バルザックもゾラもうんざり残暑かな

葉書来て柏木如亭少し読み

ひぐらし旅館ならぬその日暮し

歓喜天どこへ行ったかわが八月

真夏のゴリラ空を見上げて元気かな
白黒白黒 テントに籠もる咳払い 秋の夜長の神経衰弱

七並べ アルミパイプの指定席 正面に花 照れるジョーカー

「大ちゃんの絵ができました」叔母の手による油絵を喪服で抱え

安らかに ....
夏の濁ったにおいに爪先立ち
砕け散った星々の欠片のような
宿命論として小さきものの
俺がいて
夕刻のオランダ坂には
永遠に落下することのない
光の粒子の螺子があって
それは緩やかに巻き戻 ....
暁の太陽は黄ににごりゐて霧の向かうにごろりころがる

死に際の蜂歩みをり無傷なる秋の薄羽を背に負ひつつ

うとまれず待たれず夕の半月よ灰紫に左欠けたる

目覚めれば降りはじめたる雨音に ....
男の料理は色々うるさい
彼の作るカレーは実に凝っているらしく
野菜だの果物だのがどっさりと入っていて
長時間煮込むのだそうだ
それはさぞかし美味いだろう
しかしうるさい

特にすりおろし ....
来年の人に焦がれて石のうえ とかげよとかげ 紡錘形の

神無月 缶に残った潮だまり パンツ一丁でのぼせた親父

れもんのれ せむしぐものせ けるとのけ ぱんてぃらいんをめぐるたそがれ

 ....
三分でラーメン喰って破滅してドンブリもろとも叩き割る街

朝の椅子 朝の冷たい君の耳朶 朝の冷たいコーンフレイク

初七日の間口五尺の半なまの太郎次郎のひきにくの花

ひだまりの 庭で ....
桃色に輝く静かな眠りを救いあげ
ガラスのかけらがかさかさ軋む

はらはらと落ちる欠片が
柔らかい頬を傷つける


ごめんね。ごめんね。君のせいじゃない


振払う1片の欠片を握りし ....
このまま空回りで死ぬなんてやだ
だったらなおさら破っていかないとならないんだろう
そのままの現実は愛せないよ

つかむ努力も惜しまずに毎日働いていられない
だって昨日見た夢はもう忘れているん ....
あかい木漏れ日

なんて。

なんてすばらしい朝なんだ。

ひとこと、ふたこと はしってみる。

髑髏丘。くじら峠。潜望鏡。くじらはなうた。

見開いた闇でまとまりをけす。

 ....
十分な酸素を吸入しているのに息苦しいときがある。
後頭部や側頭部がずきずき痛む。
目を凝らして見続けていたはずが結局、よそ見しているだけだった。
いやらしい気持ちが何処からか流れ込む。

だ ....
基本的に印字ミスだ。

からくり時計の隙間から、またかげりの無い行為を見ていた。

それが そうなのだ。

何気なく携帯電話を地面に叩きつけた。

推敲もまだできていない。

さよ ....
問題ない 何の問題も無いよ

あさがおの大きなミミを唐突な蹴りで倒して

肋骨の一本一本が 錆びた風に吹かれるのを夢見てる

水着のライン スレスレで見た 鋭利な明日が

〔こう見えて ....
矢も知れぬ ことば儚き憂い月
つぐなってつぐなっていいかもしれぬ

ルビーの空を見上げた先に 彼らが見ている空の先に

酔っ払った思いだけ 方耳に仕舞い込んで浮いていた

ゆれる
色褪せしカエルの背をなでやりつ人差し指はものひきつらす

日暮れれば花弁を閉ぢる花と知らず植ゑてよりわが昼は呪はれ

土くさき夜気につつまれ甦る記憶くるしくのびる根のごと

街路樹の根の垂 ....
夏の歌に浮かれて 突き刺す目を

喜びに似た合図と 悲しみのプール

夏の歌に浮かれて 白い彼方

限りなくブルーの ドライバー いい?


見えるかい? ほんとの
聴こえる? 騒 ....

目覚めましたらそれはそれは
パパもママも窓の外を歩く人も皆
片方の手に小さな人が絡み付いていまして
乳白色の柔らかそうな人が絡み付いていました

五月に入ったばかりだったので ....
たつまきや高速バスの排気以前に問題になっていたことが
桟橋のまんなかあたりでモノクロに化した

気泡

次回予告 楽しみだね

マリー



ポートレート

告げた最後が始 ....
夏に向かう曲線を 

ゆるやかに描きながら

六月の空は どんどん まぶしく


その下で まぶしく 

思い出すのは

何も知らなかった あの頃のこと


傷ついても ....
  わたし
  ごくつぶしの耳鳴り芳一と
  反転した橋の下
  こうもりみたいな夜を過ごす
  森の、もっと森の方
  ただのニレだったという屍が
  糸を引いて地面に伏せるまでの時 ....
わたし、どこやらに極楽があるとおもう
春の山道で
垂れ下がって咲いている藤の花と
それを咲かせている木が
じぶんの花も
たっぷりと咲かせているのを見ると

山藤はがむしゃらに這いのぼ ....
     花見

  花散らし絵文字並べて恋の文

  花を褒め手料理を褒め花見かな

  若やいだ声で応える花の宴

  声もよく器量もよくて花踊り

  花暮れて裾 ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
斬暑御礼- 狸亭俳句203-11-17
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オランダ坂- 青色銀河 ...自由詩503-11-1
晩秋- 渦巻二三 ...短歌303-10-24
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エレファント・ストーン- 石原大介短歌3*03-10-9
だんすがすんだ- 石原大介短歌12*03-10-2
傷つけたくないもの- amefuri自由詩103-9-13
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なまいきだ。- 示唆ウゲ ...自由詩203-8-14
また新しく笑っても僕は夢を見ない- 示唆ウゲ ...未詩・独白203-8-2
いないいないばぁ_- 示唆ウゲ ...自由詩103-8-2
つぐなってつぐなって- 示唆ウゲ ...自由詩203-8-1
人差し指- 渦巻二三 ...短歌903-7-14
なつのうた- 示唆ウゲ ...自由詩103-7-2
ある、朝- 容子自由詩503-6-29
夢サイダー- 示唆ウゲ ...自由詩103-6-22
曲線- エム自由詩703-6-10
ニレ- 嘉村奈緒自由詩1303-4-19
極楽の花- 渦巻二三 ...自由詩1803-4-10
花見- 佐藤 三 ...俳句503-4-2

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