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三角柱の一面は
相変わらずでしゃばっている
白も
相変わらず踊っている

思いきり
死んでしまうほど長く見あげているうちに
目覚ましは鳴りやんだ

かつて
足りないと思っていた美し ....
あついあなたを貪った
わたしはもっとつめたくなった
月はいつだって
最適な摘み取り方を教えてくれる

誰かの白を滴らせるあなた
もう見当たらない
わたしの赤はどこですか
破瓜の夜はどこ ....
それなりにしおらしく
包丁でうまいこと裂いてしまった指先
はがすものがなくなって
柔らかな
ぎざぎざとした表皮が波立つばかり
もう覗きこまれない
もう声をかけられない
もう遊べない
つ ....
摩訶不思議な自然にぐるりと包囲されて
板ばさみ
三分の一
いや、二分の三

なんだか無性にガリガリ君が食べたくなってきた、と言って
わたしはわためかな、と返して
あの雲はきっと竜の巣だと ....
あれがやってくる

あれの足音が聞こえると心が乱される
あれの姿を目にしてしまうと頭が煙る
あれはひどく美しい
あれはひどく醜い

あれはなかなかに有名なようで
あれを有名にさせたあれ ....
好きなことをやりなさい

幼いころから言い続けてきた当人は
ちょうど十時間前にツングースカへ
それから五時間
やっぱり心配だからと
いつものように母は後を追いかけて
十分ほど前には
ち ....
輝く身体を滑らしながら
じゃあ、と
ぜんぜん悪くないじゃん、と
顔の傷痕は唾液で満たされた
腕のそれには
唾を吐きかけ踏みにじるであろうことを想像する

くすんだ紫のパンジーに
行こう ....
じんべえで濡れ縁
お猪口に波立つ
打ち上げ花火を飲みながら
浴衣のきみは
どこですか
そこにぴったりとはまっている

高々に
自傷癖を語る姿
喜々として
薬名を羅列する姿

底からすくいあげることに疲れ果てていた
何より腹を立てていた
隠すのが遅れ
本音のしっぽを捕 ....
路地裏の傘傾げ
死ぬときは
風邪をこじらせてと決めていた
かんざしではないことを不運に思いながら
奥さん、
こっそり呼びかける
その塗箸は
やはり孤独でできているのですか
冷蔵庫のなか
ひときわ目を引くふたつの色
重なり合う
あなたのバッカス
あたしのレミー

縦横無尽
その巧みさを知っているがゆえ
余計に腹が立つ
今までに
少しでも考えてみたことは ....
こわごわ伸ばした手をそっとリボンにかけた
伝えるため
逃げるのはむずかしく
逃げ続けるのはもっとむずかしい
やがてあらわにさせたその硬さは
罪悪感を駆り立てる

しっていた
あなた
 ....
電話のベルが鳴り響き
今日も結局ドアがひらく

面と向かってきらいという
あなた
三島みたい
笑みをこらえきれない
わたし
太宰みたい

近親憎悪が絡み合い
今日も結局床がきしむ
きっかけに
とどめておくべきで

消え去って
いなくなってしまったいま
ふらふら
のばしたその手で
ながしこみ
うろうろ
さまよわせた手で
くゆらせ

きっかけにはしても
理 ....
文字のとおり
捻りなんて何もない

暗い
冷たい
厳しい
季節
でもその下で
新たにはじまるものがある

暗いからこそ
明るさを
冷たいからこそ
温かさを
厳しいからこそ
 ....
ある人は
上手にすくったものを
目を細めて ごくごく

ある人は
上手にすくったものを
パンにつけて ぱくぱく

ある人は
上手にすくったものを
塗りたくって べたべた

未だ ....
主観をそれなりに着飾らせれば、
客観に見えないこともない
かんかん鳴る階段をあがると
お隣さんの
ドアノブにかかる
ビニ傘
ドアの前に置かれている
飲みかけのコーラ
朝には片付けられてたけど
帰ってくるとまた
首を傾げ
なんだろうと訊いてく ....
たまに大きくでてみたら
すかさず何かが飛んでくる
メッサーシュミットで
ラプターと
互角にわたりあえるぐらい
ものすごい
この人は
でも
あのかわいい少年探偵団の
PTSDを心配しち ....
きれいな声で
うたってた
金糸雀みたいに

誰もいなくなった教室にかばんを置いて
二階の廊下から駐輪場を眺めながら
校庭でもくもくと走りながら
ボールの弾む体育館で人知れず
ほんとうに ....
心に
焼き付けるものを
得られた

心で
叫ぶものを
獲られた

それなのに
喪失感が
どことなく
きっと待っている
一時間だろうが二時間だろうが
必ず 待っている
絶対 待っている

こっちの心を汲み取ることができないときの
無理な笑顔
己が無知を恥じ入るときの
控えめすぎる笑顔
 ....
のびきったラーメンなんて
食べたくないし
食べてほしくもないから
そう遠くない将来
広いキッチンの
我が家に
好きではない
むしろ嫌いかもしれない
それでも、
作られたものまでをも
嫌いにはなれない
どこか寂しげな 金色
薄い 肌
純粋無垢な 表情
天使は歌う 腰をおろして
天使は歌う ギターをかき鳴らし
天使は歌う 淡々と

天使が歌ってる
天使のように
許されざる罪人を胸にし ....
包帯 が
巻かれた
そこから
光 が差し込むのならば
身体いっぱいに
包帯 を
巻いてやれ
身体の一部すら
はみ出ることは許されない
ひどくあいまいなラインの向こうに
全身全霊を傾ける
彼の仕事場がある

ピッポが飛び出す
勝利を求め
スーペル・ピッポ
いつだって彼は
ラ ....
ああ、
ほら、
もう、

お前が静かに歩かないから
雑誌連峰
映画岳と
音楽山が
崩落しちゃったじゃないか
口にするのは
事実だから
相対化してしまえば
加は被を語れない
被は加を語らない
口にするのは
それらが
事実だから
とにかくの左
何をすべきかわからなくなったときこそ

強く 弱く 速く
距離を取り 入らせない
距離を測り 右へとつなげる
腕の上を 叩く
腕の間を 打ち抜く
サークリング
相手を ....
プル式さんのFUBARさんおすすめリスト(50)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
下に- FUBAR自由詩7*10-4-16
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耳もとの代弁者- FUBAR自由詩7*09-6-25
今はだめだけどそのうち仲間にしてあげる- FUBAR自由詩4*09-5-26
かくも、こうも- FUBAR自由詩6*09-5-13
低い月- FUBAR自由詩4*09-5-5
ある曲、についてのこんな- FUBAR自由詩2*09-4-28
あいつ- FUBAR自由詩5*09-4-16
模倣- FUBAR自由詩7*09-1-21
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インスタント(冷たい小指)- FUBAR自由詩6*08-2-5
黒糖とプリン- FUBAR自由詩9*08-1-29
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警告- FUBAR自由詩5*07-12-2
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似合わぬ指輪- FUBAR自由詩11*07-11-17
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