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あがりたの森を目指した

自転車に乗って
とにかくまっすぐに進めば
そこには
あがりたの森があるはず
あがりたの森に何があるのか私は知らない
そこが何なのかも知らない

ただ、ふっと ....
結局のところ
友達と呼べるものが
充分には居なかった
念の為に
少なくとも
手に届く範囲ではと
慎重に限定してみれば
確実に居なかった

ぽっかりと空いた空白の
360度の一点にル ....
薄うい 陽が 四月、の 
カタツムリの、背に 記した 言葉 は
水の 小さい、小さい 子供たちに 
なりました 。
卵の殻、と トンネルや 坑道、の
壁は、もう 温かく 崩れて
アンテナ、 ....
死に行く体を抱えたまま

どこまで歩き続けるのだろう



青い乳房を抱えたころの私は

遠い昔

何を考えていたのか



励ましの言葉を発したいと思うのだけれど
 ....
僕は、路上に寝転がっていたよ
空から雨が降ってくるから
口をあけて 流れ込むに まかせていました
猫も近くにいたよ 茶色のぶちの
かあいいやつね へへ

何を言ってるんだ 俺は
何をふざ ....
ヘイ、ミスター丹波哲郎
教えておくれ
きみが生前言ってた通り
死後の世界はあったのかい
ヘイ、ミスター丹波哲郎
教えておくれ
きみが映画で描いた通り
やっぱり死んだら驚いたのかい

 ....
この秋のあまりの美しさに 歩みを止めてしまった友よ

色づいたけやきの葉を透かして やさしい光が
おまえの大きなからだをつつみ
少し眉を寄せて 落ち葉に埋まった足先を見つめながら
一人思いを ....
意地になって
石になって
一になる

意地になった
一の
石である


布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって ....
二つの種から育ったものを
誰かが一株と数え違えて
別の誰かも数え違えて
誰もが一株と数え違える
区別する事が出来ないものを
黄色いかわいい鉢に移して
二人が一つずつ持って帰った
11月の珍しい雨
暖かく 枯れ葉は勇み足
駅からの小道
うたを忘れた
鞄の少女は
傘も持たず 泣いていた



両手は鞄でふさがり
ブラウスの肩は
濡れはじめる
錆ついた歩 ....
混雑した電車のなかに放り込まれることに
いつのまにか慣れていた

つり革につかまっていると
さっきみた、階段を落ちていく男のことが
脳裏に浮かぶ
人ごみの中
彼はまだ
生きているだ ....
生きる事に真剣でいると
やがて、生きている事自体を忘れてしまう

真剣に生きる事は
重要だ

そう思ってる人は
なぜ
重要なんですか?

理由なんてないよ
理由がないけどそうして ....
隠喩だな
(アハハ)

隠喩だな
(アハハ)

正直訳分からないけど

なんか意味ありげに

大丈夫さ
(アハハ)

大丈夫よ
(アハハ)

それらしく書いときゃ

 ....
持って生まれたものだろうか
掛け値なしに優しい
そんな人がいた
悲しい子のそばに
すっと身を寄せ
震える肩に手をおいて
「大丈夫だよ」って
さり気なく言えるような
まだ年端もいかないこ ....
不安は不安として
いつもそこにあった
薬箱の正露丸のように

悪い予兆
紫のカラスが一斉に笑う夢
永遠のレム睡眠

新しい出来事は
新しい傷のはじまり

賑やかなモーメントも
 ....
ある高名な批評家が
まだ若い頃
恩師に言われた

君が君自身のことを思うほど
他人は君のことを
思ってはくれないよ

当り前のようだけれど
これほど人性を的確に
表した言葉があるだ ....
死者のことだけを語りたい
死んでしまったあの人のことを語りたい
あの人の残したものだけを語りたい
あの人の心残りを語りたい

生き延びた俺や俺の家族の
健やかな生活のことなど語りたくもない ....
何も言わない
語らない
語らないほうが
空気は無闇に震えない
つまりは静寂だ

25時のバーカウンター
グラスを手に取り
少し口に含んで
目を閉じる
納得したように
軽く頷いてか ....
部屋を一歩踏み出したときから孤独は纏わりついてくる

貧相な湾と丘陵に挟まれて
身動きが取れなくなったこの街に漂う霧のように
湿っぽい感情はいつまでも俺の皮膚から離れない

東京行の駅のホ ....
「どうしたの?」

「あのね」

「うん」

彼女の声はひときわ小さく、ゆっくりとこういった。

「死にたいの」

「…」

「…」

「…だって、君は…もうすぐ死ぬじゃな ....
チンポ立ちぬ
気分は春
40を超えても
私は孤独な鉄人

情けないところ
見せたくなくて
北京、バンコク、ホーチミン
路地裏の薬屋に行って
有り金残らず
つぎ込むつもりです
「ア ....
ヨーイ ドン
校長先生のピストルで
みんな死んでしまった

スタートしたのはぼくだけ
急にグラウンドが広くなったみたい
走っても走っても
ゴールのテープが見えない
しかたがないので
 ....
僕の嘘には愛がある
「俺、巨乳って好きじゃないんだ」

きみの語る真実には
愛の欠片もない
「わたし〜、デブで、多汗症で、臭くて、不細工で、
変態で、短小で、包茎で、早漏で、馬鹿で、デ ....
 眼鏡を外して電車を降りた
 閉園のアナウンスが流れる頃に
 金属製のゲートをくぐった

 アスファルトの水滴が
 輪郭を失ったパレードのように
 商店の光を反射していた

 黄色 ....
そこに行ったことないです
どこら辺かも知りません
だけど語呂が合うから
使ってみたの
それがチェンマイ

ばばばば、ば、ば、ば、ば、バンコクに次いで
タイで2番目に大きい都市
ちちちち ....
川で冷やしていた西瓜が
ぱっくりと割れて
下流は血まみれになる
子供らは群れ集って
それを飲む
庭で武将が跳ねまわっている
敵が来るから加勢しろという
大慌てで縁から出て
どうすればいいのかと聞くと
とりあえず今日のところはこれで
火を消すのだ、とお玉を渡される
見れば裏の家が燃えて ....
押入れに入れられて
もうずいぶん長くなる
ときどき遊びに来るねずみに
爪をかじらせてやったり
みかんを潰したりしているうちに
骨の浮いた老婆になってしまった
これではいけないと思う
これ ....
暑い
湾が茹だって
タコが浮いている
タコ料理ばかりで
何もする気が起きない
みんな葬式も出さずに
タコを食べている
ペットボトルで
金魚を飼っている男が
近頃は断水が多くて
ままならないという
言いながら口をつける
そのボトルの金魚が
今飲まれるか
今飲まれるか
気になって仕方ない
m.qyiさんの自由詩おすすめリスト(1225)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あがりたの森へ- 初代ドリ ...自由詩612-9-15
休日リザーバーで釣りをする- 北村 守 ...自由詩412-8-11
イン・キューヴ- 六崎杏介自由詩312-8-2
人生はセンスとリズム感が必要だと思うの- 初代ドリ ...自由詩6*12-7-10
laundry- まきしむ自由詩212-6-5
ミスター丹波哲郎- 花形新次自由詩312-4-17
友よ- いねむり ...自由詩5*12-3-11
就寝前- 北村 守 ...自由詩612-2-23
それから- 砧 和日自由詩612-2-3
少女の合計- カンチェ ...自由詩312-1-27
風景- 佐藤伊織自由詩211-12-29
真剣に生きる- 佐藤伊織自由詩211-12-29
隠喩だな- 花形新次自由詩7*11-11-29
ダメ人間なのは昔からだし、これからもずっとそうだ- 花形新次自由詩2*11-11-29
ブルーザーブロディ_カムズ_アライヴ- 花形新次自由詩2*11-11-27
酔っぱらって何が悪いんだ、金曜日だろ- 花形新次自由詩5*11-11-25
エロいことだけ考えているほうがまだマシだ- 花形新次自由詩5*11-11-16
25時のキリンレモン- 花形新次自由詩3*11-11-15
朝の孤独- 花形新次自由詩8*11-11-14
まっすぐな明日に向かって- 佐藤伊織自由詩211-11-13
偽バイアグラには気をつけよう- 花形新次自由詩211-10-25
運動会- yo-yo自由詩15*11-10-7
愛の真実- 花形新次自由詩2*11-9-30
パレード- 古代 透自由詩6*11-9-4
なぜかチェンマイ- 花形新次自由詩3*11-9-1
地獄- 春日線香自由詩211-9-1
お玉- 春日線香自由詩411-9-1
帰れない- 春日線香自由詩911-8-29
暑い- 春日線香自由詩111-8-18
断水- 春日線香自由詩511-8-8

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