いくところがない



ぼくには、いく
ところがない
いるところもない
いたいところもない
だけど生きている
今日も生きている

ぼくの言葉がそんなにうるさいの ....
好きなことをやりなさい

幼いころから言い続けてきた当人は
ちょうど十時間前にツングースカへ
それから五時間
やっぱり心配だからと
いつものように母は後を追いかけて
十分ほど前には
ち ....
背が高いとは限らなかったよ
ちいさいやつもいた

まあちいさいのもでかいのもばかだった
さわらなきゃいいのに火にさわるのはやつらだった
火傷したくなけりゃ
火からすこしだけ離れていたらすむ ....
片付けすら
進んでいない最後の夜
チキンラーメン
食い尽くし
財布の中身
使い果たし

片付けすら
進んでいない最後の夜
最後の孤独を思い返す
雨が降って
外にも出れず
盗まれ ....
     バーベキューハウス



アイスティーに入れるための酒を注文したよ
だけどタンは牛タンだなんて言うなよな
俺はひたすらにニンニクをおろして
海の塩と山の塩を使い分ける季節 ....
閉店間際の店先にはたくさんの恋がならんでいるもので。

売れ残った恋はさみしい眼をしてどなどなと涙なども流し。

お揃いの恋の片方だけを買ってゆくさみしいひとは ....
王様だ枠にゆらめく赤ワインいくつもたのむ雲の上に目


眠くなる行き先の道たどっていくモニタの光閉じた目にある


この空のどこにあるのかスプライト呼び止めたのむ地球の上で


教会 ....
きみの左胸をすりぬける
すこし気の早い夏のあらし
ぼくは痛んだ胸をうけいれて
ポエティックな名前をつける
風が強すぎるから
騒がしい街が
まるでおだやかな森 ....
    メキシカン



俺の街には
メキシカンがない
もしもメキシカンさえありゃ
こんな夜は…

どこにもかしこにも
イタリアン
だけどメキシカンは
この街にはない
 ....
砕けた星が
スウィング・バイしていく
いまにも
純潔は窒息しそうで
そのうえ
日記は白紙で
小説も空白で
そのことにきづけなかったひとびとは
拡散するすんぜんだった



天体 ....
角砂糖をひとつ
昨日の夕焼けに落とした
レモンだけじゃ
辛すぎるかもしれないし
ただなんとなく

作り笑いをひとつ
一昨日の捨て台詞に添えた
当って砕けただけじゃ
苦すぎるかもし ....
そうして
いつのまにか
遊園地に入ってしまった
空は青い
コンクリートは白い
わたしはピンクのワンピースを着て
風船を持ってる
歪んだ観覧車
戻って来ないジェットコースター
馬の首が ....
淡淡と靴を鳴らして
いつもの裏通りを歩く
何も企てず何も自慢せず
ゆっくりと風景を進める

淡淡とキーを叩いて
いつもの物思いに辿り着く
答えを出さず確信を持とうとせず
おずおずと ....
 暖かい、を通り過ぎてもはや『暑い』に近づきつつある今日この頃、家の中で昼間を過ごすにはもはや限界が近づきつつあり、昼の仕事を探しに行きつつも何故か帰りにはいつもの沼に釣竿を担いで通ってしまう今日この .... 君の手から伝わるヌクモリが、ここちよい。


素直になれない


理由ばかりつけて


君のヤサシサに甘えてしまった。


ヌクモリが欲しかった。
締め付けるような温かさが気 ....
 いつもお世話になっております現代詩フォーラム。ここで知り合った人達はボクにとって貴重な財産。思えば現代詩フォーラム、というサイトを皮切りとしてボクのネット生活も始っていったのですが所違えば色々な人と .... ハーモニカを吹き散らす
日が暮れたさきにあるとがった鉄塔の先を見ながら
いいかげんなよくあるブルースだからって誰も殴りかかっては来ない
ひとりぼっちだからさ
なにを蹴っ飛ばしたって誰もびっくり ....
     タイカリー



小さな店の
タイカリー
わたしは、きっと
恋をしていた

その店の二階の窓からは
狭い通りを見渡せた
わたしはなんのかのと口実をつけて
デー ....
     貸金庫



   ああ
   いまひとつ
   勇気が足りない
   しかしやってみるしかないのだ
   無理矢理にでも
   自己に課してみなければ


 ....
マゾな気分で鏡をいじめて自演もThe End...ひび割れた裂け眼。

ゆっくりと涙が出るまで裂けてゆくあなたの眼がうつくしいから。

右眼から入って左眼から出 ....
 誰もいない土手に座って 動かないブルドーザーを見てる
 雨が降ったのはもう何日も前 消えない水たまりを
 車輪のついた風が駆け抜ける


 人がいないのはこの一瞬だけ まばたきをすれば
 ....
満員電車の中ではなびら弄ぶあいつにバカボンヘツド。

お出かけですか?と訊かれる前にバカボンヘッド!レレレのRe:連発。

ブギウギしながらうきうき蹴散らし鏡の ....
対人関係としてはもう切れてるなのにどうしてこんなに気に、

金魚みたいにぱくぱくと口あけて空から降ってくるキス待ってる。

交差点で立ち止まりシマウマのふりして ....
日曜を舞い落ちてくる花びらに眺めた桜明け方の部屋



三角州川の向こうにやってきたすぐに行き過ぎ背に田舎知る



目黒駅路上ライブにはち合わせ一人ときめく友だちの影聴衆の群れ

 ....
   春の海鼠



ああ、そうさ
まったくもって
やりきれないことだよ
だからと言ってこれもひとつの現実だよ
窓の外には恵みの雨がざあざあと降って春の空を洗っているよ
行き場 ....
     蕎麦屋の蕎麦はそれでも君を待っている



君がこの
罪の巷を見放して久しく
夢のまた夢のまた夢のまた
そのまた向こうの向丘遊園地に観覧車
そのクランクであんなにも素敵 ....
「あしたは桜を観に行こう」



土曜の朝
なにやら騒がしいと思ったら
恋人が楽器をごそごそと出していた
ギターにキーボードにコンピュータ
それから何か良くわからない線とか
テーブル ....
{引用=
 私は毎晩パンちゃんを抱いて寝ていました。パンちゃんが居ないと寂しくて眠れませんでした。
 パンちゃんというのは、私が大切にしていたジャイアントパンダのぬいぐるみです。私が幼稚園の頃、マ ....
夜が終わる前に
銀河がサイクロンになって
いらない文字を吸いとりに来る
(サクラ、サクラ、琴のおと)
貼りついてしまったものを
ひとつひとつ
はがしてみれば
どれも忘れがたいもの
けれ ....
〈mixi日記より。2006年のポエケットの時のことです〉


そして会場に到着。

まだ開店前だったのですが、蛾兆ボルカさんの詩誌ロゼッタをまずはゲット。今回の特集は「祝祭」です。
 ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いくところがない- ふくだわ ...自由詩109-5-15
かくも、こうも- FUBAR自由詩6*09-5-13
かわいいやつら- 佐々宝砂自由詩11*09-5-9
サヨナラ国分寺- 北村 守 ...自由詩8*09-5-6
バーベキューハウス- ふくだわ ...自由詩109-5-4
「_恋愛閉店。_」- PULL.短歌1*09-4-28
空に地を、行く- K.SATO短歌309-4-25
サンドイッチ- ホロウ・ ...自由詩3*09-4-22
メキシカン- ふくだわ ...自由詩209-4-18
地動説の証明論文- コーリャ自由詩10*09-4-18
理由- nonya自由詩24*09-4-16
きぐるみ- チアーヌ自由詩409-4-15
淡淡- nonya自由詩14*09-4-14
ごめんなさい、という言葉- 北村 守 ...散文(批評 ...1*09-4-14
ヌクモリ。- 自由詩309-4-11
備えあれば憂いなし【ネットトラブルに対するエトセトラ】- 北村 守 ...おすすめリ ...109-4-10
馬野君から夕方電話が来た「今新宿で氷結のんでるとこ」- モリマサ ...自由詩409-4-9
タイカリー- ふくだわ ...自由詩309-4-8
貸金庫- ふくだわ ...自由詩109-4-8
「_モニター越しに犯されて。_」- PULL.短歌1*09-4-8
蝋人形の抜糸- カンチェ ...自由詩509-4-8
「_バカボンヘツドでぶちかませ!。_」- PULL.短歌2*09-4-7
「_ころころ。_」- PULL.短歌2*09-4-7
日曜日を暮れられ- K.SATO短歌309-4-5
春の海鼠- ふくだわ ...自由詩109-4-4
蕎麦屋の蕎麦はそれでも君を待っている- ふくだわ ...自由詩509-4-4
「あしたは桜を観に行こう」- ソティロ自由詩809-4-3
私の目が赤い理由- 光井 新散文(批評 ...2+*09-4-1
サクラ銀河- 唐草フウ自由詩17*09-4-1
永遠に帰するポエジー_〜蛾兆ボルカ「はちみつぶた」について〜- 白井明大散文(批評 ...409-4-1

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