電車の中は揺さぶれられ
吊革を掴んでいないと倒れてしまう程に
力を失くした疲れた身体
そして、私の心も揺れている

休日でもスーツ姿で仕事帰りのサラリーマン
本当は職業なんてない ....
地面に伸びた影を
ただひたすらに
追いかける
僕らはあの日
自由だった

悪戯な
きみの笑い声が
背中をくすぐって
僕のなかにあったのは
「現在」という時間だけ
確かにあの時 ....
遠くを見ています
遠くを見る、街はやがて浮上します
見つめるものはいつだって純粋なものを零していくので
俯けば私の、足跡だけが追い越していく

浮上する声の下で、見送る人がいます
誓いに誓 ....
思考の隅に住み付いた虫に
噛み付かれてしまったので私は
言葉を留めることさえ出来ずにいる

耳元で囁く声は
いつから変貌したのだろう
ついさっきまで六畳間で
ギターを爪弾いていた君は何処 ....
好きです、と

貴方が好きです、と


そう思うたびに


縛られていく手足
紡げなくなる言葉

隣にいるのに
側で笑顔でいられるのに


本当に言いたいことは言葉にでき ....
 落葉の中を走る鳥は
 悲しい鳥だ
 飛べないかはりに
 足は太く節くれ立つて
 駝鳥の足のやうだ

 このしつかりした足で
 枯葉を大仰に鳴らして
 進むのだから
 化け物が暴れ回 ....
自分勝手な魂を持って
波打ち際を歩きます

自分勝手な魂に
潮風が沁みてゆきます

自分勝手な魂は
都会が怖くて逃げ出しまして

自分勝手な魂に
希望は遠く彼方にしかないように思え ....
ずっとうらやましかった

大きなヒナだなとおもい

見上げてた
いっぱい顔あげてるのに
後ろ姿しか見えず
どこかに行ってしまうことをただ
見守るしかなかった…
きっと何年かたち
あ ....
さあ 風よ どうぞ 吹いて来て下さいな
あの懐かしき日の夕べの面差しのまま
少し寂れた けれども優しい雰囲気と
そして たおやかでしとやかな その仕草で
わたしの両肩に止まって見て下さいな
 ....
モニターの前でスクロールしてゆく文字の
そのひとつひとつは何の意味もなく
脈絡もない文字の羅列で
本当に他の場所でこの画面を見ている人たちは
面白いと思っているのだろうか
ネットだけで使われ ....
夢の淵で見た幻影の
私は笑顔で大勢の人の輪の中に
ずっと憧れていた光景に今
自分がいるのだという幸福は
瞼を開ければ気付く
全て硝子で出来た世界での出来事なのだと
瞳が部屋を映し出せば
 ....
やわらかくおおきく私を包み込む
母のおっぱいのように
あまいなみだがわたしのくちからたれる
のみきれなかったあったかいミルク
今でもあたためた牛乳は嫌いだ
三階の音楽室から一階の
5組の教室を見てた
廊下の向こうの
窓際の席
隣の娘とじゃれてる君がいた
いやだった

わたしが
どんなにきれいな声で歌っても
君のこころに響かない
なんで ....
ある日とても落ち込んでいた私に鼻の長い象が話しかけてきた

君は空に継ぎ目があるのに気が付いてしまったのだね

私は空に継ぎ目があるのに気が付いてしまったの

苦しいの

それはすごく ....
縛り付けたいと子供のような駄々をこねているだけ
母に似ていること
それは嬉しくもありどうしようもなく苦しいこと
何か怖いものから母は必死に逃げてきた
理由の無い恐怖が母に安らぎを与えることなく ....
今この瞬間
僕らは忘れてはならない
僕らは記憶し続けなければならない
僕らがキーを叩いているこの指で
銃の引き金を引いている子供がいる
僕らが、アイ、を歌っているこの喉で
ヒトを殺せと叫ん ....
曇天をかぶって
つらつら歩く
濡れたアスファルトの
匂いに包まれて

暗澹たる世界の
ぐらぐらたぎる地
触れたあしさきの
熱く勢いのある

汗ばむ肌に
風のかがやき
麦秋の黄金 ....
久しぶりに逢ったね。
ひょいっと物陰から出てきたキミ。
いつもの笑顔だった。


少し前から 上手く連絡がとれなくて
毎日 どうしてるのかなって 思ってた


でもキミはいつもの笑顔 ....
 左の胸に手をあててみる
 脈々と鼓動する心臓
 生まれたときから一度も
 絶えることなく続いている
 僕のリズム

 異国に発ったときも
 死にそうなほどなやんだときも
 ずっと僕の ....
突然の通り雨で 乾いた心が潤えばいいのに
突然吹き出した風で このもやもやが吹き飛べばいいのにって
そう思いながら 窓の外をずっと眺めている

笑顔で居たいって思えば思うほど
うまく笑えなく ....
小さな幸せを求めている

可愛い花をみつけたような
あなたの笑顔を見たような
おいしいチョコをほおばったような

そんなちょっとした幸せを☆
 

    カッコウ


  人里に来たカッコウは

  しきりに

  何かを告げようとしているが

  村はあいにく農繁期

  耳をかしてはいられない

  そこ ....
未来じゃなくて
明日じゃなくて
今日じゃなくて
ただ 今を生きたい

    愛穂(19歳)
夜が明ければ夢の後
大人の世界に
ピーター・パンはもう来ない



『さよならネバーランド』



開け放した窓が
梅雨晴れの日光を引っ張っている


家具を無くした部屋は ....
俺コンビニ入り口付近にある紫色の蛍光灯にバチッとやられた羽蟻
命って一瞬なんだな
煙草吸ってるおっさんその瞬間を見てたけど
おっさんボーっと宙を見つめるばっかりで何のリアクションも無かったな
 ....
 夕方街ですれ違う人の顔を
 ひとつひとつ眺めながら駅に向かった

 疲れて渋い顔をした顔
 厚化粧の顔
 おしゃれな眼鏡
 莫迦みたいな飾りをつけて
 熱心に本を読む
 独り言いいつ ....
一枚の薄紙に綴られた想い

恋はま白き薔薇

咲き始めが一番良い香り

朝日に一瞥されると

小さな蝶になって飛び立っていった
モノレールが優しく横切るその前の
鉛色の河で小船たちは寡黙に佇む

足元では何匹もの大きな蟻が
その身体と同じ程の大きさの
荷物を運びながら行き交う


小さく跳ねながら近づき
離れ ....
処女性は半減してゆく、
いちどの行為で半分に、
いまいちどの行為でさらに半分に、
しかしけしてなくなることはないのだ。

雨音を聴きながら少女は肉に舌を這わせる。
それは反応しない。

 ....
簡素な水色のシャツが夏のお気に入りである。
短いスカートから突き出た貧弱な脚。
フラッパーの髪はもつれて乱れている。

秋は青灰色のワンピースが好きだ。
胸にラピスラズリのブローチをとめる。 ....
プル式さんのおすすめリスト(2394)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日常は扇風機の風- 海月自由詩2*06-6-24
いつかの空- LEO自由詩15*06-6-24
遠望- 霜天自由詩406-6-24
木曜日- エラ自由詩106-6-24
好きです- ことは自由詩4*06-6-24
飛べない鳥- 杉菜 晃自由詩6*06-6-24
自分勝手な魂- 水在らあ ...自由詩16*06-6-23
時間- 黒花自由詩1*06-6-23
良き思い出に告ぐ- きりえし ...自由詩13*06-6-23
チャット- AKiHiCo自由詩106-6-23
諦め- AKiHiCo自由詩206-6-23
ホットミルク- ki自由詩206-6-23
がっこう- 蒼木りん未詩・独白306-6-23
- 自由詩7*06-6-22
隔離病棟- 暗闇れも ...自由詩5*06-6-22
ヒトとヒトと、鉄の雨- でこ自由詩606-6-22
六月- シホ自由詩206-6-22
おまけ。- 自由詩2*06-6-22
克服しました- 山崎 風 ...自由詩5*06-6-22
ここにある景色- Sky自由詩2*06-6-22
チョコっとHappy♡- ユキ自由詩206-6-22
カッコウ__オウム__キツネ_・・・・・- 杉菜 晃自由詩6*06-6-22
ただ今を- 愛穂未詩・独白206-6-22
さよならネバーランド- 蒸発王自由詩5*06-6-22
バチッとやられた羽蟻- 狩心自由詩8*06-6-21
銀魚- マッドビ ...未詩・独白406-6-21
恋文- 曠野未詩・独白306-6-21
風景- 松本 涼自由詩4*06-6-21
赤のために- 佐々宝砂自由詩606-6-21
青のために- 佐々宝砂自由詩406-6-21

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