シェードランプの傘が割れ
光の手足はつかまれて
遠くの夜へと連れられた
そうしてもはや暗い部屋
明日の日付がめくれない
大きくなりませんでした。  公園の水のほとりで
 老人が自爆している
 ソフトクリーム胸に突き刺しながら


 芥子色のニット帽が
 つぶれて落ちている
 喘ぐ声は、聞こえない


 だ ....
外から
窓を叩いている
さむかぜが吹いている
部屋のなかで
ふくらんだふうせんが
飛んでいる
鍵はかかっている
入れる扉もない
窓を叩き割ることも
思いつかなかった
ふうせ ....
もうダメなのかもしれませんが…
とりあえずみなさん、これ読んでください。
『詩学』バックナンバーのぼくのお薦めは、伝説の「西脇セミナー」と
いうのがあって、西脇順三郎さんと詩人が集まって、『Am ....
 
君は柳だと思っていた
しなやかに曲がったり伸びたりしていたから
本当はやわらかな金属だった君は
ある寒い朝にほろりと折れた
ぼくは煙草の灰を落とすのも忘れてその断面を、
じっと見ている ....
期待を裏切るもの。電話。メール。郵便物。
吉報は、まず届かない。

ひとの間違いを指摘することと、
自ら正しい答えを導きだすことは、まったく別のことである。

「食間に服用すること」
タ ....
 
心臓を取り出して
はい、って渡せたらよかった
一番近付いた瞬間に
惜しげなく

薄暗い部屋
間接照明で
輪郭はまどろんでいる
意味の無い言葉や
意味の無い温度で
外側は溢れて ....
 (カテゴリの分け方が難しい。これはここでいいのかちょっと不安です。)

 小さい頃の私はとても気難しい子供だった。好き嫌いも激しく、頑固で、寝つきも悪かった。よく親に「山の中の一軒家で暮らせ!」 ....
今、ぼくのPCデスクには、国語辞典と、二冊の詩集が置いてある。
国語辞典は、わかんないことばがあった時、いつでも調べられるように。
詩集の一冊は、新潮文庫の『西脇順三郎詩集』。村野四郎さんが編集し ....
彼はいつからだったか
数日間大阪に研修にいっているんだ

もしも

悪意の上司に
遊女と寝るように強要されることがあったとしたら
それがどんな脅しであっても
聞いてはいけな ....
              070918


輪樏を着けて
斜面を歩いてゆく
昨夜
降り積もった雪は
ふわふわで
少し潜るけど
怖いことはない

ワカンジキなら
 ....
暗い夜

湖のほとりに立つと

水面は青く光っていた

僕は湖にゆっくりと入り

深く潜って行った

底がまるで見えない海溝のよう



気がつくと僕はマグマの前に来ていた ....
おーい
そっち行っちゃだめだー
                070913



ぼん ぼん ぼん
ぽろろん ぽろろん ぼろろんろん
ぼろぼろ ぼろろん ぼろろんぼん
ボボボボ ボボボボ ボボボホボボ
ふーふる ふ ....
<学校について>

「教科書でおぼえた名詩」という本を読んだのだが、残念ながらぼくが教科書でおぼえた詩はひとつしかなかった。
というか、そもそも教科書で詩を覚えるものなのだろうか? 
ぼくはあ ....
* 文体について

文体といっても、たとえば仕事のメールならば、誰が書いてもおよそ同じものになる。
ビジネスの場では、ぼくらは常に非人格的な振る舞いを要求されているからだ。
しかし、マニュアル ....
炎昼を赤子の声で鳴く蝉や

誘蛾灯十枚の爪かかりけり

泳ぎきし手足を埋めて砂の城

真夜中の汗つま先へ到達す

扇風機ふいに大きく頷けり

蟹踏みし踵より蟹生まれ{ルビ出=い}づ ....
お腹が泣く きゅーと泣く
月を見て お前を食べたいと泣く

お腹 お腹がすいているのね

空っぽな きゅーと泣く
空っぽな 黒いシミになって消える
高度経済成長とバブルがいっぺんに押し寄せたような、
常軌を逸した好景気に見舞われた中国(上海/北京)は、今、未曾有の建築ラッシュだ。
北京オリンピックの開催と三年後の世界万博を控え、その勢いは未だ ....
ふいに明るくなった?
街角で空を見上げると
ぼくの姿は小さい。
夏だから?違うよいつだってすっ裸で寝ているよ阿呆だもの。



なーんかこんな日にケンカ見てるとうりうりするよね馬っ鹿じゃないの。



打ち水のお姉さ ....
・2007-07-21

おうさまは裸だぼくも脱ぎましょう

生きている人のものだね神様も

俺の血でいい子を産めよ蚊のばばあ

脱獄のあとでこっそり寝に帰る

行間にアンゴルモア ....
二酸化炭素のなかに パンの いる 午後

滑るように わたるように 遠投...

その 距離は 長く 零の領域で 黙秘 して いた

コバルトの 蜃気楼の むこう から

泣きながら 出て い ....
足から入り腕を出すと
ダンボールのほかは空ばかりで
おれは首のばし
下をのぞきこんでも
からり晴れわたり風鳴る底なしの

しまった
あれも連れてくればよかったと
ポケットの小瓶 ....
  morph
          は腕に軟膏を塗りました
        てらてらと光ったその部分は次第
 ....
こんなふうに暑い日が続くと
思い出すことがあるんだ
外には夏の光が溢れて
田圃の青も
入道雲の白も
痛いくらいにくっきりと鮮やかに立ち上がる季節に
俺はただ
泳ぎたいだけだったのかもしれ ....
 もういいだろう。それ相応の返答はくれてやったし、それ相応の返事も聞いてやった。
 だからもう、いいのだろう。いいのだ。もういいのだ。コレデイイノダ。オデカケデスカー ....
無職になってしまった
のら猫にエサをやる
ドブ川の浅瀬を渡る
涼風に
酔いしれながら
手弁当で道草こいてたら
いつの間にかすっかり日暮れて
帰り道がわからなくなってしまった

火薬の ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
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