すべてのおすすめ
冬枯れ落ち葉をしゃくしゃくと踏み公園路 かきごおりに舌を染め


ふりかえ見れば緑の木入道雲はまぼろし 前むけばはだか木


もいちどと見かえればいつもの散策路 おどる枯れ葉のしきたえの
 ....
木製のアタマがらんどう彫刻刀踊る阿呆の彼女はどこへ

靴紐の駆け出す夜のちぎれそう電線乱交ピンクの風船

暗闇に光る桜のAppleの製品ほどに白い呆然

ミニスカートふるえる空の午前二時君 ....
アイキャンゲンノウノウのところでタイムカードがガシャピーと鳴く


昼休みひとに会わない公園で齧るおにぎり冷えてカチカチ


小便のあとで鏡に中指立てて廊下で上司にお疲れさまです
 ....
【漕】
自転車のペダル漕ぐ足弱ってる 若いころならすぐ着けたのに

【芯】
よく飛んだ 真芯で打ったホームラン 子供相手にフルスイングし

【なう】
「恋なう」と君がつぶやく毎日を  ....
縄が切れた首吊り月のころんころん転がってゆく先の湖

黒猫を振り回している友達と目を合わせないように歩く

容疑者は「月がきれいですね」などと供述しており

日記には月齢を書く欄がある そ ....
目を瞑り月の女の名を呼ばう 指に安らう蛾のやわらかさ

梟の灯りを頼りに船は進む 翼は煙 心は砂糖

銀の盆 兎が行き来するたびに紫色の林檎が落ちる

不死の父を時計の中に閉じこめて蠢く鍵 ....
梨を剥く間にバスは図書館へ 風の果てには悪魔が待つ

司書の目を盗んで書架を渡り歩く 本は野菜のように選ぶ

ノートにはただ星屑が並ぶだけ 孤独を星の言語で記す

錆びついた巨大な鋏が待ち ....
四つ辻の老人ホーム日が暮れて色とりどりの折紙の森

泣き濡れた同級生の美容師に長靴一杯の画鋲をもらう

「亡くなった人に救いはありますか?」色白の男に呼び止められる

鮮魚店から出た水が焼 ....
眠れない夜は羊人間の数を数えて眠るとよい

ゲバ棒を構えた少女一斉に海に向かって雪崩こむ夜

ひき割りの納豆の雨さめざめと夏の夜更けに卒塔婆を濡らす

子供たち川を流れてゆく途中賽の河原で ....
眼を開ける暗証番号をおしえるから眼を閉じて避難して、

ゲンジツは眼球に触れて犯されるどろどろになみだにまみれて、


「おんなのこ。」と呼ばれるうちはまだ死 ....
珈琲とアルトサキソフォンの豊穣に液晶の海漕ぎ出でる人

珈琲とピアノの滴海となり夜の彼方に跳ねたトビウオ

女生徒の「わたしバカです」渦まいて沈積してゆく初雪の夜

この宇宙は蜘蛛の巣状の ....
この星はせつない星ね。吹く風がみなサヨナラのかたちをしてる。



お母さん。お母さん。お母さん。誰もいない教室。椅子のぬくもり。



放課後の音楽室で鳴るピアノ。セーラー服のリボン ....
沢山の歌でき上がり永年の努力の跡を今日も楽しむ

絵を描けば並びて座る妻と共モダンな姿ではないかとも

夕となり小松菜油げ炒めて炊きて妻と食べたり日終わる

キリスト教人は再び生き返り新し ....
少しだけ君に真夏を予感したパステルカラーのやさしい光


私から私へと語る真実の意味はいつでも矛盾している


手を取って笑い合うことが現実(いま)なのに遠くの声が疲弊している


 ....
神の子の同じ神にはあらざれど
同じ神とは思わざらまし。





 
シャガールの恋人たちよ天蓋に夜を満たして水浴びしなさい

留守にして帰り着いたら生き延びた薔薇が幾つも咲いていました

ビッグバン、インフレーション自鳴琴の箱を開いた誰かがいました

鎌倉 ....
墜落のいちじつにある街にむき とうめいいろのもちをたべてる

12時はカラスの群でできています 7時になるとゴミあさります

通話する 波のおとだけ鮮明で でんでんむしと ひとはいうなり
 ....
船をたたむ)海岸からは海岸が見えなくてこれでは砂漠と同じです(海岸もたたむ


抜けそうな八重歯の揺れが開閉器 奇跡と破滅を行ったり来たり


(忘れたい)脳裏に散らかる消しかすはしろくて ....
あの、
アルビノの
冬の御空の
アルコホルは
暗き手椀に
満ちて香ります

また、
鉄による
シロツメクサの
賛美歌は
キリキリ宙に
足を揃えます

また、
蒼褪めた
 ....
わがままなイヤホンコードの動きにもつながりたいって思うさみしさ


星空を糊でふやかして紙を貼り抱負を書くには弱い失恋


真ん中で割って肉まんを分けるなど ....
踏切をこえて
タバコを買いに行く
徒歩15分のコンビニエンス


ああここは○○君の家だっけ
まだあるのかな
公文の教室


小学校
遊具の数が減っていて
擦り傷つくら ....
○ 速達のお見合い打診裏返し機械仕掛けの神をさがす朝


○ 峠路見上げる雲を追いかける不採用通知届いた午後は


○ 空気、水、一日三食昼寝付き、週休二日 我がマニフェスト


○ ....
○ 真夜中の一人影踏み自販機の照明ばかり狂い咲く獄


○ 日の名残りは羽虫の痛みすれ違ううつむく女の目尻照らして


○ 川辺に来て砕ける鏡の切片に殺すはうろこ雲のみならず


○ ....
誰も来ぬ道へたっても止まってる歩いた風の走った自分を


球場は斜めの光開始せず寝ころんだ床の行かずに死んだ


革命的この歌い手のふりはせずネック押さえて壊した夢を


尾崎豊 ....
鳥が鳴く蝉が鳴く声何かでもいいつかみたいひとつこの手に



ずいぶんと立ったままいると本当のまあ大変だなるよ眠くも



誰にでも眠っている外に全員言葉もないとひとりだ俺は


 ....
銀縁眼鏡
磨く前から
粉が飛ぶ
廃墟百年
あるじは見えず
青年のヤンキー少女へすがりつく異国の街角金髪な闇


履歴書の渡す自分に行き交いに車の窓に束ねられた雨


いるホテルウミネコのいるベランダのいろいろに犬隅にて眠る
閉店間際の店先にはたくさんの恋がならんでいるもので。

売れ残った恋はさみしい眼をしてどなどなと涙なども流し。

お揃いの恋の片方だけを買ってゆくさみしいひとは ....
王様だ枠にゆらめく赤ワインいくつもたのむ雲の上に目


眠くなる行き先の道たどっていくモニタの光閉じた目にある


この空のどこにあるのかスプライト呼び止めたのむ地球の上で


教会 ....
マゾな気分で鏡をいじめて自演もThe End...ひび割れた裂け眼。

ゆっくりと涙が出るまで裂けてゆくあなたの眼がうつくしいから。

右眼から入って左眼から出 ....
m.qyiさんの短歌おすすめリスト(132)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
短歌八首_夢路より- mizu K短歌212-11-25
春五番- nm6短歌212-4-7
ロカリーマン- ホロウ・ ...短歌5*11-12-22
題詠blog2011_051-060- 北大路京 ...短歌18*11-11-20
月世界にて- 春日線香短歌2+11-9-13
月と不死- 春日線香短歌211-9-13
夜間閲覧室- 春日線香短歌211-9-11
散歩の効用- 春日線香短歌211-8-22
羊人間の夜- 春日線香短歌311-8-21
「_眼球避難。_」- PULL.短歌4*11-3-30
回転木馬- 都志雄短歌511-1-23
永遠の地平- 青色銀河 ...短歌410-11-18
一日終わる- 生田 稔短歌210-8-24
初夏/分裂- なき短歌2*10-7-27
神。- ながぐつ ...短歌210-7-12
話しかける五月- 小池房枝短歌16*10-5-31
こんにちは春- コーリャ短歌1010-4-7
ただ水があるだけの砂漠- 佐藤真夏短歌5*10-3-30
冬の印象(小さな祝祭の)- 六崎杏介短歌710-1-13
いみてんしょん・らんぶ- あすくれ ...短歌4*09-11-9
大阪湾岸辺境地- 笠原 ち ...短歌609-10-24
雑詠五首- 都志雄短歌209-10-20
初秋五首- 都志雄短歌109-10-5
夏を戻る- K.SATO短歌209-8-22
日の夏の夜- K.SATO短歌109-8-10
- 長谷川智 ...短歌4*09-6-2
雨街トリップ- K.SATO短歌409-5-30
「_恋愛閉店。_」- PULL.短歌1*09-4-28
空に地を、行く- K.SATO短歌309-4-25
「_モニター越しに犯されて。_」- PULL.短歌1*09-4-8

Home 次へ
1 2 3 4 5