視線と光線が結んだら
さらさら
妖精が発生してゆく
セロファン製のダンスを舞う
朝をひたひた含んだ妖精のペン先が
愛されなかった夜の輪郭を
透明線で描き直してくださる
 ....
あの棟では人が焼かれるそうです

薄い夜のカーテン 眠れるはずもなく

白い一筋の骨

私の白い手
 私は毎晩お花畑の夢を見ます。その事をパパとママに話したら、パパがお庭に花壇を作ってくれました、ママがお花の育て方を教えてくれました、私がお花を育てる事になりました。
 何日か経って、私の知らない草 ....
枕返し


枕は魂を夢の入り江へ運ぶ舟
夢と現の狭間に横たわる
とろんとした浅瀬を行き来する
僕は腕利きの一等航海士
大抵の鼾や歯軋りには動じないけれど
獏の襲来にはかなり手を ....
木魅 (こだま)


「好きだ」
溢れ出した想いを返せないまま
あなたは土に還り
わたしは朽ちることもできずに
「好きよ」
抱えすぎた言の葉をざわめかせながら
夜毎 すすり泣 ....
自動ドアを開いた

「雨が降る」と
囁いていく
僕に子供ができたとしたら、
僕は子供からこう質問されたとしたら、
僕はきちんと答えてあげられるんだろうか?
「なんで、人を殺しちゃいけないの?」

「法律で決まっているから」
「人は人を殺 ....
土を掘り返して
魚を埋めたら
指の木が生えて来て
わたしを捕まえようとする
季節は春で
びゅんびゅん伸びる指は
わたしの喉元を締め上げた
どうしたらいいんだろう
土を掘り返して
せめ ....
ぬらりひょん


つかみどころなんてあってたまるか
若い頃の苦労はすぐに質入れしたし
長い物は巻かれるふりして帯にした
真っ正面から当たるなんてドジは踏まない
折れない柳は風を知り尽 ....
 ははがいなくなりました。ぼくをおいて、ぼくよりかわいがっていたいぬもおいて。
 ははがかえってこないから、ぼくはイライラして、まいにちまいにちいぬのけをむしりました。
 ちちがひさしぶりにかえっ ....
裸見て笑う山見て初湯かな
裸あまた見て山笑う椿の湯

まるさんかく女体百態つばきの湯
満ちて堕ちて残る輪郭つばきの湯

垂乳根の銀杏の気根のような乳
吸い物椀二つ伏せたような満ちた乳
 ....
全から出た棒ひなたでくつろぐ


こっちの道にも花さけ三叉路


川に落ちた眼鏡 魚もかけない


四年かけて書かれた文集踏み台にする


蔦よできればあの電柱に行け


 ....
絡めた指先を離れない
伸ばしたり縮めたり
輪ゴム

楽しかった四時間
無駄に過ごしたなんて思いたくない
気持ち、若かったから
きっと何かしらの意味があった
そう思いたい

たぶんこ ....
気付けばここまで来てしまった、が安っぽくていい
ネットカフェで飲むアイスココアの氷が少しだけ
ぴったりよりも、多いので
右こめかみがざわざわと血を滞らせている
それは偽りで本当は寒さか睡眠不足 ....
 僕はサバンナの中心で死にたいと思った。それはサバンナの中心ならば、よく分からない生き物にモサモサと食べてもらえると考えた末、至った結論だ。
 けれど、わざわざ、そんなことをしなくても良いんだという ....
真っ直ぐな軌道であなたが空から降ってきたのなら、僕は、あなたを受け止めるだろう。けれど、そんなにユラユラと揺らめいてられると、正直な話、少し自信がない。

僕は、あなたのことが全部好きで、すべてを ....
 施設に来た子供たちが、「鳥を捕るのがすごく上手なお兄ちゃんがいる」と目の前で騒ぐので、俺はなんとなくそっちの方を見た。
 すると、見覚えのある男が雀を次々と捕まえているのが目に入った。何をどうして ....
 12月21日に高知での忘年会的な朗読ライブに出席してきて、「ああ、今年も一年が終わるんだなぁ」と、ふと思ってしまった。極めてありきたりなんですが、これまでの仕事の関係などもあって一年の終わりを感じる .... ヨルノテガムたちが寝静まった夜
ヨルノテガムたちの月は空を埋めつくした
明るいなぁ。そして、
苦しいなぁ。と彼らのひとりは洩らした
踊るヨルノテガムたちの首筋に風は舞い
 ....
教室を静かにしたかったんだ。
教室の話し声
雑踏
ドアの閉まる音
机やイスが触れ合う音
黒板とチョークが擦りあう音
男子たちの汚い会話
女子たちのもっと汚い会話


全ては僕が耳を ....
 目が覚める。手に握られていた、ゴミのような紙。領収書。宛名は空白だった。枕には涎が着いている。アルコールの匂いがする。カーテンから光が差す。胃に違和感があった。消化不良だろう。布団から起き上がる。水 .... カキ氷が溶けた後の 蚊の乱舞
 床に描かれた光の窓を 開けようともがいている

犬達は皆 昼間は外にでない
やつらは 過ぎ去った陽光の中を
 影を伸ばしながら歩くのが好きなのだ
人間の針金を抜いたけれども冬が
そうそこに鐘があるわけで、この世の洗濯機を貝化した怖ろしきその
その、えっと、副旋律があって、
ごめんなさい、やっぱり製造できません。
僕以外に十五人いる

色とりどりに燃え上がり
景色も人物も皆さびしくない
互いに何をしているのか
首を傾げるくらい顔がない
8つの場面に区切られて
ひとりであってもひとり ....
見知らぬ人が
兄の名を呼んだ
父と
母は
やさしく訂正し
弁明したが


祖父は私の名前を知らなかった


手を握られてしまって
逃げることすらできない
 ....
群盲 象をなでる

象がバターになる
 うそばなしが側にいる時はうそばなしについて書いてはいいが創作してはいけない。相手はあのうそばなしである、どんな嘘を吐かれているか解らない、潜入創作官たるものくれぐれも .... ゴミゴミした宇宙の中で、いや
わたしの部屋の中で、いやらしいパンティーをカラスがくわえて
去っていったっきり、6月なのに雪が降ったり、
猫が炬燵を探し疲れて居眠ったりする
ハート型の天 ....
たとえば、全部うそでもいいんじゃない?
とか、そういう中途半端な感じのあなたの話を聞くとうんざりする

うんざりするし、僕はあなたが嘘だと困るから、やだ
ボクヨルノが杉崎美香と相撲取りが着るような
大きなTシャツに二人で入ってイチャイチャし
ているとべらんめえに酔っぱらった綾瀬クンが
先生 酒、飲みましょうや酒といって肩を組ん
 ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の朝のメルヘン- A道化自由詩409-1-21
焼き場- 佐藤伊織自由詩3*09-1-21
私の夢- 光井 新自由詩9*09-1-15
百鬼夜行詩_<5>- nonya自由詩8*09-1-14
百鬼夜行詩_<4>- nonya自由詩17*09-1-12
- 佐藤伊織自由詩2*09-1-12
なんで、人を殺しちゃいけないの?- がん自由詩109-1-11
土堀り- チアーヌ自由詩409-1-8
百鬼夜行詩_<2>- nonya自由詩13*09-1-7
ぼくのストレス- 光井 新自由詩1*09-1-7
女体百態- 小池房枝俳句309-1-4
仝句集(自由律)- KETIPA俳句109-1-2
失った物- 光井 新自由詩2*09-1-2
iei- 船田 仰自由詩409-1-1
この表現があってる- がん自由詩708-12-29
体の芯が冷える- がん自由詩108-12-28
グロ- チアーヌ散文(批評 ...508-12-25
整理できない引き出し【今年を振り返って】- 北村 守 ...散文(批評 ...2+08-12-23
ヨルノテガムたちの絶望- ヨルノテ ...自由詩308-12-15
最後のチャイム- 青木龍一 ...自由詩3*08-12-10
誰もを好きでいなければいけないのか- ブライア ...散文(批評 ...3*08-12-7
- 佐藤伊織自由詩4*08-12-3
こんにちの- KETIPA自由詩108-11-29
夢の- ヨルノテ ...自由詩3*08-11-27
代打- 北村 守 ...自由詩1*08-11-24
落度- 吉岡孝次自由詩108-11-22
「_潜入創作官。P._」- PULL.散文(批評 ...5*08-11-15
無味- ヨルノテ ...自由詩3*08-11-11
例えばの話- がん自由詩408-11-9
どんチャン騒ぐ- ヨルノテ ...自由詩208-11-8

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