食卓にご飯を並べる
私が作ったご飯
料理は私の趣味
店に出せるようなたいそうなものは作れないけど
食べた人がほっとするような料理
料理を作ります
柄でもないといわれます
信じていない ....
照りつける地上に映すダビデの髪
雲
水酸化 名取り生む、咲いた 睡散花
或る幽、山河澄めたN 暗喪に熟む
陽射しがシャワーの音
蝉
わたしは家族に会いたいなと思って
晴れた日曜日におでかけしました
家族はどんな人だろう
わたしを愛してくれるかな
晴れた日曜日の道はゆらゆら揺れる
ポストは赤い
空は青い
犬はわ ....
小さい自分を笑い飛ばしたくて
いつもの場所 いつもの格好
首をガクリと落とした
そう いつもの暗澹な自分の出来上がり
そうしたら お前さんが見えたんだ
いつもの場所 いつもの格好
首を ....
擦り切れて ニコチンで黄ばんで
髪が抜けて 左手のない人形だけど
ちょっと笑った気がしたんだ
ウソ
ウソをついた
っていうウソをつく僕のすぐ横で
網戸にへば ....
今思えば
すべてのことは
半径二キロの輪の中で
起こっていた
その中は
やさしい
繭のなかのように
柔らかくて
はじめて刺繍糸を買いに行った日のこと
鮮やかに覚えてる
刺繍で風 ....
絶対に望まないのが絶望なら
絶対に望むのも絶望だってば
ループしたスカイウォーカー
ループしたスカイウォーカー
端からいらない順番に並べてったらいつの間 ....
暑いので
昼食のあと横になったら
二時間も寝てしまった
どこにいるかわからなかった
イモリの夢を見ていた
二匹のイモリの夢
夏の朝は暑い
水を撒く匂いと音が好きだから
枯れそうな花にもじゃんじゃんかけてしまう
息子はDVDを見たがってる
しょうがないのでセット
明日もあさってもずっと夏休み
永遠に続 ....
送電塔が遠く問う句と浮く入道雲。
彼女が言う『私スポーツがしたいの』
僕が言う 『楽しいかな?』
彼女が言う『スポーツだからいいのよ』
僕が言う 『疲れちゃわないかな?』
彼女が言う『だって、汗 ....
たぶん
いつでも泣いてる僕よりも
いつでも笑ってるアイツの方がモテる
いつも泣かせてばっかの僕よりも
いつも笑わせられるアイツの方がモテる
今度
葬式にでも連れ ....
抗争に喘ぐ放送部員が歩く鋪装道を包装する為に
散開に難解で三階から飛んだ先輩を包装する為に
喧噪より面妖な卵巣を転送した女を包装する為に
葬列の猛烈なムスク香の倒立松明を包装する為に
高揚と抱 ....
歩き出す 30分で寝るために回り続けた扇風機まで
売春で出会った君が好きだったロイズのチョコを噛んだりしてる
今一度死んでもいいというような気分で英語の授業を受ける
明日の朝、起きら ....
【こときり】
(1)
じ〜〜〜
ぱっ
ぱちっ
ぱちっ ぱちっ
ぱち ぱち ぱち ぱち
ぱ
・・・・・・
これからやっと
盛り上がりそうなところで
線香花火が
力尽き ....
窓枠から遠く、鴉の発音から
鴉の翼が発生して
西の方角、地平線に降ってゆく
黒い花火があったとしたら
こんな風に
ゆっくり悲しいのだろう
この手の中の窓枠を忘れず
この手 ....
涎夜 天他の霊が意味も無く惑う 時は夏 故に解き放つ蜂が鳴く 媚依結う詩池へ!
先天のコンテを以て転んで オーデコロンで蝶を誘う 得る鋭底良い絵す 葬列 改札(特に精神花)は大混雑 追うる 「ラ」何 ....
木漏れ日が
どうして丸いのか知っていますか
私は
丸くない木漏れ日を見たことがあります
金環食の瞬間を待ちながら
大勢のひとが
空ばかりを見上げていたとき
木漏れ日はどれもみな
大 ....
パンダ部の先輩は
いばってる
パンダ部にいる人は
出世が早いという噂
コアラ部の部長は
いつも深刻な顔してるけど
その割に
取り越し苦労が多い
ゾウ部の女性社員は
いつも大量の書類を ....
最終電車の中、
大学生が7人がかりで女の子一人に話しかけてる。
あいつらきっと、ものすごい悪いこと企んでるんやで。
よれよれのサラリーマンや、悪臭放つ浮浪者よりもっと悪いこと。
1、2、3 ....
道々考えます。
いつも・いつでも・いまでも
道々風が吹きます。
いつも・いつでも・いまでも
道々貴方を追いかけます。
いつも・いつで ....
あぁ、、、またひっぱってしまった。
わかっていたんだよ・・・こうなるって。
でも、やっぱり気になるんだ。
やっぱり掘り起こしてみたくなるんだ。
あぁ、、、、あぁ、、、やっぱりやめておけばよ ....
100点をとらなきゃいけいよぉー。
どうしてもわからなきゃいけないようなきがする。
イヤダヨォ。
誰かを追いかけて模倣していたい。
常に常に下であることで構わない。
イヤダヨォ。 ....
泥のついたじゃがいもを手に取り
母さんはわたしへと目を向け
折り返し台所の窓に映った自分へと
そして再びわたしへと目を戻す
心なしかじゃがいもの泥を洗い流すときの
母さんの手は力 ....
沈んでゆく亡き王女のためのパヴァ−ヌにさみしい初夏の夕ぐれ
ピアノは巨大にリビングしているけど
きみのいないみぎてもいないし
きみのいないくすりゆびもいない
どうしようもない僕はしっとりと
....
六月工場は
けだるい傾斜の
丘の上
機械は今日も
フル回転
ゴットン ゴットン
パッサン シャーシャー
ちょっとスローな
六月工場
これでも全てが
パワ ....
砂漠のニコニコ
僕の肩を叩く
右手にレモンを握って
僕の瞳を覗き込んだ
砂漠のニコニコ
ポーンと高くレモンを
空に放り投げた
レモンは太陽にぶつかって
数えきれないほど ....
ディスクユニオンの袋をぶらさげて
少年は誕生日を祝うのさ
今夜にお似合いの曲を仕入れて
最高にご機嫌な気分でね
アイスキャンディーをなめながら
一人で夜道を歩いていくぜ
ソーダ味が口の中で ....
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