「気持ち悪い」 「おまえなんて死んでしまえばいいんだ」 「お前の葬式で俺は笑うよ」
    
そう言ってくれたらよかったのに
いえ、そんな言葉が欲しかった
いっそのこと引き裂いてくだされば…… ....
いつかの日のこと
その時あたしは中学生だか高校生で
ブラックコーヒーを飲んでみたのです
その黒さはブラックホールのようでした
(ブラックホール 見たことないですけど)
とても苦くて砂糖とミル ....
貴方の小指は運命を匂わせ
貴方の薬指は証を嵌めて
貴方の中指は私を慰めて
貴方の人差指は罪を弾劾した
六月に雨が降る きっと降るよ
君の言葉は正しくて六月には雨が
どしゃぶりの雨でもう君の声は聞こえない、聞こえない

雨のせいだね 朝起きても君がいない
雨はまだ降っていて部屋の中は湿っぽい
 ....
婚姻するハツカネズミの
店先の行列を
にこにことながめている
クリーニング屋のむすめが

やわらかく透過する
窓辺の
病院の待合室で
おんなのこが
アン・ドゥ・トロワ、アン・ ....
君(久保)は僕の場所を
いつも探してた
街の風に吹かれて

僕はちっぽけな人間だ
君だって似たようなもの

それなのに
君はいつも僕を
探していた
あたかも
僕が特別であるかのよ ....
タバコに火ひととき針を消え見てた


マルガリーテバイオリン指示弾け暗く


黒い死が風呂ミルク中にフーガする
車がたくさん通る
高速道路のトンネルに
住んでみたい

非常電話の扉の中
さらにその奥
誰にも開けられない
硬い硬いコンクリートの内側
誰にも見つからないように
こっそりと部屋を作っ ....
ずいぶん前から
四人に分け与えられていた
空間は
たった一人に占有されていた
十七年近く
四人で分担し合っていた
空間は
たった一人に委ねられるしかなかった

残された空間に
話し ....
光 求め緑透けるほど見詰めている


海の音に誘われてゆく雲の先


読書して拾う言葉は貝の殻


泣きじゃくり終わったような青空だ


月青く遠回りした道照らす


時 ....
銀縁眼鏡
磨く前から
粉が飛ぶ
廃墟百年
あるじは見えず
 
 本日、バック転日和。池谷幸雄は今頃なにをしてるかどうか、という問いに答えるのは、簡単だ。
 バック転をしている。相変わらず。月でもいい週でもいい、大阪人がタコ焼きをほうばる回数より多くバ ....
忘れてしまった
味覚が
どうしても
取り戻せなくて
ひたすら
食ってみるのだが

  味はない
  正確には
  なにかしら
  味のようなものはするのだが
  それは
  識 ....
微笑みが 目を伏せる
レンズを拒むようにして


「もう生きていたくない」
見えないところにも
まだ傷は残っているとのことだ
(春先に
 裂かれた痕はむしろ眼差しに深い)
風が吹くた ....
影のない喪失感や葉の緑


樹の思想 地割り上昇スパイラル


ビルの谷 光渦巻く矩形の空


雑踏で一人影置く寂しさよ
とおくの丘で
風力発電の風車がゆっくり回っている
見ろよ あれが相対性理論てやつだ
他人事であればあるほど
てめえだけは平穏無事でいられる
俺は腹がへって
あんちゃんのつぶやきをろくに ....
君が降ってきそうな夜を蹴とばした

今日の朝はなんとなく気だるくて、昼前まで寝てた

昼前になったら母さんがうだうだ言うから家を出た

家の外は空気が湿ってて雨降りの予感がした

僕は ....
青年のヤンキー少女へすがりつく異国の街角金髪な闇


履歴書の渡す自分に行き交いに車の窓に束ねられた雨


いるホテルウミネコのいるベランダのいろいろに犬隅にて眠る
砂嵐石仏埋もるランプの灯


雑踏に雨染み込んで{ルビ玄=くろ}く行く


冥暗のガラス研ぎ澄まし雨雫
♪ジョニーが来たなら伝えてよ
二時間待ってたと♪
隣の家の真行寺のおばさんにそうお願いしていたら、
ある日の夕方おばさんは血相変えて僕の家に来てこう言った。
「あんた気をつけなよ。 ....
散文カテで投稿しようと思ったけど、無計画に文章打ってるだけじゃ人の時間をうばうだけだな と思い直してこっちに貼っつけ。
だってさ、もう何年もおんなじこと言ってるんだもん。しかたねえよなあ。(1/22 ....
額に角の生えてホラを吹く


古本の活字生き生き今一度


贅肉を削ぎ落としたく俳句日和


絶妙な漢字ひらがな釜で煮る
海岸からは海岸が見えなくて
これでは砂漠と同じです、あなた
水があるだけよ
ただ水があるだけの砂漠よ

遥か 第五感界の外の霧を掴むには
衰弱するのがよいと聞きました
あちらこちらに船を ....
安全地帯で
おままごと
バラアーチの真下
鬱陶しいほどの香り
白い食器はママのお古
お庭の隅
小さな噴水から
流れる水の音
どこか遠くで
電車が走ってる
蔦の絡まる塀の内側
中空 ....
そして扉の向こう側になにかがあふれている
閉じていた扉をあけるとそこには透明な顔ばかりがあっちやこっちを向いている
みんなばらばらにどこかにいこうとして
ただ浮かんでいるだけ
あたしもおなじよ ....
  
  http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2009/0510/index.html
  (NHK日曜美術館のページ)
  昨日新日曜美術館の再放送でパウル ....
いつもこんな距離だった。

君がまだ少女だった頃も、日の出を見た公園のベンチでも、電車で偶然会った時も。僕らは横に並んで座っていた。


僕らは小さな話を沢山並べて星に投げた。ひとつ話を終え ....
ポニーテールが似合うと君が言ったから
バイトに行くときは必ずポニーテールだった
可愛い髪飾りを買って パーマをあてなおして 切るはずだった髪も伸ばした

女の子っぽい子が好きだと君が言ったから ....
草のよこに
好きな
歌を並べる。

ロロロリル
ラル ──
今度誘われたら
断ろう、と思っていたらしい。
(あんまりじゃないか)
遠く崩れる雲を
見つめているよう ....
何かすらひとつですらもそのままに

音の指弦をはじいてついてくる

この空に青い瞳が石畳
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひと押ししてよ- 新崎自由詩209-6-10
ブラックコーヒー- 新崎自由詩509-6-9
貴方の手(あるいはある夫婦の結末)- 新崎自由詩409-6-9
六月の雨- 新崎自由詩409-6-7
波紋のように広がってゆく- mizu K自由詩7*09-6-5
久保が僕であるために- 花形新次自由詩209-6-4
余韻響- K.SATO俳句109-6-4
望んではいけないこと- チアーヌ自由詩609-6-4
生家- 北村 守 ...自由詩409-6-2
新たなる地平を求めて・・・- アハウ俳句309-6-2
- 長谷川智 ...短歌4*09-6-2
クロマニヨンプレイ- カンチェ ...散文(批評 ...409-6-2
餓鬼- 北村 守 ...自由詩209-6-1
広場- 吉岡孝次自由詩109-5-31
矩形の空- アハウ俳句309-5-31
たんぽぽ咲きみだれる野っぱらで、俺たちは- 角田寿星自由詩6*09-5-31
きたない感情- がん自由詩2*09-5-31
雨街トリップ- K.SATO短歌409-5-30
雨幻想- アハウ俳句109-5-29
誰が豚かを決めるのは俺だ- 花形新次散文(批評 ...6+*09-5-28
(未整理。)- (1+1 ...散文(批評 ...2*09-5-27
山伏フリークス- アハウ俳句109-5-25
対峙- 佐藤真夏自由詩9*09-5-23
中空の土- チアーヌ自由詩309-5-23
ベルリン- モリマサ ...自由詩1809-5-23
頽廃芸術と呼ばれて—昨日NHK日曜美術館をみました。- 石川和広散文(批評 ...4*09-5-18
夜の四隅のために書いた詩- 瑠王自由詩4*09-5-18
世界で一番君を愛していた- 神音自由詩409-5-18
ピクニック- 吉岡孝次自由詩309-5-17
晴れ色で- K.SATO俳句109-5-16

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