風は空気の歪みであり
よく見れば色もついている。

嘘。
車体を軋ませながら
ショッピングモールの駐車場の出口をかすめてゆくキャデラック
ハウリン・ウルフが辺りを
ビリビリと揺らすほどに吠えてた
けたたましく鳴きながら ....
え?
キムチ?
キムチがどうしたってえんだよ
何?
キムチにまつわるいい話?
そんなもんねえよ
そんなもんあるわけねえじゃねえかよ
キムチなんてもんは、なあ
それにまつわるいい話なんて ....
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
投げ捨てた果実の種が
ことごとく芽吹いて巨樹となり
大地を引き裂いて
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
はらわた ....
人間ではなくなっていくようにのんでいく酒に
何かにされていくように
人間であることを、だから
主張できる

プリンターは紙を刷る
営業車は車として街を走り回る
刷らないのはスキャナだ し ....
桑田佳祐から長渕、
そして原由子
自分に流していく
それへ、なにもかもに

精密採点
でもいいじゃないか
怒鳴り散らすマイクの
カラオケボックス

音楽にかまけ
忘れて歌謡曲を
 ....
東京の空は曇る
でも今日は土曜日、誰だって浮かれ気分の土曜日だ
秋葉原、歩行者天国
アメ横上野も大賑わい

僕は岸へやってきた
河原の向こうに街を見つめる
そんな気がする
誰も岸にはい ....
 この星系のどこか
 色でけずったメタンガスにちかいどこか
 バスの墓場がある
 何億台もかさなりあって絶命している
 すすけた錫がキーンと光っている
 純粋だと主張する天頂方向に

 ....
新しい世界へようこそ四次元列車がお前の頭を横切る
この世の紐はすでにがんじがらめ明日か明後日で死ねばいいのに
枯葉敷き積もる形 君の欲望通りの曼荼羅のようにひるがえる
人生ゲームは息が詰 ....
明るい金属製の音階を
来る、行く
夜の回送電車の
黄色い、黄色い、硝子、硝子の
細切れのがらんどうを映写され
まばらに浮かぶ顔面は
いたずらにスクリーンと化している。

 ....
何本か入ったら
道に迷っちゃって
そうしたら
住宅街の奥に
小さなお店があって
わたしは自転車をとめて
そこへ入った
テーブルの上にはメニュー
カレーとチャイとラッシーを頼んだ
水も ....
抱き枕のような男の子を
連れて来て
抱きしめて
眠った。
その夜は
とても寂しくて
地震の夢を
何度も何度も
見た。
どんなに抱きしめても
やっぱり
寂しかった。
無限小と無限大とよばれる番いがちょうちょを啄ばんでいる
雨上がりはまだ地平のむこうにひそんでいる
くちばしにこびりついた燐粉が死んでしまった!を水煙で香るが
雨だれの音楽葬でさようならする
 ....
僕は解った
解っていない原に
桑田佳祐をパビリオンにされていく
それは いる その僕に根深いが

街では でも
長渕剛へいった
そうさせられた自分自身だ
ファンも退く

感覚からど ....
 グダグダ言いたくないので、とりあえず簡潔に言いたいコトのみ書く。
 イシダユーリと今村知晃のユニット「後ろ回し蹴り」の先日の朗読パフォーマ
ンスに関して、意味不明の批判がくり返されている。
  ....
山小屋があって お互いに区別のつかない たくさんの小人が 暮らしているらしい 一つも窓がなくて 丸いテーブルを囲んで おいしいごはんを食べている その時うしろの方で 微かな鳴き声が聞こえて もしかした .... 浜辺から逃げたあの日に、あわてておとしたサンダルが一隻、いま、海にこぎだす、チベットに高跳びするのだと、空と海が双子みたいにみえたので、飛行できる気がしていた午後。

公園のゾウの遊戯具のした ....
いままで つくった かんけいが 微妙に かたちを かえて ゆく


そんなとき ことばすくなに ただ 微笑みあい おたがいのぜんとを いのる


ぶつかりあい まなび ならい たたえ しっ ....
がなりたてる
ファズでも聴くか
毒の華
朝早くから
ショベルカーが稼動し
小人は井戸のところにいた
ちり紙でつくられた椿
丸一日をかけて
取り壊されていく母屋を
いつまでも見ていたい小人に
昼過ぎに雨が降る
小人がかけ足で帰 ....
疲れてしまって
なんだかうんざりして
胸に空気が溜まって
ふうっと吐き出した
楽し過ぎても疲れるし
つまらなくても疲れるし
何も無くても疲れて
下り坂だけど
足がくたびれた
みたい
 ....
気分はプラナリア切られても切られても増え続けるあたしの欲望細胞。

鵺みたいに色んな男この細胞に居るけれどそれでもいい?。


ごめんもう飽きちゃった街角です ....
出てこい重力!おまえを踏んづけて地面から引っこ抜いてやる。


千夜一夜の夢の中ぐうぐうぐうと引きずって恋の罠。

今夜いっぱい重力禁止!あいつに引かれる気持 ....
雑念という名の念力できみをあたまの中からテレポート。

疲れ眠るリモコンの中のひとりぼっちの乾電池としてのぼく。


知られちゃいけないきみの生まれた星まで飛 ....
ずっと一緒にいられないことは
わかっていたから
いちどだけ一緒にいようと思った

あなたは青臭くて
わたしはそんなあなたが好きで

わたしの知らないところから来て
知らないところへ行く ....
花粉はつらいけど
それはそれで
明るいから
お出かけする
わたしの身体
今知らない場所にいる
知らない店がある
知らない昼間に
浮かんで行くよ

自由って
限定された息抜き
で ....
なま卵としての月へきみはどうして黄色いひかりを放つの。

フライパンの上しろく焦げたくもがもくもくと煙をあげもきみはきみ。


飛びつづけるには重力を常に信じ ....
火の境い光の境い冬ひとつ


穂の奥の鉛の森ぞ燃えさかる


岐に至る言葉のすべて水を招ぶ   


にきにきと片手の光においけり


冬の背に失いしもの踊 ....
脱字所では意味を脱ぎ捨ててひとつことばのあるがままの姿に。


砂浜は言語あなたはかかとで足痕を付けことばをゆがめる。

ひび割れたかかとがゆがめることばの裂 ....
ゆで卵としての月は海の中で割れてしまったので夜は、

流れだした夜は馬になり海を駈けかかとで波を踏みつぶし。


偽電球が太陽になる夜に裂けるのであなたは眼に ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
豆知識- 吉岡孝次自由詩109-3-30
俺のアッパー・カットはすごく下から- ホロウ・ ...自由詩5*09-3-29
四畳半キムチ- ふくだわ ...自由詩309-3-28
星型の住宅- 片野晃司自由詩26*09-3-28
人間は休んでいる- K.SATO自由詩109-3-28
DAM- K.SATO自由詩209-3-28
- K.SATO自由詩409-3-28
バスの墓場- コーリャ自由詩19*09-3-28
溺れ仕掛け/pファイター- 瓜田タカ ...自由詩109-3-28
プラットーホーム・シアター- A道化自由詩509-3-23
入った- チアーヌ自由詩609-3-22
抱き枕- チアーヌ自由詩209-3-22
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むしろ現代のはらわたとして- 大村 浩 ...散文(批評 ...10*09-3-20
エピローグ- 砧 和日自由詩609-3-20
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チェコアニメ- 砧 和日自由詩10*09-3-15
疲れてしまって- チアーヌ自由詩409-3-12
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「_出てこい重力!。_」- PULL.短歌1*09-3-12
「_きみのあたまの上の電波塔がすこしぼくに傾いた物語。_」- PULL.短歌6*09-3-11
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何も無い昼間- チアーヌ自由詩409-3-11
「_なま卵としての月へ。_」- PULL.短歌1*09-3-11
晩冬夜- 木立 悟俳句209-3-10
「_脱字所では意味を脱ぎ捨てて、_」- PULL.短歌1*09-3-9
「_偽電球が太陽になる夜に。_」- PULL.短歌1*09-3-9

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