神さまが

もう いいよ
って
言ってくれるまで

わたし
待ってる

天使の迎えを
あんたに どんなことがあったんか
 どれだけの人が気にしてるんやろな

あんたが思ってるほど
 あかの他人のことなんて気にならへんもんや


あたしは見てて楽しいで
 あんたの悪あ ....

朝起きたらまず
しゅろの箒で部屋を掃き出す

すると部屋の隅々から
夢の中で捕まえそこねた小人や
夜のうちに死んだ蝶々などが
硬くつめたくなって出てくるので
プラ ....
何十年も
他人の話を
盗み聞きしてきたソファに

座ってみた

革はただ
つやつやして

知らん顔して

深く深く
うけいれてくれた

でも
今日は
盗み聞きできないよ

だってわたし
独りで座ってる ....
あまりにも
刻が過ぎるのが
早すぎて
ひらひらと散った 夏
インディゴブルーに染まる、前に
秋へ化けた
通り雨が隠した
暗い雲に気を取られてしまった



もう二度と出会えないかもしれない ....
君と出会って

そう

つま先からテッペンまで

恐ろしく震えたった

それぐらいの衝撃と感喜

君と出会って

なんて幸せなんだと

なんて苦しいんだと

なんて楽し ....
ああ、
ほら、
もう、

お前が静かに歩かないから
雑誌連峰
映画岳と
音楽山が
崩落しちゃったじゃないか
恋人同士の言葉が
私の夏を少し惑わせて
環状線の波に酔う

頬を染めた女子高生達の
隠しきれない純朴さ
物語の行間にちらちら盗み見る

同じ早さで揺られて
全ての人は
各々の街に帰 ....
推敲によって消えゆく言葉が最も美しい 小さな丘の上
僕ら
家を建てた
誰もいないそこは
僕らだけの世界

見上げると
小さく光る
真っ黒のキャンパスに
光る雫が零れる

輝く絵の具
笑顔をくれる
真っ黒のキャンパ ....
すっくと立った
一本の大木

何十年も
独りきりで

淋しくても
動くことさえ
できないんだ

あとどれくらい
独りでいなきゃ
ならないんだろ
あんたがオンにならへんと あの娘と一緒やと思ってしまう

でも あんただけオンやったら あの娘があんたの部屋に来てるかもしれへん

あんたも あの娘もオンにならんと あかんねん

とく ....
僕らしく生きてきたんだ
結果として周りに誰も何もなくなったって
これが僕が決めて選んで遣った事

蒼穹はいつも深く深く
ため息を吸い上げてくれそうな気がして
疲れた時はよく見上げたものさ
 ....
君を好きになって 嫉妬がオマケについてきた 僕の最期は いつまでも拍手が鳴り止まなければ良いな やっとの思いで
いちばん下まで

堕ちて
堕ちて

それでも
そこも

誰かの気配が

ざわめきが

誰もいない
暗闇さえ

ない
名も無き花。

なんていうけど
ちゃんと誰かが名前をつけてあって

どんなものにも
名前がついてる。

どうにもならない気持ちだって
どうにもならない気持ちっていう
名前があるし
 ....
声にならなかった
あらん限りの力を込めたはずなのに

例えばそれは
孤島に取り残されたおとこがひとり
遥か水平線に見え隠れする
船影を
蜃気楼だとはなから諦めているかのように

もし ....
カピパラさんとか モノクロブーとか

最近チヤホヤされてるけど

ぜったいワシのほうが カワイイと思うんだわね

「 飛ばねえ豚はただの豚だ 」という名言があるけど

ワシ、飛べないけど 蚊取り線香入 ....
鋭利な湖面をすべってゆく
一艘の小舟
私は黒布で目隠しされたまま
なすすべもなく横たわっている
風 感じるのはすべて風
重い水をかきわけて
舟はゆるやかに進む


盲目の私の世界に響 ....
捨て猫に飼われている


私は 捨て猫に飼われている

飼われているから『捨て人』ではない

飼われ人なので
そのしるしに首輪をつけている
鈴もついてるので歩くたびに
リンリンと鳴 ....

コンバインが
おもちゃのように点々と
そこここに配置され

軽トラックが
ちゃかちゃかと走る

収穫の秋がきた

辺りには喜びが
薄い金色に色づいて漂って ....

口に酸素を含んでから
目を閉じて
美しい光景を思い浮かべる

すると酸素は舌の上で
ばらの味の二酸化炭素へ変わる

誰かがわたしに口づけしたときに
いい気持ちにれなるよう
 ....
 
蝉の鳴かない朝でした
胸の端からほどけてゆくひかり
できたばかりの海は睫毛に乗る軽さ
静かに浮かぶ顔に人知れず声を燃やす

髪を結んで横たわる
約束、と呟いて水より生まれし数字を ....
キミの母親の姉さんの娘と
手錠で繋がれて
カラ海に沈んだ

阪急電車に乗って
梅田へ向かうたびに
「哀愁って、どんな感じ?」 と
誰かに尋ねたくなる

  錯覚を捕らえてごらん
 ....
諦めと
手をつないだ

諦めはやさしく
とても甘美で

でも
まだ
溺れきれないわたしは

悪あがき

こころに
貼るものが欲しい

まだ
瘡蓋さえ
できてないから
夏の名残を雨が洗うと
淡い鱗を光らせたさかなが
空を流れ
ひと雨ごとに秋を呟く


九月は
今日も透明を守って
焦燥のようだった熱や
乾いた葉脈を
ゆっくりと
冷ましながら潤ませ ....
さかなやさんがやさがししてる
やさしいおさしみつくるひと

やさいやさんがめさいやうたう
いざやいざなえやそのくに

ささらえおとこはきにさわる
ささゆりささやくささめごと

ささら ....
京都駅
 公開放送
  弾き語り
   802から
    広がる響き

苦みあるチョコクロの秋
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京都タワーを見上げて喰らう

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