一。
ぼくは二握り、でも右隣の席のヒダカくんは一握りと半分。だけど膨張する前のぼくは小指と同じで、ヒダカくんは人差し指と同じぐらい、おっきいのはイイコトだと左隣 ....
ここで会った人にさよならでもないのに
さよならを言いたくなる
すぐに気は変わって
さよならは言いたくなくなる
代わりに、やあ とか どうも だとか
こんにちは を試したくなる
....
僕は僕のままでいたかったから何もしなかったのにいつの間にか僕は僕でいられなくなってしまった
それはとてもとても怖いことのように思えるけれど、お母さんから言わせてみれば当たり前のことのようで、その ....
鉄道唱歌の旅 東海道編(http://www.youtube.com/watch?v=ea_76MOZ6vg)
「新体詩抄」「於母影」そして「島崎藤村」の若菜集の上梓と、明治15年か ....
僕のママは化粧おたく。
毎日朝起きてご飯を食べると
鏡台の前にいって
マスカラを塗る。
そして
アイライナーだとか
パウダーファンデション
眉墨
だとかを
並べ立てて
僕のミルクを ....
自分よ きみ 恋にへこたれるな
こころざわめく思い もう すぐにでも遠くに行ってしまいそう
好きだってことさえも言えぬまま
旅立つことを見送るの?
そのまま失うことに慣れていくの?
....
雨の日にはかなしみに服を着せ、傘を持たせて出歩かせる。普段は裸のかなしみは、はじめ服を着るのを嫌がるけれど、すぐに慣れてはしゃぎだすのが、いつものこと、ぴったりした服 ....
空に目を上げるとあなたのにおいがした。
午前3時のオルゴール
ぜんまい仕掛け
午前3時のオルゴール
涙で濡れた
午前3時のオルゴール
ぜんまい仕掛け
午前3時のオルゴール
....
私の詩のホームページ「ばんざわ くにお の詩のページ」の紹介です。
このホームページは私が発見した「WEBを使用した詩の新しい表現方法」を
紹介するために2008.1.1に開設しました。
新しい ....
なっちがね一人で散歩庭の外
ミルク色して見上げる目に泪かな。
マーちゃんのお墓にいきたい五月病。
ばぁちゃんは今頃どうしているのかな。
墓石が少し揺らいで墓参り
色鉛筆 ....
● MIDI「初恋」(http://hccweb1.bai.ne.jp/kakinoki/midi/midi032.html)
※
こゝろなきうたのしらべは
ひとふさのぶだうのご ....
昼すぎにお母さんから「何が食べたい?」と聞かれて「オムライスが食べたい」と答えたから、僕は今日の晩ご飯はオムライスじゃないかなと思う。
僕の姉さんはすぬかんと謂う。
僕にとってもきびしい姉さんだ。
まず御風呂に入るときは
てを先に洗えというんだ。
そのくせあがったときは
つめを切ったのかは必ずチェックする。
僕がアイスクリ ....
いつもいつも君から手紙を届くのに僕は君に返事はしない。僕はサボテンの花だから君のみるくがいる。でも君は呉れない。百円coinが足りないんだというんだ。そのくせ筍はかってるだろう。僕に筍を喰わせろよ。君 ....
久し振りに空を見た。
人魚に本を読んで聞かせる
潜水する
ゴリラの頭にまたがった子ども
バランスをとって歩く細い船のヘリ
少女に帽子をかぶせる
少女のような女の人は空を泳ぐ魚をスプーンでペロリ ....
わかるわけがないと思う
あの頃
みんな
もう何をしてもつまらないって知っていた
この先何も
いいことなんかないって知っていた
生き残るため
そう、大していいこともないのに
ただ生き残る ....
使わなくなった手をひとつひとつ外し、引き出しまで引きずりしまい込む。十本目の手は十段目に、五本目の手は五段目に、解りやすいようにしまい込む。手はどれも握り締められてい ....
釣竿折れた
ぽっきり折れた
イブニングの宴に取り残された
ボクの心も
ぽっきり折れた
慣れぬウェーダーで
ヨチヨチ歩き
岩場の傾斜に
足がくじけて
手にした釣竿
手と岩の間 ....
詩人は実のところ職業ではない。農民が作物を売って生活費を得るように、労働者が労力の対価に賃金を稼ぐように、詩を売って生活するわけではない。そんな人間は少なくとも私の周囲にはいない。どこかにいるのかも ....
疎まれた鳥が飛ぶ。
三月。
ランゲンハーゲン。
いまさらどうにもなりはしないのに。
疎まれた鳥が飛ぶ。
横傾しながら。
冷気に翼を浸し、
思いつくままにかたち ....
禁じられた ハト
いま 飛び立つ
君は 迷っている
僕も 迷っている
一。
かいりが服を抱えて出て行くのを、あたしは黙って、見ている。「それはもともとあたしのお気に入りの服なのよ!。」かいりの鼻先で、そう言ってやりたい気もするけれ ....
石井が死んだ
石井が死んだ
あの夜 僕と石井と巻田と藤原と4人で
火を囲んで はしゃぎあった
深夜の公園
ごおごお 燃え盛る炎を囲んで
いろいろな話を した
グラビアア ....
あ
なんか違う
って感じが
ぐるりと
腰の辺りで動いた
スーパーマーケットのど真ん中
わたしは脂汗を流して
立ち止まる
夢見が悪かった
何度も叫んでいた
悔しい
憎らしい
....
川の水だらだら垂れ流し
みっともないくらい
あたしの住んでる川はこんなもんじゃない
もっとシャッキリしてて底が見えてる具合のいい川だよ
でも海に入れば一緒だね
川の上流れてく ....
眠りをすり抜けた昨日の喪失は
ぱらり、
白いお皿への林檎と一緒に
落下して
静止する
*
ぱらり、ぱら、ぱら、手の平から
白いお皿へと、剥いて ....
鉛の弾であれば事欠かない
参観日の次の日に
母は死んだ
細胞状のカーディガンを毎日のまま
地肌に飾り夜の町へと降下するママ
時が経つに連れそんな雰囲気が
僕のマボロシの1パーツと ....
どこにも行かない日
窓の外を誰かが
通り過ぎる
誰なのかわからないけど
お話
したい
どこにも行かないのに
疲れる
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