ティペットが
アイに通らなくなってきた
おそらく
それは右眼のせいであった
自分が思っている以上に
自分自身の
メンテナンスが必要だった

フライロッドにも
リールにも
ラインにも ....
 ある夜のお仕事帰りに駅から自宅までの道を原付きで走行中、前を走るタクシーの後ろのバンパーに貼られたイエローのステッカーの『夏の交通安全運動実施中』という文字をなんとなく眺めていて、そのステッカーが『 .... ギネスビールと
カシスソーダしか飲めない
女の子がいた
世界が終わる二年前から
三年間
その女の子と一緒に
暮らした
ぼくには未来がなかったし
彼女には過去がなかった

サンシャ ....
自転車で
学校へ行く
いつもと違う道を
いつもと違う速度で
木漏れ日のなか
自転車で

ぼくは君を好きだったし
君もぼくを好きだった
だけど君は何も言わなかったし
ぼくも何も言わ ....
耳を立てて
虹の匂いを嗅いでいる
そのとき
雲を背負って
ぼくらの原始人が現われる


原始人はときどき血痰を吐く
ひそかに獣を食ったのかもしれない
あるいは体の中に獣がいるのかもし ....
真夏の光が
俺を焼く
俺は焼かれて
灰になる
そして秋など
待ちもしない
少しだけ君に真夏を予感したパステルカラーのやさしい光


私から私へと語る真実の意味はいつでも矛盾している


手を取って笑い合うことが現実(いま)なのに遠くの声が疲弊している


 ....
梅雨明けの
こんな陽気の
空の下で
川原の道を
どこまでも
どこまでも君と
二人乗り
海に出るまで
二人乗り
かりんとう一袋を手土産に
Mr.チャボ宅に駆けつけた時には
怪人ジャガイモ男 愛称ジャガヲくんは
すでに卓袱台をはさんでチャボさんと差し向かいで
「こんな世の中 守る価値があるんですか」
 ....
{引用=


最近
ずっと
考えていた

部屋の隅に
うずくまって
考えていた

考えることの
テーマは
その日ごとに
違う

まるで
飽きないように
作られた
 ....
神の子の同じ神にはあらざれど
同じ神とは思わざらまし。





 
血が流れた。
血が流れた。
血が流れた。
そして川になった。 
今日、白髪を抜いてしまった。
おばあちゃんの毛のような
白い美しい白髪だった。

わたしも苦労したなと思った。

H22.4.25
 
 愛は四重奏

 愛は三重奏

 愛は二重奏

 愛は孤独奏 
ゆく道の車の窓に
雲を光らせ 幟旗を押し立てて
見知らぬ男たちが手を振る
起きぬけの笑顔で

すぼめて垂らした傘の先を
水たまりに映して
参議院選挙の投票に行く

昨日死んだ紺の背広 ....
隣の男が
うちのウサギを盗もうとしていた

その男はバニーガールのように網タイツをはき、ウサギ耳をつけている

おれはウサギテロリスト
世界に散った哀れな飼いウサギを集め
反乱を起こ ....
 あめんばうの生み出す水の陰ひかり

 弥陀堂の板目をそむく素足かな

 だだちゃ豆和紙を透かして寄る灯かな

 風舐める{ルビ火蛾=ひが}なき夜の{ルビ虫媒花=ちゅうばいか}

 舟 ....
あかさびた喧騒昏く広小路
上野山くろぐろ聳え駅を指す

午前二時松坂屋横かすめ行く
おかっぱの少女防空頭巾{ルビ厭=や}で

千代ちゃんは数え四歳母捜す
川向う慰霊の堂は家ならず

 ....
音域が広がりすぎて小人出る


テルミンのように触れずに奏でられ


真昼の留守宅コップは端へ端へ


また祖母に会えそう異国の逢魔時


109スカートだけが濡れてない

 ....
あなたの癖は
テレビのリモコンを
上から順に押し続けること
次から次に変わる画面を見ていても
きっとつまらないだろうに
それでもあなたは
押し続ける

あきらめたように
最後のスイッ ....
探しものはナンですか
普通のパンではないですか
カバンの中も
タンドールの中も
探してもないってことは
もうカレーと一緒に食ったってことじゃないですか
これから粉から作るんですか
今は夜 ....
地下鉄の窓に
乳母車の娘の顔が
蛍光灯に照らされてぼんやり映る
背景はグレーの壁で
配管が横殴りの雨のように流れる
全体が切れかかったTVのような眺めだ
帰れなくなった宇宙飛行士が
 ....
√/石畑由紀子
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=212759


空に√をかざす まだこたえはない

尾翼灯でもいい 君の名を三回


空 ....
わからん?

体と心がちぐはぐになってもうオーバーヒートしちゃう〜みたいな?
桃破壊する少女/ふるる
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=212364


 春の風草食動物月面へ

そよかぜが草原を渡り、そのままふわっと浮き上 ....
春の風草食動物月面へ


妹の悩みの種を埋めてきた


急に見えなくなる右靴左足


ハンサムな頬にフジツボ飼っている


傾いて傾いて傾いて平ら


肩のない祖父母の肩 ....
追いかけて
腹の底から叫ぶ


不似合いな湖面に鮮やかな月のひかりが
さざ波としてりらりらと受けとめ



くれたからとけあおうと 
小さな魚が沈黙の藻が抱いている ....
ええ、ええ
彼、もう10年以上になりますよ
勃起人に名を連ねてから

最初は付き合いだったらしいけど

「俺、そんなに勃起しないし、柄じゃないんだよなあ」
とか言ってたんだよね

そ ....
玄関が開いても
わたしではない
ので
もどす
お昼に食べた
おとうさん
おかあさん
ひとしきり泣いたあと
ゆっくりと暮れる

そういえば
今日は人死にがある  ....
ソープに行って「沢尻エリカみたいな子いますか?」と聞いて「無理」と即答されたから、「じゃあ不細工以外で」と言って出てきたのはなんかこう、どうとも形容しがたい姿かたちをした不細工だったけど我慢しました。
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わかされを条件反射で進む釣り師- 北村 守 ...自由詩210-8-21
夏の亡霊- A道化散文(批評 ...410-8-10
ギネスビール&カシスソーダ‏- ふくだわ ...自由詩110-8-9
自転車で- ふくだわ ...自由詩110-8-9
ぼくらの原始人- yo-yo自由詩8*10-8-6
夏の光- ふくだわ ...自由詩110-8-2
初夏/分裂- なき短歌2*10-7-27
二人乗り- ふくだわ ...自由詩210-7-18
怪人ジャガイモ男、正午の血闘(Mr.チャボ、少年よ大志を抱け ...- 角田寿星自由詩710-7-16
_輝けるものは……- 真島正人自由詩7*10-7-13
神。- ながぐつ ...短歌210-7-12
ち。_- ながぐつ ...自由詩210-7-12
白髪。- ながぐつ ...自由詩110-7-12
愛についての一考察。- ながぐつ ...自由詩310-7-12
参議院選挙へ_みんなと行く- オイタル自由詩9*10-7-11
その男、ウサギテロリスト- 初代ドリ ...自由詩410-7-11
『過夏幻影』_より抜粋_(二十句)- ま のす ...俳句1*10-7-10
千代子がいる- salco川柳8*10-7-9
清らかなパン- ふるる川柳10*10-7-9
スイッチ- ベンジャ ...自由詩5*10-7-6
夢のインド人- 花形新次自由詩4*10-6-30
創書日和【雨】距離- 大村 浩 ...自由詩6*10-6-29
【句評】_√/石畑由紀子- 古月散文(批評 ...3*10-6-24
恋がしてるんじゃなくて恋をしたいの- がん自由詩110-6-21
【句評】_桃破壊する少女/ふるる- 古月散文(批評 ...4*10-6-17
桃破壊する少女- ふるる川柳8*10-6-17
円の外- ベルヤ自由詩210-6-13
勃起人- 花形新次自由詩3*10-6-10
たそがれ- 古月自由詩410-6-8
別に- がん自由詩110-6-5

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