視線が絡まりよるのはじまり
行き先などは無きゆえ
午前二時にカクテルで乾杯
午前三時にベッドで乾杯
途切れたニュースはこう語るだろう
「キリストを殺したA級戦犯は神 ....
理想の中だけで生きるものは
理想に押し潰される
理想に溺れる
現実の中だけで生きるものは
ざらざらを味わう
無味乾燥の意味を知る
それには まだ
誰も 触れていなかった
息を吹き掛けると
勝手に 回りだした
動きだす日々
巡りだす季節
色とりどりの光
気分屋の雨
種を蒔いて
見つめた時間だけ
命は膨ら ....
(でっかいのが、死んだ。)
風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
「太陽は暴力だ。
冷房の効き過ぎた教室で
あたしはカーディガンの袖を食みながら
前方伸身2回宙半ひねり
を、決めた燕の
誇らしげな嘴を 遠く眺めていた
あの、三つ子の巣立ちは
母の墜 ....
残高を見て
笑ってしまった
昼寝をして
梅雨明けと思われる
青空のまだら模様を見てる
日焼け止めをぬるのを忘れた
ペディキュアもぬっていない
除毛もしていない
わたしは
毛の ....
やっと抜け出せた長い迷路
途中の坂道では雨が降り
何度も何度も足をつまづいた
出口の向こうの海を想い
月が沈んだ明るい空を想い
強くなった私を描いてた
いつでもリアルは ....
不思議な声で
鳥が鳴く
梅雨の終わりに
わたくしはその鳥の名前を知らない
ワールドカップの順位表で
トリニダード・トバゴという国の存在を
初めて知った
わたくしはその国の ....
火が着いたなら燃え尽きるまで
哀しいくらい切ない炎
叶わないとわかっていても消えなくて
どんなにあなたは遠くても
静かに激しく心を焦がす
恋い焦がれて恋心
この身燃え尽きる ....
あたしよりダサイきみに
運動不足だと笑われて
ムカ つく
けど隠す
確かに
歩くと太ももの肉が重いさ
全身運動汗水たらしたら
500mlの水のみ干して
眠れるだけ眠りたい
騙 ....
比較は悪ではない
比較で終わることが悪なのだ
かしゃりかしゃりと噛み切る微熱
散らばる温度に人魚は嗤い
掻き毟った深海で交わるように
飛び散った深層で両手を捧げる
ジェリービーンズの夢
色とりどりの空が重なり ....
えんえん泣いてるときより
はにかんで大笑いしてる方が可愛いよ
なにげなくふれあう瞬間
電撃が体内をいっそうに駆け抜ける
消えかかる心の奥底に
沈み損ねていた思い ....
前線が
ぼくらを踏みつけにして
粘着質の雨を停滞させる
内臓は肋骨にぶら下がったまま
くるくると渦をまいて
今日の天気に反応している
こみ上げてくる葡萄の粒、
胸で弾けて
お気に入りの ....
1.
もわもわ
と、ふくれあがる嫉妬心
あなたが遠くをみつめるその先に
見えるはずのない影を見ては
心に広がる黒い雲
2.
クルクル
と、まわる私の猜疑心
ゆう ....
こんにちは
なめくじ
イカの塩辛じゃないんだね
きみがもし
飛んだら
恐怖
生ものだから
でんでんむしじゃないから
はだいろだから
なめくじら
なめくじり
なめくじる ....
わたし疑われています
あのひとがとても大切にしている
ミニカーがどうしても一台足らないと
夜毎わたしを問い詰めては
狂ったように折檻を繰返すのです
わたし紅薔薇婦人じゃないのに
緋色のロー ....
僕はキミの海で溺れる魚
どれだけ嫌われても
嘘の愛情でも
与えられると嬉しくて
悲しい程に切なくなって
瞼の裏の真実を裏切る勇気もないまま
偽物でもいい
キミの傍で呼吸をしていたい
....
釈明はもうたくさん
閉じこもり
かたつむり
夏の身体になれないまま
靴下を履いてねむる
囲いのない
実家の庭の花はどれも美しく
囲わなければならない
わたし達の家は
自己満足
....
事実は小説よりも奇なり
そうは言うけれど
思い描いた考えよりも
事実が 現実が
かえって奇妙だと云うのは
かえって不思議だと云うのは
思考がそこまで及んでいなかった ....
IN MY LIFE
お元気ですか
ときめいた季節は過ぎて
あの
真っ青な空があったことすら
忘れてしまうほど
ずいぶんと
私等は
目の前のことにのみ囚われすぎですね
い ....
ぼくは詩を書きたい
はかなく終える命だからこそ
人は支え喜び愛しみあう
今日もまた
朝の散歩をしていると
命の詩に出会いました
清らな川のせせらぎに
流れる時を浮かべつつ ....
夢を見ていた
長くて 怖い夢
君が居た
立ち止まって
その手の甲に
目を落とした
どうして僕の目は
君の目になれない
目をとじて ....
待つことには 慣れています
奇跡 というものを
心底から祈願しているから
整理がつかない念い を
持て余しているから
今になっても
想い出 に
負の遺産 に
支配 されているから
....
サイダー
壊れたタイル
フラッシュ音
(写真は、撮らないで下さい)
果実の汁のように
飛び散るのは
海の水
天まで届いて
はたかれる
波を汚していく
サーフボー ....
硝煙の匂いが立ち込めている。
路地裏の狂気。
それは、
てのひらに収まるサイズ
の。
あぁ、しんでしまいたい
こんな雨の日は。
死んでしまいたい
しんでしまいたい、よ
....
ここにいるひとが
もしか
あのひとだったらと考えると
笑えるけれど
そんなわけも無いだろう
いくらなんでも
でも
こんなにたくさんいるんだもの
一人くらい
近いひとがいるかもしれ ....
黒色の雪がヒラヒラ舞い落ちる
それに合わせてリズムをとるぼく
ブランコにのりながら遠くまで飛ばした
靴は雲の中に突き刺さり落ちてこないよ
ぼんやり光っている電灯に夜蝶が ....
鞄に付いた鈴を鳴らして
いそいそ
歩いてゆく人の気配を感じながら
わたしは
こんなことは後で打ち込めばいいかなと思う
そう思いながら
忘れないうちにと打っている
とても横になりたいくらい ....
星屑を たくさん集め つくりだす 銀河の夢と 夏の思い出
紺色の 甚平を着た マアくんと 兵児帯浴衣 はなちゃんと
夕顔の 切ない思い 知りながら 朝顔を描く 観察日記
すぐやるよ ....
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