今の俺は俺ではない
この俺は仮の姿だ
そう言いながらもう何年も過ぎた

「そろそろ目を覚ましたらどうだ。」
視線を真直ぐ俺に向け
あなたは諭すように言う

あなたの言うことに
間違い ....
神の言葉を携えた君は
膝のうえで不意に
遠くを見ながら喃語で話し始めた
何かを祝ぐための言葉
私が話せなくなった言葉

未来の君は
私の命日を知っているはずだ
判るなら教えてほしい
 ....
水を飲むように
音楽を採る
人は 僕はもっと音を聞くようにならなければいけない
ピアノの
ギターの
あらゆる楽器の
そのものの音と感触
とてもおおきく広く多角的に偏在するよう ....
書き出すと止まらないのはいつも最初だけだ
最後はいつもくだびれはてて
逃げ出す
癖がついてしまった
他に逃げ出す場所なんてないのに

泣くのを我慢できるのはいつも最初だけだ
最後はい ....
現在の彼のことから話そう。
生れ故郷の牧場で細々ながら種牡馬生活を送っている彼の右前脚は、
サラブレッドのそれとは思えないほど腫れあがり曲がっている。そして少し短い。
現役生活最後のレースによる ....
{引用=
時間は不可逆なのに
舞い戻ってくる
生物の
柔らかさをまとって
僕は
悲しい
寂しい
どうしたらいい?
すべての過ちが
生えそろう
青々と葉を茂らせて
背の短い野 ....
どうして
いい人は
急ぐように逝ってしまうの?

あたしの中には
まだ 父が住んでいて
いつも 問題が起こると
はなしかけている

ときどき 緊急事態のときは
夢に出てきてくれる
 ....
抉り取られた砂浜に
未だそびえる
防波堤に
今日も砂は積もり行く

  すっかり
  潮の流れは変わってしまった
  すっかり
  海は
  遠くに行ってしまった

澄みすぎた
 ....
一つ一つ、
確実に
記憶はフェードアウトしてゆく
初めから
霧の中にいたのではなくて
どこかで
座礁したのだ
ここは海
ここは船
頭の上に
高い帆が見える
彼らも反省している
 ....
日曜日の過ごし方

 土曜日は、家電量販店での仕事(読んでいるうちに眠くてしようがなくなる小説のための自動ページめくり機売り場の店員)があって、僕は競馬場には行けない。だから、競馬場に行くのは決ま ....
朝自分で焼いたパンに
いっぱいの具をはさんで
大ぐちを開けて頬張るとき
君は一番輝いている

ボーナスが入って
我慢していた
お気に入りの化粧品を
次から次に買い込むとき
君は一番輝 ....
足の爪はミドリにぬれた 密林で

おとなの おんなの 睫毛が下がる
そうだ
地獄なんだ
ぼくらはこうして
わざわざ
地獄に
やってきたんだ
地獄で
地獄でしか味わえない
地獄的ないろいろを
味わおうとして
この地獄に
わざわざ
やってきたんだっ ....
そうさ
ぼくらはキスをした
みんながもう寝た頃に
電車の終わった線路を歩いて
手をつないで
歩いた道を振り返って
ふたりを遮る
理由のすべてを振り切って
思えばそれが
ぼくらのささや ....
机の引き出しのなか
右の白い封筒には
レポート用紙が五枚
三つ折りでたたみ込まれていて
真ん中の一枚が
初夏の居間、
線香の香りのように
鼻の奥に
ひびき
ねじれて
横たわっている ....
小さな音で聞く
古い音楽のように

今日の何処かに住むような
哀しみであればいい


何より大切な光だと
思えた瞬間を

ふいっとこの手のひらに
思い出せればいい


東の ....
コスモスがコスモス色に咲いてて
ススキがススキのように揺れてる
土曜の朝
私鉄沿線の住宅地を
ぼくとたあくんは歩く

めずらしく陽が射している
建物の影が舗道をおおって肌寒い
ぼく ....
ずっと覚えている
長いこと凭れてきたあの約束
なんども繰り返し巻き戻して
いやだね、よのなかはつらいね
死にたい、死のうかいっしょにもうだめだと
おもうかたちが重なったらそうしようし ....
ドは
「どうしても行かなければならないんだ。」
「まって、矢吹くん、まって〜!」
のド

レは
レンホウの写真集、きっと高値がついてんだろうなあ
のレ

ミは皆殺し

ファは
 ....
でもそれは、
あ、という言葉ともつぶやきとも知れない
といきするしろいすいじょうきの
連結に
わたしは路上をしゅぽしゅぽと
滑走する

屋根つもる
雪たちに挨拶する
敬礼をびしっとか ....
ドは
「もうどうでもいいんだけどねえ、実際。」のド

レは
レンホウ昔オッパイに泡つけてたのレ

ミは
ミョウガのミョ

ファは
ファッキンプレジデント!のファ

そ〜こはダメ ....
この土地にくらして/わたしは深く息をする

なびかない風の日も/灰色の冬もあった

草の使命とはなんだろう/道の記憶はどこだろう



この土地にくらして/わたしの炎がはし ....
ドは
「これだからド素人は困るわ〜。」のド

レは
レーニンはつるっ禿げのレ

ミは
淫ら妻マル秘テクニックのミ

ファは
ファウルカップなしでローブロー合戦のファ

そ〜 ....
          伊豆急 城が崎海岸駅の裏手に
          白いペンションがある

          庭に大きく茂る木
          それが やまももの木だ
        ....
僕は少しだけ強くなりたくて
地面を蹴って歩き出した
つもりだったが

昨夜の雨のように
地上に散らばって光っている
星のように

蹴った地面はぬかるんでいて
思わず見ることになってし ....
瞬きをしたとき
虹色鳥がマラッカ海峡へ飛び立っていた

瞬きをしたとき
知り合いを乗せた救急車が通り過ぎていた

瞬きをしたとき
子供の頃のシャボン玉がパチンとはじけていた

瞬 ....
細いラインの

その奥が

何故だか

無性に気にかかる

穿いてないより

気にかかる

凡そ分かっているはずなのに

そんなに違いはないはずなのに

そっと隠してい ....
その昔、私は東急田園都市線沿線に住んでいて
学校が水道橋にありましたから
神保町は庭みたいなものでした
毎日のように行きました、古本を買いに
詩集?いいえ、詩集なんか
一冊も買ったことありま ....
もしこれが詩でも文字でもなく
もしこれがただの記号だったとしても
そんな事は構わないんだ

僕のいた学校にバカは沢山いたけど不良と基地外は一人もいなかった。

剥き出しの暴力と反抗
その ....
あの、
アルビノの
冬の御空の
アルコホルは
暗き手椀に
満ちて香ります

また、
鉄による
シロツメクサの
賛美歌は
キリキリ宙に
足を揃えます

また、
蒼褪めた
 ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自己欺瞞- 花形新次自由詩2*10-3-1
創書日和【祝】祝詞- 大村 浩 ...自由詩6*10-2-28
2010/2/27- 鎖骨自由詩1010-2-27
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太古の過ち- 真島正人自由詩1*10-2-22
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焼けた海- 北村 守 ...自由詩710-2-14
One_by_One- 真島正人自由詩2*10-2-7
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生け花- 佐藤真夏自由詩2+*10-1-29
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よわいほね- 佐藤真夏自由詩5*10-1-28
チビ- 松本 涼自由詩510-1-27
花の名前をおぼえられない- 角田寿星自由詩15*10-1-23
腐食- 鎖骨自由詩410-1-23
シラミのうた- 花形新次自由詩1+*10-1-22
吐雪- mizu K自由詩1010-1-22
ドミソのうた- 花形新次自由詩1*10-1-20
この土地にくらして- あすくれ ...自由詩9*10-1-20
ドレミのうた- 花形新次自由詩2*10-1-19
ペンション_アントルメ- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-1-18
僕は少しだけ強くなりたくて- 佐藤伊織自由詩210-1-17
コンマ何秒- 花形新次自由詩410-1-17
Tバック・ドリーマー- 花形新次自由詩4*10-1-16
涙の神保町- 花形新次自由詩2*10-1-14
僕の学校にバカは沢山いたけど不良と基地外は一人もいなかった- 虹村 凌自由詩4*10-1-13
冬の印象(小さな祝祭の)- 六崎杏介短歌710-1-13

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