過ぎ去ってゆく特急列車の通過
おれは野菜と ....
歪んだ亀裂のすきまで舌をころがしている、君よ
君の名は口裂け女だ!
まつした君はすかさず切り返す
ぼくは口は裂けていない
ここはすなわち第二のへそさ
諭すように君はぴんと伸ばした人差し指を
 ....
がんばれ
きみは
どこかには いる

わたしのなかの ものがたりが
ここからどこかへ とびさっていっても



さようなら せかい
わたしが しんじていたもの
かぜのようにとお ....
  蛸壺の中で何人も嫌味を言い合っている 煙で見えなくした無表情の顔で

  三秒間で繰り出した言葉が 何人もの内臓をえぐり 来世さえ摘み取ってゆく

  知らない顔も知ってる顔も ホッチキス ....
プラットホーム
薄青く透けた空白へ
真っ直ぐに冴え立つ
色の無い脊椎の林の
プラットホーム


始まる
冬の朝の微細な輪郭線は
薄荷のことなど忘れた振りをしよ ....
 面白人生講話

 二つのメソド、つまり方策がある。リストアップ法と丼勘定法である。私達の携わる宗教では、戸別訪問による信者獲得の取り決めがある。聖書によると、伝える者がいないと聞く者がい ....
ごめんな
ヤスコ タエ ミツオ
ごめんな
ヤスコ 泣くなって
俺は不死身だ

飛んじゃった

修学旅行が中止になった
からっぽのバスが雲の中で立ち往生
青空がね、
大き、すぎた、ね
もう写真を撮らなくていいね
顔を落とした40人の子供(せんし)たち

す ....
{引用=*

風の遺書



風の遺書を
思い思いに握りしめた
少年たちの
あしあとが
続く

空を
いくすじかの
涙がながれて


いきるって
かなしい?

 ....
消えたり、
浮かんだり。

突っつかれたり。
ゆっくり速く流れ去っていったり。

生きる苦しみを、すっかり笑い飛ばしたり。

「淋しかぁないさ。
 仲間だって ほら、こんなにいっぱい ....
冬深し旬の魚は海の色

小春空取り忘れてる柿ひとつ

寒くても障子の奥は別世界
フラスコ内部が一気に沸点を飛び越えた
頭上で炸裂した新型爆弾のあとは
巨大なキノコ雲がごうごうと
僕らは「それ」を見下ろしている
焦土と化した一帯に黒いスコールがたたきつけ
それから
定点 ....
日曜を 待ち侘び老いる きりぎりす 冬寒し缶コーヒーを握り締め

皮を剥く母親の手は蜜柑色

背伸びする白鳥見ては真似をする
まったく違う、
それこそ何千億光年離れた星たちが、
地球からではおなじ、
星座の中に並んでいたりする。

ぼくたちの、
ぼくたちである違いなんて、
遙か向 ....
{引用=
(2/3)http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=140514 のつづきです

もうし、もうし、
この暑いさなか
そこの杖のお方は歩みが難しい ....
 傾いていた。
 傾いているので歩くごとにそちらに、ずれる。ずれるのでずれないように歩こうとすると、さらに傾き、またずれる。急いで、いる。なのでずれるのにも構わず、ず ....
 
でかいクマの
ふわっふわの
ぬいぐるみに
コブラツイストをかけている
君が
極められているのがまるで自分自身であるかのような
苦痛にゆがんだ顔をして
これ男が急所蹴られるのより絶対 ....
一。


 キイチのつめは、はやく伸びる。あたしが知っているおとこの中でいちばんはやく、伸びる。いくらふかく切っても、ものの一週間もすれば、しろくてほそいあの指先 ....
気味の向こうへ
手を伸ばしたら
思い出せない歌

聞こえて昔

詩を贈りました
鏡の
詩の中でかつて
女である。こと
投げ付けられた
未熟な
巻き毛だからと
女で ....
  

 ターテンは
 両足が不自由で
 下半身と両腕に
 ギプスのような器械を
 つけていた
 本名の達野公彦と呼ぶ者は
 誰もいなかった
 みんな彼をターテンと呼んだ
 ....
 わたしは、あなたが思うよりも深く、沈んで、いる。
 それは深海のようであり、深遠のようでもある。
 あなたはあなたが嫌いで、いつも誰かを、装って、いる。
 あな ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
SF- 砧 和日自由詩11*08-2-17
彷徨と空- 「ま」の ...自由詩7*08-2-8
すもっぐ。- 自由詩108-2-7
【ひとり短歌祭参加作品】「_文字数にならない(ぁぃ)を数えつ ...- PULL.短歌2*08-2-4
青虫のキモチになって考えてみました- 散文(批評 ...9+*08-2-4
「_二月をとめて待っていて。_」- PULL.短歌8*08-2-3
「_やさしいための息をして、_」- PULL.自由詩5*08-1-27
批評祭参加作品■ダイアリーポエム調の散文- mizu K散文(批評 ...4*08-1-27
穴を掘れ- カンチェ ...自由詩308-1-24
新姓:まつした- 加藤泰清自由詩108-1-23
独白- (1+1 ...自由詩2*08-1-15
それが何だったかもうわからない- カンチェ ...自由詩108-1-13
薄荷時間- A道化自由詩2108-1-10
面白人生講話(8)- 生田 稔散文(批評 ...308-1-7
ウチにサンタが来ない訳- 吉岡孝次自由詩307-12-22
せんし- 446自由詩107-12-21
風の遺書- 青色銀河 ...自由詩1007-12-12
洪水の後で- 吉岡孝次自由詩207-12-9
障子- 夏川ゆう俳句2*07-11-30
僕らが死んだ、そのあとに- mizu K自由詩507-11-29
無題- 曳舟俳句1*07-11-29
白鳥- 夏川ゆう俳句107-11-29
「_阿呆に想う。_」- PULL.自由詩6*07-11-26
鬼の左手_(3/3)- mizu K自由詩207-11-25
「_ナナメ。_」- PULL.散文(批評 ...2*07-11-22
イカスミ、痛覚- まりょ自由詩207-11-9
「_ふかづめ。_」- PULL.自由詩9*07-11-9
き、きみ、み- 露草色未詩・独白107-11-5
ターテン- カンチェ ...自由詩1007-11-1
「_あなたの中の、わたし。_」- PULL.自由詩20*07-11-1

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