ぼくらは

朝の光を
深呼吸する

からだのすみずみにまで
光がゆきわたって

ぼくらは

光だ

この暗い世界に
明かりを灯す

光なんだ

きっと
きっかけに
とどめておくべきで

消え去って
いなくなってしまったいま
ふらふら
のばしたその手で
ながしこみ
うろうろ
さまよわせた手で
くゆらせ

きっかけにはしても
理 ....
上品なうぐいす色をした、ふわふわの翼



雪降る前の寒々しい日、
びうびう風は吹き荒れて、
いつもにぎわう公園には誰一人いない

空を仰げば揺れる電線、
どんどん雲は流れ流れて、
 ....
時間は矢のように

「光陰矢の如し」だなんて言うけれど
時間が矢になる人はごく少数で
充実してない堕落な毎日じゃ
目の前で輝く可能性も掴めないんでしょ?
チャンスの神様は逃げ足が速くて前の ....
この世から 
姿を隠した彼の面影  
浮かんできそうな 
月夜の道 

なにもかも 
すべてをなくしたところに 
「 無 」があった 

四十九日が過ぎる前に 
彼のいない自宅に
 ....
紫色のくちびるを震わせ
熱いコーヒーで暖を取るわたしに背を向けて
あなたはストーブに薪をくべている

見覚えのあるチェック柄の毛布
あなたの匂いを胸一杯に吸い込んでみた

冬の嵐の去った ....
一秒ごとに
とどまる
時間が
抜殻として
輪郭を残し
なだらかに
連なる

呼吸と
思考
いくつかは保たれ
いくつかは置かれたまま

ふりむけば
うすい
半透明の
殻が ....
文字のとおり
捻りなんて何もない

暗い
冷たい
厳しい
季節
でもその下で
新たにはじまるものがある

暗いからこそ
明るさを
冷たいからこそ
温かさを
厳しいからこそ
 ....
この頃は
新聞の死亡記事を切り抜いて
町内の電信柱に
べたりべたりと貼り付けることにしている

今日もこんなに沢山の人が死にました
毎日毎日人は死にます
これだけの人が死ぬ中で
わ ....
背中が無防備すぎるから
思いっきり蹴りたくなるんだ

気持ち良さそうに伸びをするから
ボディーがガラ空きだぜって
思いっきり殴りたくなるんだ

平手打ちで頬にもみじ作りたいなぁ
死角か ....
ムーミンといわれれば
確かにそうだけど

クロネコが
座ってるようにも
見えない?

あなたは笑って
あたたかいうちに
召し上がれ、と
砂糖を差し出した

では
頂きます


壊れないように
そっと ....
(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=168092の冒頭に転載)


映画は時間とともにヨコに流れる「時間芸術」である。しかし、それはときに、一瞬にして強 ....
虫のいどころでも悪いのか
いつまでも押し黙ったままで
あなたはテレビの画面を眺めるでもなく
そっと箸を置く

テレビのなかには
つまらないギャグに笑い転げる顔があり
テレビのそとには
 ....
ユダは考え深かった

海野小十郎

   

 いろいろ考えたんだが、結局のところユダというイエスの反逆の弟子といわれている使徒ユダは、非常に考えの深い個性ある人格だったのではないかとい ....
ある人は
上手にすくったものを
目を細めて ごくごく

ある人は
上手にすくったものを
パンにつけて ぱくぱく

ある人は
上手にすくったものを
塗りたくって べたべた

未だ ....
批評には苦手意識を感じてしまうけど、書けるようになりたい。
重い腰を上げるには自分の好きなものと関連させてしまおう。
と思ったのですが、余計悩んでしまいました。
犬の詩は犬好きから冷静な判断を奪 ....
 なぎら健壱のアルバムを聴いた。詩も面白いし、演歌だか民謡だか流しだかフォークだかパンクだか前衛だかわからないセンスの良さ。さらに美声。しょぼいはずなのに全然貧乏くさくない。もっとふざけた人かと思 .... きっといつか小さなアパートの二階のベランダから
この世で最も醜い青と橙の冷たいグラデーションを眺めながら
冷え切った珈琲を流し込んで
ゆっくりとベッドに沈む
とても美しいその一連の仕草 ....
2008年1月某日
雪模様の曇り空
LARKの箱みたいな空の下
いつもの道を逆方向へ曲がり
果てしなく果てしなく進む その先、海

道路標識はややこしくっていけない
→(こっち)海、とか ....
ひときわつめたいものが
のどにさわる
 朝、ふとんのなかで


きょうは雪
埃っぽい事務所へ入ると
アルバイトさんが
目玉を取り出して洗っていた
ごめんなさい
びっくりしたでしょう
ちょっと埃が入ったものだから
と言いながら

くぼんだ掌に載った目玉は
 ....
満月を射殺した晩
僕らは冷たい身体を寄せ合い眠る

まどろみは狂気の中に在って
僕は貴方の中に居る

弾倉を回転させ月の欠片を6つ
装填したら
僕と君の心臓に狙いを

月は満ち、欠 ....
ちいさいころ
しあわせになることが夢だった、
とおもっていた

けれど
しあわせとは
なかなかやっかいなものだと

やさしくもなく
むずかしいともいえない

けれど、
なかなか ....
多摩川に架かる鉄橋を渡りきる頃
メールの着信を知らせる携帯の光が走る
両親も恋人と認める彼からのメール
簡潔な朝の挨拶に優しさ溢れる短いことば

先輩は幸せ過ぎるから

傍から見ると憂鬱 ....
この広い世界でHIV患者は8秒に1人
糖尿病患者は10秒に1人
死んでいると云う

そんな世界で私は呼吸をしている

生きて 思考している
生きて 恋をしている

その命がどんなに素 ....
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった

鳥たちはかちか ....
辛いことがあって
ボロボロになって帰っても
いまの暮らしは
蛇口をひねるとお湯が出る

こんな幸せを手にしていながら
不幸だと嘆く私は
小さいな
あの雲の陰に
今年はじめての太陽

あけましておめでとう

太陽が
顔を出すのを
待ってる

お祈りするの

今年は
誰もが
笑顔でありますようにって
「僕は狂っているのだろうか」

真剣な顔をして問うた彼を目前にして
あろうことか俺は吹きだして笑った。

狂ってるか?だって?
馬鹿馬鹿しい。だって人間なんてさ、

「狂ってなきゃ生き ....
地面一杯に落ちた椿の中で
ひとり囁く者、有り。
群生林である椿は木の上にはもとより
私の足下まで赤で染め抜いていく。

生温い血溜まりに座り込んで
私は貴方の声を聴く。

「はやくはや ....
プル式さんのおすすめリスト(2394)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の光- 風音自由詩3*08-2-19
つぶやき- FUBAR自由詩4*08-2-19
一羽の鶯の命日とも呼べる或る冬の日- 朽木 裕自由詩2*08-2-13
とりとめのないこと- 相羽 柚 ...自由詩2*08-2-13
「_骨_」- 服部 剛自由詩308-2-12
拾われたひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*08-2-8
アースシャイン- 夏野雨自由詩64*08-2-8
インスタント(冷たい小指)- FUBAR自由詩6*08-2-5
自殺志望の友達へ贈る詩- 吉田ぐん ...自由詩20+08-2-3
君が悪いんだ- 朽木 裕自由詩4*08-1-31
ロールシャッハ- 風音携帯写真+ ...5*08-1-31
批評祭遅刻作品■時を止める—「殯の森」と「ノスタルジア」にお ...- 渡邉建志散文(批評 ...10*08-1-30
ささくれたひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-1-29
ユダは考え深かった。- 生田 稔散文(批評 ...3*08-1-29
黒糖とプリン- FUBAR自由詩9*08-1-29
批評祭参加作品■犬の登場する詩- 木葉 揺散文(批評 ...9*08-1-29
批評祭参加作品■狐のかわごろも- 石川和広散文(批評 ...2*08-1-28
二階のベランダ- 虹村 凌自由詩6*08-1-27
海猫交友日誌- 朽木 裕自由詩208-1-24
つめたく- さかな自由詩208-1-23
アルバイトさんのこと- 吉田ぐん ...自由詩808-1-23
PYTHON357- 朽木 裕自由詩308-1-22
やあ- さかな自由詩508-1-18
確められないひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*08-1-12
生きる- 朽木 裕自由詩208-1-6
元日に思ったこと- 吉田ぐん ...自由詩2108-1-5
蛇口をひねるとお湯が出る幸せ- イオン自由詩3*08-1-2
雲影- 風音携帯写真+ ...3*08-1-1
狂ってなんかいないよ、君は僕だもの。- 朽木 裕散文(批評 ...308-1-1
首落ち椿のささめごと- 朽木 裕自由詩5*07-12-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80