春になりましたねぇ
と叫んだら
おまえっていつもじゃん
と言われてしまった
それって何なの

グラデュエーション

今の季節
はっきりとした区切りのようなものを感じる

北の国よ ....
反芻し過ぎて擦り切れそうな程ささいな逢瀬

回想から想像に変わる

あなたの表情より手のひらの感触が伝えてくれる

淋しい言葉は口封じされる

甘く甘くいるためには2人は申し合わせない ....
気になる人がいる。

彼に恋をしているわけではない、私の好きな人は常に1人だけだ。彼は私が本気で恋に堕ちたところで、ちゃんと振ってくれもしないような人だ。とんでもなく優しく、そして勝手な人だ。 ....
らっきょの「ら」
らっぱの「ら」

つるつるって食べるのも
あったよね。
そばぢゃないよ

わたしって。左利きで
不器用すぎるから
はさみさえ上手く扱えなくて
型紙から
あなたを ....
ぽちむは家を出ました
モスクワに行きました
それで売春婦に会いました
自分もなろうと思いました
その売春婦にいくらって言えばいいのって聞きました
売春婦ははっきりしたことは何 ....
恥ずかしい
ことすら全て
話します
私の体と才能と
全て含めて
愛してよ
生気を吸い取る青い布団というものが、
東京から一時間のあるアパートの一室に存在する。

大抵そこに住むのは働かない小説家で、ジェントルメンだ。
ジェントルメンとは、慎ましく、積極的でなく、淫靡 ....
オミドレイヒヤ 奈落の底の

聖母にまつわる 五月の記録

亀だの兎だの湖に集めて

鳥葬してまわる

オミドレイヒヤ 祈りの言葉

ハチがつぶやく 巣のひみつ

シダ植物の五 ....
ものつくりを真剣にやっている人は冷たい。頭の六割が常に制作に使われているから。

あとの四割は、生活とか美味しいご飯とか、1日のスケジュールとか、そのとき一緒にいる人に使われていると想像 ....
スコーリカは犬
キスカは猫
これは小石
コートのポケットはほつれてる

レストリシは蝶
カダは嵐
引き結ぶ唇
指先はひび割れて赤い

ナフシグダーは永遠
ヴァローナはカラス

 ....
言葉は型にはまって矛盾した意味になる。
たったひとつの単語への認識の違いで、誤解が生まれて下手したら信用すら失う。

例えば、被害者と加害者。

被害者 イコール 落ち度が無いのに可哀相な人 ....
彼はわたしにグレープフルーツを剥いてくれている

私が一房で満足してしまうと、次は自分のため、ゆくゆくはグレープフルーツのために剥けない薄皮を時間を惜しまず丁寧に剥いてゆく

彼は私のパンツの ....
たましい…だなんて
古臭いことばを
ミルクパン
で。どろどろに溶かしたら
ハートの型に流し込む

いつから
だった
かな

球体関節人形の
股間から
生まれてきた。わたし
だ ....
言葉は架空

言葉は凶器

言葉は空回り


言葉は記号

記号は強調

記号はロック

ロックは愛

誤解と曖昧をふんだんに、あと卵をひとつ

愛とはレンコンのはさ ....
いちばん古い棟へとつづく渡り廊下は
いつもひっそりとしている
ことに雨の日には
この渡り廊下だけが離れて
雨降る宙の中に 浮かんでいるような気になる
  《ここで語り合ったこと
  《ここ ....
もしも ぼくらに子供ができたら
なんて名前をつけよう?
おとこのこだったら おんなのこだったら

もしも ぼくらに子供ができたら
宝ヶ池の こどものらくえんに行こう
BALの地下に行こう
 ....
たとえば
水銀の
体温計の
危うさだよ
それは

けだるさの
端っこで
かすかに
午後の授業

先生
砂時計が
ぜんぶ
落ちたら
眠ります

少し
似ている
前髪 ....
長い年月を波に洗われて打ち上げられた
流木のように古びた椅子に座っている
おまえがいるだけだった

正午の青空のした 影もなく

呼吸さえ 受動で
降りかかる陽射しに ....
あなたが通り抜けた改札で
何故か
わたしは置いてけぼり

あなたが買えた切符
何故か
わたしには買えなかった

人生には幾つもの
改札があって

選ばれたひとと
そうでは無いひ ....
※いちにちめ

朝起きたら
靴から花が咲いていた
綺麗な花ではなかったが
あんまり堂々と咲いていたので
迷った揚句に仕方なく
会社へは裸足で行くことにした

※ふつかめ

朝起き ....
東京の地下鉄に乗っている

端の席について鞄を下ろす

平日の昼間は人が少なく、ゆったり座れる

斜め向かいに杖をついて立っている老人と目が合った

グレーの少ない髪は電車の速度に ....
たらふくに酒を飲み
電信柱にしがみつく

「こらこら、電信柱に上っては駄目だよ」
ちがうの
電信柱の陰から 君を見てみたかったの
少女漫画のそれの様に

ゆらゆら乙女にふけっていると
 ....
君との約束の日は近い
あと三日と四時間

待ち合わせ場所は
もちろんあの場所

夜空に咲く白がとってもきれいなんだ
見に行こう 僕らも空に上って

どうやってだって?
それはね 秘 ....
?.

神経質そうに痩せた手を合わせて祈っている
ひざまずいて
教会の中 ステンドグラスを割ってこぼれる夕日に溶けそうな 
白金の髪

俺はその斜め後ろに座って
じっと ....
おとといの
夕暮れかけた空
君は
夏の底に
沈殿していったきり
西の夕焼けが
音をたてて色あせていく
手のひらの温度を確かめたくて
軽く握ってみても
汗ばんだ夏の終わり
いつだって ....
この心掴み取って差し出しましょう
透明なケースに入れて渡します
器は赤い薔薇の海に沈めてくれれば
全てを忘れられるでしょう

やり場のない感情を剣で切り裂いて
流した涙が滴り落ちて ....
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ

猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた

うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
冬になったら
彼が凍ってしまって
まるきり目を覚まさなくなったもんだから
やさしく体を開いてあげたら
ふたつあるうちの腎臓の
ひとつが石化してしまっていた
両手で上手に取り出し ....


好きと嫌いが
ギアの上で揺れていました
わたしはちょっと迷いましたが
結局どちらとも決められないまま
右手で好きも嫌いも
すっかり覆い隠して
細心の注意を払い
 ....
嫌になるときだってあるよ
そう言うと
友だちは笑顔でうなづく

さほど広く無い部屋に
ふたつ机を並べ
四十六時中
お互いの気配に触れ合って過ごす

それでも机と机を隔てる
背の低い ....
プル式さんのおすすめリスト(2394)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
だー- 恋月 ぴ ...自由詩27*07-3-25
もっとも甘い砂糖- 猫のひた ...自由詩6*07-3-23
モーターが鳴る- 猫のひた ...散文(批評 ...2*07-3-23
らー- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-3-22
ぽちむ- 水在らあ ...自由詩33*07-3-22
アントニオーニオに捧ぐ- 猫のひた ...短歌107-3-22
ジェントルメンの憂鬱- 猫のひた ...自由詩507-3-22
奈落- ミゼット自由詩4*07-3-21
サンプリングか?恋愛感情か?- 猫のひた ...散文(批評 ...307-3-21
おともだち- ミゼット自由詩4*07-3-20
記号はロック- 猫のひた ...散文(批評 ...307-3-20
グレープフルーツ- 猫のひた ...自由詩607-3-20
IDOL- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-3-19
トイレの落書き- 猫のひた ...自由詩307-3-19
雨の日の渡り廊下- 塔野夏子自由詩10*07-3-19
もしも_ぼくらに子供ができたら- 北大路京 ...未詩・独白19*07-3-18
まひるのつき- 夕凪ここ ...自由詩1707-3-17
キス- 水在らあ ...自由詩32*07-3-16
DNF- 恋月 ぴ ...自由詩46*07-3-15
朝起きたら- 吉田ぐん ...自由詩2207-3-15
白髪と男- 猫のひた ...自由詩307-3-15
よっぱらいと電信柱- スプート ...自由詩4*07-3-14
まちぼうけの木の下で- もこもこ ...自由詩7*07-3-14
祈れ- 水在らあ ...自由詩23*07-3-14
蝉時雨- 夕凪ここ ...自由詩1407-3-13
薔薇依存- AKiHiCo自由詩407-3-13
白髪を掻いて- 水在らあ ...自由詩37*07-3-12
彼の腎臓の秘密- 吉田ぐん ...自由詩1407-3-11
仕事の話- 吉田ぐん ...自由詩2507-3-11
桜の季節としゃぼん玉- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-3-10

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