あなたには帰るところがありますが
この世界には帰るところがありません

この世界は ひとりぼっちです
ところで出口はいつ開くのだろう
開けても開けても扉がある
私のうしろには開けられて腐ってゆく
かわいそうな扉たちの死骸が連なる
 
「あなたはね。
 卵から生まれたの。
 それはそれは痛くって、
 とっても大変だったのよ。」

それが母の口癖だった。

嬉しいことがあったときも、
悲しいこと ....
地下を抜けて
階段を昇り外へ出ると

どこからか雨が降っている。

どこから降るのか見上げると
灰色の空が視界を埋める。

空一面から
雨の音がする
{引用=  空をイチョウが渡っていった
  最初は一枚
  次には乱舞

  真上を通った瞬間に
  くるくるイチョウの形が見えた

  落ちてきながら
  落ちてはこずに

   ....
11号室にはあれがないので
走るだろう
話はついでだが
保存できないし
例の場所には 誰もいなかった
隣の白蛇が、
皮を脱ぐ。

彼は失恋すると、
いつも絶食して、
いつも脱皮する。

センチメンタルなのだ。

脱皮する少し前から、
蛇の目は白濁しはじめる。 ....
ボクは外側がボクである
ヘヤは内側がボクである

それがボクとヘヤとの
相違点
 
仮に
私たちが住んでいるのが地面ではなく
几帳面に
ジオイド面か何かだったとして

町の上を
風に
山や谷が通り過ぎていくのは
えらい騒ぎだと思うが

空の底から見あげれば
気圧 ....
僕の部屋には大きな貼り紙があって
窓と名乗っている
ときどきそいつをはがしては
あっちへ貼ったり
こっちへ貼ったりして遊んでいたのだが
ある日ふとしたはずみに
僕の胸に貼ってしまった
 ....
時々
私の手のひらから
生まれてくるもの

最初は小さな涙
ぬれてる感じがして
よく見ると
小さな水の欠片があふれていた
手のひらを拭いても次から次へと
出てきた
それを見ていた ....
  

 段ボールの切れ端から
 夢を見た


 やさしさに包まれた炎
 どんどん燃えていく民家
 煙を感じるはじめての


 あれは炎だ
 単なる火であり、炎だ

 ....
水の結晶の響く洞窟を歩く
どどどどどどどどどどどどど
水の音が聞こえる
どどどどどどどどどどどどど
満天の苔の空を転回する周転円が
どどどどどどどどどどどどど
春を指した
ねむりたい頭のうえの冬蜜柑



渚なきからだ横たえ冬を聴く



白髪に月がふたつの冬夜空



斃れるはきさまだと知れ雪つぶて



おのれこそ ....
上下に対をなす
立ち枯れの



木立の間に横たわる
磨きぬかれた
鏡の中で


囁くように舞い降りた
ひとひらが


沈黙を破る
波紋
独りには慣れぬとわかっていながらも
何度も 飛翔を こころみるあさ 



トビタチノ あさを むかえて 母となりたる
我が心 きみに げんきに お早うをいう



皆 ビョウシャ ....
側に居るみたいにふぅっていられれば、いいね。
手を繋ぐのに約束はいらない、ね。
何を迷うんだろう、ね。

心の中にそぉっと忍びこんでいければ、いいね。
大事な事を思い出しそうな気がす ....
羽のついたボールが
キャッ、キャッ
といいながら落ちてきた

「ほらね僕にだって飛べるんだ
鳥になったんだよ」



「あのね、それは飛んでるんじゃなくて
落ちてるのよ。 ....
父が酒乱で母に暴力を振るっていたのを憶えている
母は父に怯えていた
父はしらふの時には優しい人だったので俺としてはどっちやねん!という感じで安定した心地がなかった
熱が出ている時に父が甘えて ....
幹さんの詩のファンです、もしよかったらわたしの詩をみてください
という
要約すると、というようなメールがきたので
連絡をとって新宿で会うことになった
こういうメールがたまに来るようになったがた ....
ゆ;き:がふ。る。。。


秘密の街に雪が舞い始めて、
僕は、僕の訪れを知る。
僕は窓辺に座って、
僕の身に降る雪を感じている。
僕の住処はとても冷たい。
僕の住処はとても暗くて、
 ....
体温調節機構が破綻し
異常上昇した熱で
体中の蛋白質が熱変性を起こし始めたら

飛行少年に会いに行こう
錯乱雲を越えて

アイム・ア・キャタピラーマン
キャタピラーマン・オブ・ノートル ....
もうすぐと押し迫る年の瀬になんだかよきことあるよなゆうぐれ 


うたを詠むあこがれていたしょうじょきにすこし近づいたような今宵つきみゆ


なにほどもなかりせどせいしんの自由獲得し今の吾 ....
銀河団ひとり夜道をとっとと歩く

ふたりの人 おきざりに 人生航路を 歩いて いくの 

振り返れば 余りに 酷い 失敗に すこし 頭を 傾げて歩く









   ....
 
ボックスの中の電話が鳴って
初めて聞いた公衆電話の音は
なんだかすごく懐かしくって
受話器をあげたら君だった
たわいのない話を全部済ませて
嘘か本当かもわからない名を名乗りあ ....
君は彩りのある口付けをする
時折ゆれるのは風の悪戯
やさしい音色は僕の耳を擽る
誰も見てなんかいないさ
瞳が青く遠ざかっていくのを
夕日が赤く遠ざかっていくのを
黄色い波が揺れていくのを
 ....
釣り糸を、高い高い空へ投げ入れた。
日がな一日寝ころんで、鰯釣る。

白い鰯、踊つてゐる。

釣り糸、引つぱりつこすれば
負けた負けた、澄んだ空へ真つさかさま。
びつくりして飛び起きた。 ....
寝がえりの数だけ夢は裏がえる



またひとつ積もり重なる雪まなこ



煌々と言葉は眠りを遠去ける



見も知らぬ機械の生まれを語る夢



 ....
我も又 ホシ屑ならば うみのよに 砕けて チッタ いぬのこと おもう 。  よ!Arlseを歩くとっぽい兄ちゃん
ズンデルトから来たのかい 味なタッチ

いろんな仕事やってきたんだ いいな
Blue Eye ガンコそうで

グリーンが活きてて
ヴィンセント・ヴァ ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まるで小さな女の子みたいに- 吉岡孝次自由詩105-12-11
- たかぼ自由詩305-12-11
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渡り銀杏- 小池房枝自由詩2105-12-9
不在- たかぼ自由詩105-12-8
「_皮を脱ぐ。_」- PULL.自由詩16*05-12-8
部屋- たかぼ自由詩705-12-7
雪の十三花結晶- 小池房枝自由詩605-12-4
- たかぼ自由詩505-12-3
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放火魔の小便- カンチェ ...自由詩405-11-30
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「Kyoto」- 馬野ミキ自由詩5*05-11-14
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ランダム- まりょ自由詩105-11-9
テーマ:サイレントムービー- 自由詩3*05-11-9
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