弟が、
はじめて天体望遠鏡を買った夜のことは、
今も忘れない。
失われた母星を見ようと、
みんなでベランダに集まって、
家族で覗き合った。
結局、
あたし ....
あたしは起きると夜になっていて、
サメザイはいつも、
「おはよう。」
とは言わず、
「こんばんは。」
と言う。
それは皮肉ではないのだけれど、
あたしには ....
「球の描き方」





水の中で目を開けた
融けなかった青が
からだのなかに入り込もうとしている
皮膚のあいだから
――それは恐ろしいことだった


夕方が近づいている
 ....
君を連れていこう
この 干上げられてゆく都会の
最後の楽園へ
マンションに包囲されながら
奇跡のように生き残った
ちいさな田園のそばへ

君を連れていこう
この 干上げられてゆく都会の ....
また見知らぬ誰かのために、
泣いた。
依頼主に、
何があったのかは、
知らない。
遺影と目を合わせても、
何も感じない。
泣き屋が流す涙に、
変わりがあ ....
チワワが
俺に
吠えている
俺にむかって
吠えている
俺はちょっと
わらってしまう
飼い主がチワワを
叱る
適当な感じで

飼い主と俺の
目はあわない
 ....
昼過ぎに起きると、
もう太陽は強く、
高く昇っているのだ。
だから、
洗濯をする。
あいつのものは分けてある。
黒いものは黒いもの。
白いもの白いもの。
 ....
無数の天の雫に

虚空と紫陽花の色

鮮やかに塗る薄い陽の

梅雨の朝の肌寒さ

アパルトメントから

連なる園児の傘に

重ねる天使の両翼と

丸・円、エデンの井戸に
 ....
過ぎ去っていく時間の儚さと遠くはなれる距離の実寸を測って
水の反射できみのここを感じられたら良かった

きみへ向かって放り投げた幾つかの
黒い線で描かれるたびにNOTEがちぎれてゆるゆ ....
-7日間お試しの恋のセットを買ってみた。

インターネット広告見てたら、つい押したくなる。

-とりあえず、2・3日で届きますって。

木曜日は、赤坂ジンギスカンだから明後日位にうけとれる ....
あたしは河だった。
両岸の、
親族と参列者を満たす河だった。
あたしは、
泣いて、
泣いて泣いて泣いた。
やがて涙は両岸に溢れ、
氾濫し、
洗い流した。 ....
あ から を までの過程をたどる
日本語というのは あ から を までの流れのなかで
ことばが組みあわされ、いろんなおもいを伝えるわけで
さいごに ん で輪を閉じる
ん。っていったらしりとりで ....
すべてのロールプレイングゲームをクリアした後に

俺たちは眠い目をこすらないまま

ラストオナニーをはじめる

すべてのロールプレイングゲームのエンデイング

すべてのロールプレイング ....
「腹が減っては女も犯せん」

三度三度の食事が何よりも大切な
実験艦シュレスヴィヒ・ホルスタインではこの度
今次航海の慢性的(万世にあらず)生鮮食料品の不足を解消するため
クランケ艦長のポ ....
腕を虫が登ってくる
ウデムシ
ウデムシ
誰も助けてくれないの
誰も助けられないの

よく見ると
サイに変わった
小さなサイ
その後からカバ

メルヘン?

腕を虫が登ってくる ....
わたしたちのうえに空がある、その水に浮かぶバラのように、
ほたるがやわらぐと、韻律のように風がすぎていった

伝書鳩がもどらないガラスの夕刻、
そよぐ花びらのまえで、つばさをかすかにふるわすこ ....
(以下、2006年RTでのひとりごとを転戴)

(1+1)/4 [22:07:09]
やんややー、やんやっ! ややんや!
(1+1)/4 [22:09:31]
…やっほいほい。 今日は本ち ....
なかないで
よくあることよ
これが あめ なら
そのうち やむわ

わたしは とてもひどいのよ

あたまのなかでなら いくらでもやさしくできるの
どこのだれかもわからないあなたに
あ ....
あんまり好きじゃない、甘いクッキーを口に運びながら
どうしようと思い、でも電話をしてみる。

3か月ぶりの声。
電話になると聞き取りづらい、こもった低い声。

「会話が圏外だよね」と笑いな ....
白い粒が膨らむ 弾けて落ちる 鈍くハネル

 -ポップコーンの散らばった並木道

白い粒が膨らむ 弾けて落ちる 鈍くハネル

 -ソーダ水のつぶれる気泡みたいに

白い粒が膨らむ 弾け ....
靴をはくくらい自然に恋ができたら良いのに、と思う。
たとえば右と左を間違えた、と言い訳ができる。
きのう雨で濡れてたんだって思いだせる。
今日は見栄を張りたいと自覚できる。

もう少し大人び ....
地平ちかくにいっぽんの痩せ木があった

雲は
絶叫

しない。
 ニフティのF文学(文学フォーラム)には、『いまのは倶楽部』という短歌・俳句の会議室があり、私はそこで読み書きをしていました。
 私が参加しはじめたころは、発言数は一日四つか五つくらいだったでしょう ....
笑いながら抜けた永久歯、
人生を箇条書きにするならば。

目が醒めたら口にガムを放り込む 噛んでから思い出す行方知れずの歯 目の前でミントが揺れる そして眠りに誘われる

銀のブリッヂに嘘を ....
てのひらから青い地球がころりとこぼれ落ち
てしまったので、園児たちはみなぽかんと口
をあけて空の穴を眺めていた。外は真昼で季
節外れの台風のように雨が降っている。降っ
ているのに空は晴れている ....
かばんを一つだけ持って
やって来たのはさびれたバー
水を恵んでもらおうと
立ち寄ってからもう7日

クツはとっくに無くなったし
国もとっくに無くなった
埃が風で集まるように
なぜかこの ....
王様とわたしではないがわたしはここに所属してだいたいたぶん三年ほどになる。正確にはわからない。はじめ友だちのみきすけさんに教えていただいた。(現在ハンドルネーム。ダイポールアンテナさん。)ずっとこころ .... 残念ながら
愛はもうどこにもないので
地球外生物を探しに
旅に出るしかないのかもしれません
地球外生物にはきっと愛がある
地球内生物には愛なんかない
いくらひび割れた心をくっつけようとした ....
傾くピアノの黄昏に
透明なオレンジの
一滴が
空に
しみてゆく


そうして
トタン屋根の宇宙では
魚たちが
泳ぎはじめるのだ





どうか
明日も小鳥たちが
 ....
 昔、インディアンが他の部族と闘う時
 戦士たちは

 死ぬにはいい日だ!

 と、威勢を吐き
 闘いに向かった

 命は大事
 でも、命以上のものもある

 死ぬにはいい日 ....
m.qyiさんのおすすめリスト(1843)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_チ玉人にはわからない。_」- PULL.自由詩9*07-7-29
「_とまどうペンギンどもよ今すぐ羽ばたきあたしに続け!。_」- PULL.自由詩6*07-7-28
「球の描き方」- ソティロ自由詩17*07-7-25
中野島- 大村 浩 ...自由詩24*07-7-24
「_悲しみはない。_」- PULL.自由詩6*07-7-24
チワワ- 馬野ミキ自由詩13*07-7-24
「_さんさん、さん。_」- PULL.自由詩5*07-7-23
未完:天使の朝- 六崎杏介自由詩607-7-18
Transparent_color- 自由詩507-7-14
Trial_love_kit- 自由詩107-7-14
「_泣いて、泣いていない。_」- PULL.自由詩18*07-7-13
あをの過程- mizu K未詩・独白21+*07-7-10
ラストオナニー- 馬野ミキ自由詩2907-7-10
冷凍船を拿捕する実験艦シュレスヴィヒ・ホルスタイン- 大村 浩 ...自由詩4*07-7-7
腕を登る虫- チアーヌ自由詩307-7-7
さびしさに関する言語学的研究- 青色銀河 ...未詩・独白707-7-5
pb_喜怒哀楽・歓苦悲について- (1+1 ...未詩・独白2*07-7-4
ある曲のイメージ- (1+1 ...自由詩1*07-7-4
空気の距離- 吉原 麻自由詩207-7-2
ポップコーンの木- 未詩・独白5*07-7-1
つたう- 吉原 麻自由詩807-7-1
絶滅- 「ま」の ...自由詩4*07-6-29
パソコン通信の思い出_3- 渦巻二三 ...散文(批評 ...1207-6-29
私の歯- 伊葉幸緒自由詩207-6-28
てのひらから- mizu K自由詩9*07-6-28
バックドロップ・カフェ- 自由詩307-6-28
説明とわたし。_- すぬかん ...散文(批評 ...2*07-6-26
地球内生物へのメッセージ- チアーヌ自由詩507-6-25
あしたへ- 青色銀河 ...携帯写真+ ...1007-6-23
死ぬにはいい日だ- 山崎 風 ...自由詩5*07-6-23

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