寝坊した夏が廊下を歩いてく 桃のジュースの腹をかかえつ

空いろのシーラカンスがゲップをすればこの裏庭に風が吹くのだ

カオティック・コースターだよお立ち会い 飛び出す顔のお兄さんだよ

 ....
倶利伽羅を越へていづこへいつかへる回転数学流転の鴨よ

芸はこれつたなけれども人のみみ転ばしめむや鴨の水掻き

神無月ひとり詠じし数寄ものの禰宜の畑に月はめぐらず

かものはし そがふるさ ....
うるせえなそれでも僕のたましいはゴムタイヤに詰めた散らし寿司なのだ

もてたくてもてるふりしてもてまくりもててもててもててもててもてて

一日に一本限りのタバコのような君のスマイルのためなら
 ....
 赤いランドセルは女の子の特権よ
 真っ赤な真っ赤なランドセル
 その中に
 金魚の群れを飼っている
 小学校三年生の夏

 真っ赤なランドセルをせおって歩く姿に
 隣の家のえみりさんを ....
そうか、空中ブランコに乗って
カカオの木を観てみたいか

そうか、朝日に立って
アラスカの夏を巡ってみたいか

そうね、仙人の寺屋みたいな
どこまでも一望できる遙へ

真 ....
ローソクもつてみんなはなれてゆきむほん (阿部完市)

このひとは現役ばりばり俳人で、ネットで検索するとたくさん句を読むことができるので、探して読んでみてほしい。普通の有季定型俳句も書く人なのだけ ....
高架線の向こうには
なにか どこか ちがう世界がある
なにも どこも ちがわない世界がある


けれど 
そこには たどりつけない
だから 
そこには べつに たどりつきたくもない
 ....
こどもがえへへと笑う
かわいいね ぎゅー
なんてするけど

パパの好きな塩辛
手作りして
「お帰りなさい」とか
言うけど

ほんとは

わたしが
誰のものでもないように

 ....
曇天とは無関係に翳った夢の後
ぎゅっと
その翳り残るこめかみを圧する
スピーカーからの果汁


光みたいな酸味、沁み
やっとのことで
鈍すぎた朝に気がついたのは
昼に ....
雪の降る夜
暗い工場脇で
体を探りあったこと
覚えてる?

あなた息遣いが
荒かった

学校帰りの
暗がりで
キスをしたことも?

二人とも
熱くなったね
寒いのに

 ....
慢月や 肢と死と飴の 紅狂い。 つんと冷たい青空に
 ほんのり息づく枝の先

ぴゅーと吹く風に
 襟元をきつく締めつける

〜サクラサク

 ひとひら花開けばトメラレヌ

         サクラチル〜

 ....
吸い交わし煙草の縁の紅い痕

{ルビ梳=くしけず}る手折りし秒針束にして

白日に独り吹かすや冬の薔薇

蒼き実を砕く刹那の散る花火

糸を吐く蚕の背には走馬灯

屁の臭い誰だ誰だ ....
昔学校の中庭に 石造りの小さな池があった
水藻で濁った水面に 時々魚の赤い背が
ゆらゆらと 波紋を立てる様子が見えた
池の周りの数本の ひょろりと伸びた細い木に
小さな実が 生りだして
その ....
十三日が経過した。
私が詩(?)を意識して書く様になってから、
今日で詩後十三日が経過した。

今は日に数本のペースで書けてはいるが、
何れ必ず、このペースでは書けなくなるだろう。
 ....
空おちる。はれも、ときどき。そら落ちる。 「My Self Portrait.」

自画像を書け。

笑うために。
泣くために。

自惚れるために。
後悔するために。

傷付けるために。
忘れないために。

愛 ....
果てしなくつづくかのような
この空の向こうに
宇宙が 存在している

それだけは 紛れもない


空と宇宙の境界線まで
サンダルを蹴り上げて
明日の天気を占う


落っこちてく ....
望まずして奪われる命があり。
自ら喜んで捨てられる命がある。
世の中が不公平だなんて、とっくの昔に知っている。
なのに、このやりきれない思いは何故なのか?。

望んで生まれた訳じゃな ....
所かまわず
一面にのどかな
そんな景色だったので
家と家とに挟まれた
小さいままの公園に出掛ける


左は小さい右は大きい
一列に背比べする鉄棒で
僕は右端お前は一つ下
ぶら下がる ....
TVを付ければ、
新聞をめくれば、
今日も、また幼児虐待事件。

この種の事件が起こると、
いつも僕は不思議な・・
簡単な言葉では表現のしようがない「感覚」に取り憑かれる。

それ ....
かさかさかさと音を立て、
ごきごきごきとゴキ三匹!!!。

あわあわあわと泡を食い、
へなへなへなと腰砕け。

まじまじまじとやつを見た。
てかてかてかとテカってる。
 ....
ミンドゥルはタンポポ
メアリーはやまびこ

ナルガエはつばさで
ポンソナは鳳仙花

ソナムーが松なら
マエミーが蝉

カルマエギはカモメだそうだ

北朝鮮の台風の名前は
どれも ....
潜り抜ける毎日です

ぎりぎりの所で飛び越えて
ときどき足を踏み外す
そんな時間の流れなので

僕らは包帯代わりに
ほんの少しの嘘で武装して
身をかがめて
ぶつからないように歩くので ....
カリカリカリと書きまして、
カチャカチャカチャと打ちました。

スイスイスイと推敲後。
やっぱり駄目ねと書き直し。

リライト、リライト、リリライト。
リライト、リライト、リリライト。
 ....
知りもせず、癒すと云うな、バカタレが。 散るのはサクラの花びらだけではなく
例えば一葉の写真に焼付けられた光と影
時の流れにひらひらとはためきながら
いまにも風に攫われそうに震えている

四角く切り取られた花咲く記録は
かすかな ....
「Hideaway.」
この言葉を知ったのは、中学1年の頃だ。
英語の宿題のために、
辞書をめくっていて偶然目に留まった言葉だった。

「隠れ家」
「隠れ場所」
辞書には、そう記されてい ....
もうそんな、けんかをするな、きみたちよ。 のんのんと、生きて続けて、この歳よ。
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人生の夏休み- 石原大介短歌6*04-4-18
鴨よ- 石原大介短歌3*04-4-18
腹の七糞- 石原大介短歌16*04-4-18
金魚ランドセル- 容子自由詩704-4-17
遙へ- 湾鶴自由詩404-4-17
俳句の非ジョーシキ具体例4- 佐々宝砂散文(批評 ...7*04-4-16
五月病- 望月 ゆ ...自由詩1*04-4-16
空のお墓- チアーヌ自由詩904-4-15
レモン- A道化自由詩504-4-15
祝婚歌- チアーヌ自由詩904-4-14
誘月取る雨陰- 六崎杏介俳句304-4-14
=SAKURA=- 自由詩3*04-4-11
これまで詠んだもの_(1)- 景丸俳句204-4-11
柘榴の実- 千月 話 ...自由詩2*04-4-9
「詩後十三日」- PULL.散文(批評 ...204-4-8
「そらおちる」- PULL.俳句104-4-8
「My_Self_Portrait.」- PULL.自由詩204-4-8
サンダル占い- 望月 ゆ ...自由詩6*04-4-8
「ALIVE!」- PULL.自由詩5*04-4-6
波間- 霜天自由詩604-4-6
「きょうも、また・・・」- PULL.散文(批評 ...8*04-4-6
「三匹がくる」- PULL.自由詩3*04-4-6
まだ生まれない台風- 小池房枝自由詩6*04-4-5
裏表- 霜天自由詩704-4-5
「詩人哀歌」- PULL.自由詩5*04-4-5
「癒すな!」- PULL.俳句8*04-4-4
散るのはサクラの花びらだけではなく- LUKE自由詩4*04-4-4
「かくれみち」- PULL.散文(批評 ...3*04-4-3
「きみたち」- PULL.俳句3*04-4-3
「のんのん」- PULL.俳句104-4-3

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