雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
虹を渡ろうとした

無理なことは
わかっていた

わかっていたのに

虹色の夢見て
虹色の光見て

わかっていたのに
雨の日のサンドイッチは
うらぶれた
寂しい味がする

陽のひかりの香ばしさもなく
曇り空の憂鬱もなく

ただ
寂しい雨の音を聴きながら

わざとだらしなく
窓際に腰掛けて
脚をぶらつかせて

雨の日の ....
前足をつかい
口をつかい
つぶさないように
犬はみかんをじょうずにころがします
わたしがきれいにむいて
ひとふさ食べさせてやると
犬はすっぱそうな顔をして吐きだしました
しかし犬は段ボー ....
主観をそれなりに着飾らせれば、
客観に見えないこともない
妹が嫁に行くのですよ

あれは妹が3歳ぐらいのことだったか
サンタクロースがやってきたとき
母にしがみついて 泣きじゃくってた あの娘が 嫁に行くのですよ

「幸せにしてもらえよ」と言 ....
深夜の路上に
空き缶がひとつ
ぽつりと立てて置いてあった
こおん
とけっとばしてみると
そこいらじゅうから
わああああ
と逃げてゆく子供らの声がして
にわかに恐ろしくなったものの
わ ....
かんかん鳴る階段をあがると
お隣さんの
ドアノブにかかる
ビニ傘
ドアの前に置かれている
飲みかけのコーラ
朝には片付けられてたけど
帰ってくるとまた
首を傾げ
なんだろうと訊いてく ....
右目に目薬がじょうずにささらない
まぶたの上をぴちょんとはねたり
まつげをするっとすべったり
なぜかほっぺにあたったり
左目にはじょうずにはいるのに

かがみで自分の顔を見てみると
左目 ....
寝てないって
ホント寝てないから

最前列だぜ
眠るわけないじゃん

目を瞑って
じっくり聴いてただけだよ


そりゃね
最初は、
君の演奏する顔を間近で見ようと思って 最前列 ....
たまに大きくでてみたら
すかさず何かが飛んでくる
メッサーシュミットで
ラプターと
互角にわたりあえるぐらい
ものすごい
この人は
でも
あのかわいい少年探偵団の
PTSDを心配しち ....
? 冷雨


踏みしめるたびに僕の右足の靴底が
ひゃあひゃあ
鳴っている


今日はやけに
ひゃあひゃあ
鳴っている




*****


? その息吹を ....
最初はマジで嫌だった
スタッフのひと替えてもらいたかったけど
お気に入りのお店だったし
いつものひと不幸があって急に休んだらしいし
どうにでもなれって心境だった

助手のひとがわたしの好み ....
きれいな声で
うたってた
金糸雀みたいに

誰もいなくなった教室にかばんを置いて
二階の廊下から駐輪場を眺めながら
校庭でもくもくと走りながら
ボールの弾む体育館で人知れず
ほんとうに ....
軋む骨 滲む血

白い皿の上に横たわる 頭部のない私の死体
当然の帰結のように
導き出された答えのように

あるいは悪い夢のような日常を終わらせるみたいに

夜毎 夢の中で惨殺される私 ....
心に
焼き付けるものを
得られた

心で
叫ぶものを
獲られた

それなのに
喪失感が
どことなく
愛する人と手を繋いで眠ると
このまま死ねたらどんなに幸せだろうと思う。

そんなことを口にすれば
「一緒に生きてこうよ、これからも。何でそんなこと、云うの?」
なんて云うのだろう、きっと。
 ....
もう秋は
色づいて

一枚の葉でさえ
何色にも

わたしのきもちは
あのひと一色

あのひとのこころは
何色にわかれて
冬の朝
あのひとを
ミルク色の息が包んでいた

わたしがだんだん透き通る

あのひとを
あたたかいブランケットで包みたい

わたしがだんだん透き通る

わたしがわたしじゃなくなっ ....
    あなたへの気持ちが 膨らんで 苦しくなって 立ち上げた。
    パソコン。

    片想いの あなたに向けて「好き」と書いたメール。

    送信ボタンを押せないまま

 ....
硬いベットで独り仰向けで
見上げた天井は高く高く
腕を伸ばしても届かないのは
僕が出来損無だから、

灯りは点けないで
カーテンを開けていれば
月の光だけでも充分
青く照らし出されるは ....
平安に
 三十一文字の 蒼宇宙

  君とつながる 回路をさがす
一、
きれいによせれば
はじめから
なかったことに
きずなどうそに
ゆうぐれがくる

ニ、
ていねいにぬえば
きずはきっとうそ
ゆうぐれがくる
うずくまる

三、
 ....
夢かなう
なんて嘘を
言わないで
初回だけフリータイム 500円

ホストお茶出す 良いお手前で
ベッドの柵は
覗けば
底が見える

こころの底は
どこに
愛する男を傷つけることしかできない人

哀れな 癒せぬ女


困難なことから 逃げるだけなら簡単で

可愛いだけで 我が侭が通るのは若いうちだけで

年老いた社会は 理不尽なこと ....
この橋の下には
黒い川の流れがあったはずだ
すべてを押し流そうとした
鉛のように重く黒い川の流れが

燈篭流しの燈篭が流されていった
誰かが投げ捨てた麦藁帽子は橋桁で朽ち果て
パンパンに ....
まさかトイレで寝入ってしまうとは

今何時だろうか?

けっこう長い時間眠ってしまった気がするけれど

鍵はかかっていないはず どうしてドアが開かない

ひとり暮らしな ....
成長期
 パパには内緒
    濡れる影

闇を照らさず
   猥虐に啼く
プル式さんのおすすめリスト(2394)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
喫煙者- 吉田ぐん ...自由詩3207-12-21
虹を- 風音携帯写真+ ...3*07-12-19
雨の日のサンドイッチ- 風音携帯写真+ ...6*07-12-11
犬とみかん- 壺内モモ ...自由詩5*07-12-10
つぶやき- FUBAR未詩・独白5*07-12-9
妹が嫁に行くのですよ- 北大路京 ...自由詩21*07-12-8
かんけり- 吉田ぐん ...自由詩1407-12-8
警告- FUBAR自由詩5*07-12-2
右目に目薬がじょうずにささらない- 壺内モモ ...自由詩207-12-1
交響曲第1番ハ長調- 北大路京 ...未詩・独白13*07-11-25
生平- FUBAR自由詩6*07-11-25
- ムラコシ ...自由詩7*07-11-21
わたしたちの空- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-11-20
似合わぬ指輪- FUBAR自由詩11*07-11-17
獏の喰う夢- 朽木 裕自由詩4*07-11-15
糸に土って- FUBAR自由詩6*07-11-10
世界の終わりのベッド- 朽木 裕自由詩4*07-11-8
色づく- 風音携帯写真+ ...5*07-11-3
透き通る- 風音自由詩6*07-11-3
e-mail- 北大路京 ...自由詩7*07-11-3
硝子の家- AKiHiCo自由詩307-11-2
平安ブルー_21- 北大路京 ...短歌4*07-11-1
挨拶- ミゼット自由詩2*07-11-1
うそつき- 風音川柳3*07-10-31
あだると_08- 北大路京 ...短歌3*07-10-31
見えない- 風音携帯写真+ ...3*07-10-31
赦せない- 北大路京 ...自由詩8*07-10-31
黒い川の流れ- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-10-30
まさかトイレで寝入ってしまうとは- 北大路京 ...未詩・独白12*07-10-30
あだると_07- 北大路京 ...短歌3*07-10-30

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