昔 ともがいた 。圓い瞳が印象的な 黒い髪が 印象的な うつくしいこだった 。 彼女はわたしを 先輩 と呼んだ 。彼女は うつくしい こだった 。 彼女は わたしを 先輩と呼んだ 。  遠くで 蛙の声が 聞こえる。
昔聞いた 蛙の声。 
五月蠅いぐらい泣く。
悲しいぐらい泣く。
遠いところからきこえてくる 

私たちの御先祖様の声。            
海の中にいる夢をみた
凍えていたのか
そうでなかったかは
夢だったのでわからない

光に包まれる夢をみた
暖かかったか
幸せだったかは
夢だったのでわからない

でも海の中でも光の ....
一回転してしまえない飛び出せないからぶらんこの鎖がたわむ

靴だけを先に逃がしてぶらんこに繋がれたまま残ったわたし

順番を待ってから乗るぶらんこはつまらないからぎりぎりねじる

ぶらんこ ....
いまさら詩人になりたいなどと
言われたって遅い
きみのして来た事がきみの今だ
時間が過ぎれば何だって腐る
ロープだって約束だって


あの顔をまた見るようになった
自分でも忘れていた悪 ....
あれはインドを旅していたときのことだった。
ある村でマーケットに並んでいる親子3人が目に入った。
お父さんとおそらくその小さな息子二人だ。
目立っていたのは5歳くらいだろう小さいほうの男の子だっ ....
カッコ悪くて何が悪い?
往生際が悪くて何が悪い?
歯磨き粉は最後まで使いきれ!
アイスコーヒーは最後まで吸い尽くせ!
残り少ないアイスコーヒーをストローで音を立てて吸うのは迷惑かもしれないが
 ....
青空の下に
大きな穴が並んでいる

列車が来て停まる
線路の端に
白い雲が湧いていておそろしい
時間になると汽笛がひびき
車両に載せられた人と財布を
地番外にできた
あたらしい穴まで ....
海にむかって荒れた泥土の地だ
青々と
七月の草が茂りきっても
空には爽快な音を残し 
人が飛んでゆく

診療所の一軒も残さぬ海岸は
茫々と
ゴミだ何だが顔を覗かせ
日がな 風にばたば ....
規則的にしずかに眠らないモーターが
半音階だけその声をあげて
いつの日か再び息づきはじめる時
スキャナーは熊のように鼻をひくつかせ
カウンターは目盛りをゆるやかに揺らし
サーモスタットが ....
ねぇ、繰り返し伝えられるのならきみに届くように
ねぇ、きみにあえるのならもう一度
ねぇ、あのときにまよっていたのはきみ
ねぇ、目を伏せたのは
  ねぇ、

ねぇ、

ねぇ、ねぇ、幾つも ....
          ―あるいは隠棲と知識


その先は海へといたる低地帯
広大なだけの空が暮れはじめると
きょうも
{ルビ背=せい}の高い草は
静かで乾いた音をたてる

立ってること ....
風のなかに
釣り糸を垂らしている
それはおぼろげとなってしまった古い
記憶をせめて呼び醒ますよすがではなく
かなしい決意でも無邪気な思いつきでも
その日の飢えをしのぐための
投げやりな衝 ....
キミの横顔がすきだよ、左から見るのがすきなの。

 -あたしイタズラしてた、直感で。

おしまいがないのは、キミのいたずら?

 -きみのおもいちがい、本能で。

サヨナラを言うことも ....
もし生まれ変わるのなら
今度は男がいい
だってみんな言うでしょ
男がいいって
なんかそういえばそんな気がする
男になったら
あの子を犯したい
めちゃくちゃに犯すの
あの子が
大好き
 ....
  


正距カトラリー。ダイニングまでがあまりに遠い。  
右目を庇いながら脚を交える。椅子の位置は知っていた。 
跫音と確かな意識で歩測している、という感覚に慣れたころ 
今度 ....
あるいて あるいて あるきつかれたら わたしの もとに きなさい 。わたしがながぐつを 貸して あげよう  空のたにまに ただよう くも さくらは 激しく てりかえす ほしのかなたに 虹は みえるけれど 今は 気にせず 歩いて いこう 。   はるうらら。となりでかけている子におおごえではなしながらきょうの御弁当を詰めて歩いていこう 。  ビニール傘さしてぼんやりと空をみあげてた。
ぽたぽた落ちる雫、ひとつひとつに混じって白い絵の具の水玉模様が描かれていく。

-たったそれだけの時間。

一人で酔い冷まししながら見上げる ....
伝えたいことがあるんだけど上手く言葉にできなくていつもそれは嘘になる。
無理やりに言葉にしたら違う風に採られてしまってまた嘘ができる。
同じことの繰り返し、いつもそんな風になってしまって少し困った ....
人ふいに春の水から石拾ふ


うららかや友うつくしく疎ましく


花冷や行方不明の恋敵


ボンネットに足跡残し春の猫


春嵐緑の騎士を連れて来よ


花冷のされど ....
眉村卓の古い短編小説に「わがパキーネ」というのがある。私が最初にそれを読んだのは1982年。十四歳の夏だった。ヒマでたまらない十四歳の夏休み。自分自身の汗の臭いと、隣で飼ってる牛の悪臭と、それらをぐる .... まじめにいきるってことはほんとうにどうしようもなくて
ときどきほっぽらかしたくなるけれど。ゆうえんちにはめりーごーらんどが廻っているしときどき。木馬はわらい出すし。しごとは疲れるので破廉恥さ加減に。 ....
なんとなく目覚めて

カーテンの向こう

寝静まる夜の静けさにだけ

そっと響く雨音のように


偶然でもなけりゃ

気付くことのない

ナミダがありました




 ....
会えないときに
あなたがくれた ライオネスキャンディ
ひとつぶ
そんなもので
そんなことで
会えないことになんの変わりもございませんが

あなたのお好きな ライオネスキャンディ
子供の ....
おれの話を
きいてくれてありがとう。
むかしジョニーってゆう友達がいたんだ。


ジョニーと最後に会ったのは
春の風が吹き荒れる
夕暮れのことだった。
おれたちはいつでも土壇場だったの ....
 あたしは射精が好き。
射精は、どこか現実味を帯びていなく、
傍観できる、
あの白い液体は、
現実と妄想の産物。

人間として、感覚的に現実味が帯びる時は、
ティッシュの山、味だったりす ....
みきすけは 旅だって いきました 。かあさんの 手を離れて 旅立っていきました。庭は もう 春で 今では 水仙が 咲きほころんで います 。   狂った眼で

おまえが拳を震わせている

恐い と思う

そして 負けない と思う

大きくなったおまえに

かなうわけはないけれど

それでもなぜか

おまえなんかに負け ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
友へ。_- すぬかん ...未詩・独白307-5-7
蛙の声__- すぬかん ...自由詩1*07-5-7
夢の顔- 自由詩307-5-5
ぶらんこ- 渦巻二三 ...短歌11*07-5-2
創書日和「縁」_伏線- 大村 浩 ...自由詩7*07-4-30
空中浮遊少年- 青色銀河 ...散文(批評 ...807-4-29
Never_Give_Up- 新守山ダ ...自由詩907-4-29
低地- 「ま」の ...自由詩10*07-4-28
辺土- 「ま」の ...自由詩6*07-4-28
春の記憶- 角田寿星自由詩1807-4-25
よぶん。- 未詩・独白2*07-4-25
ハリエニシダ- 「ま」の ...自由詩6*07-4-22
風を釣る- 角田寿星自由詩19*07-4-16
イタズラ☆- 未詩・独白3*07-4-16
もし生まれ変わるのなら- 自由詩407-4-14
リプロダクト- ふう自由詩607-4-8
すぬかん長靴。__- すぬかん ...自由詩307-4-5
雲のたにまに。_- すぬかん ...自由詩107-4-5
春うらら。___- すぬかん ...自由詩107-4-2
酔桜- 自由詩607-4-2
記念日(4月1日)- 未詩・独白307-4-1
花冷- 渦巻二三 ...俳句7*07-3-30
彼の、パキーネ、異形の詩歴書番外- 佐々宝砂散文(批評 ...8+*07-3-28
まじめさ加減。夕日と私。__- すぬかん ...自由詩7*07-3-28
寝静まる夜の静けさにだけ- yaka自由詩3*07-3-25
ライオネスキャンディ- yaka自由詩5*07-3-25
ジョニーとの別れ- しゃしゃ ...自由詩1507-3-15
_射精- つぐこ自由詩1307-3-14
ある春の日に。_- すぬかん ...自由詩307-3-13
Mother- yaka自由詩3*07-3-11

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