君の事は少ししか知らない

でも
夜の揺れる星空や
冬の匂いを感じると
なんでか君を思い出す。

難しいね。たいみんぐ。

切ないね。たいみんぐ。
電話のベルが鳴り響き
今日も結局ドアがひらく

面と向かってきらいという
あなた
三島みたい
笑みをこらえきれない
わたし
太宰みたい

近親憎悪が絡み合い
今日も結局床がきしむ
毎日 自分が最低な人間だって確認するためにパチンコにいく
何かにすがるような思いでバックに詩集を入れて持ち歩く
喫茶店の前で立ち止まるけど中には入れない

友達がひとり去って 
またひとり去 ....
去年竣工した豪奢なホテルはファサードからエントランスに到る壁、柱、床すべてがドイツ産のジュライエローの大理石で覆われている。様々な角度で切り取られたアンモナイトが磨かれた大理石の表面のいたる所にある。 .... ほとんど水平に近い角度で
やっとその星をとらえたことがありました
あと三日で見えなくなるという百武彗星
あれはアトランタオリンピックの年でした
宇宙にいくつも弧を描きながら
あなたの天体望遠 ....
夜空を見上げていたんだ

真っ黒な夜だよ

幾千の明かりが灯った
クリスマスツリーの上
巨大なビルとビルの間の
ちっぽけで 真っ黒な夜空だ

星が一つだけ瞬いていた
明るい星だ
 ....
今年も背中を見せる
あなたの上着の裾を つまんでみる
皆 走っているからね
この子とふたり 取り残されているみたいでね
寂しくってね

私の指の小さなダイヤモンドが
電飾と歌を歌っている ....
先生
今年も忙しさに思想が流されてしまう
そんな季節が来ましたね
あなたは貴婦人だったり豪傑な男の人だったり
駆けだしの幼い人だったり するのだけれど
先生は 忘れた頃に
夢枕にきりりとた ....
白く
抱かれている女の子を見て
きれいだな と思う
やさしくふれられて やさしいことばを感じて
ため息を漏らすの
メロディーのように
たぶん アイラインを落としても
つむった瞼にまつげは ....
冬へと向かう足音は

あまりにも

確かで



冷たい冬の
【心臓】


手のひらの上に

浮かべてみた



それは明るく輝いていながら

とても凛とした

冷たさを持っていて

裸足の指先が凍 ....
「詩人不在証明」

不在を、証明せよ、と、書き殴られた、黒板、放課後、幾つめかの、チャイム、掃除用具入れの、造形美、誰もいない、教室の、大気。


足元から伸びる影を追いかける、ような、 ....
詩こころと自我は関係あるのかないのかといったことが先頃、山田せばすちゃんさんとの話にのぼり、スレッド会議室で述べるには長文となりましたので、散文カテゴリに投稿することにいたします。

       ....
街の風景を愛しく想うのは
街が僕の延長であるからだろう
あらゆる物を僕は備えている
爪や血管、汚職や罰金の滞納ですら

何もかも僕に似ている
路地や神社や夕暮れの生殖器
傷跡を覆うように ....
ねぇ

教えて?



物語に出てくるような

キス

どうやればいいの?



ガキだからね


それだけで

結構

精一杯なんよ



そう
 ....
貴方に抱きつこう。

ぎゅっ。と優しく。
好き。って言葉を
染み込ませるように。

あたしに貴方が重なって

触れ合って

抱きつこう。

貴方のこと、嫌いじゃない。

好 ....
              081018




マグネチツクスピーカーを分解する
可動鉄片のバランスが悪いようなので
隙間から覗いてみたら
支柱の0.2?ほどの綱鉄線が片側切れ ....
金木犀は雨を連れてくる。
別れは突然に訪れる。
幸福は髪の長い球体であると、
そんな話を聞いたことがある。
見つけてすぐに捕まえなくては転がって見えなくなると。
そんな話を信じていた私が愚か ....

仕事帰りの街灯の下
夜がひたひたと打ち寄せている
その波打ち際に立ってふと
えッと吐き気を催した
げぼッと咳き込んだ口から足元へ落ちたのは
幼いころのお友達だ
あの頃いつも遊んでいた ....
渋谷駅前広場に置かれた 
緑のレトロ電車に入り腰を下ろせば 
クッションみたいな長椅子は 
日頃の腰の疲れを
吸い取るように暖かい 

走ることの無いこの車両に 
集まる老若男女は 
 ....
きゅうりの抜けたかっぱ巻き 
地面の上に口を開け 
朝のひかりを吸いこみながら 
しあわせそうに立っていた 

ぼくもあんなふうに 
哀しみなどには呆けたふりで 
自らの中心を空にして  ....
最近、精神的に壊れそうです。
表現を曖昧にしたのは、自分の限界を決めてしまいそうだから、
それは嫌だなと思う、
汚物らはみんなゴミゴミしている、人間は汚い。

2ちゃんねるの現代詩フォーラ ....

消費者金融の無人審査機の前で
背筋をこころもち曲げている女
どういう顔をしていたらいいか
分からないのだろう
真っ二つに分けた前髪の間からは
かきまぜたコーヒーに入れたミルク
みたい ....
      
             081007



オリノコ川に
月が出て
野猿の群れも
眠りについた
静かな雨が降る前は
猫の子一匹騒がない

幻想と否定するだけの
 ....
             080925

キーボードの音が
かたかた鳴った
もう一度
カタカタ鳴って
ぽつんと切れた
夜になったが
キーボードの音を
待ちくたびれたのか
時季外れの ....
ラピスラズリは、青い。

惑星に似た丸い石は、原石のまま磨かれずにいて、
濡れてもいないのにいつも冷たい。

時々、水脈を聞く。

明かりを知らない水の奏でる音楽を。
明かりの届かない ....
              080924


猫が毛を舐めるのだと
譫言のように呟く男
電車のドアからも
秋風が舞い込んでくる季節
Tシャツのメッセージを考える
Don't monke ....
どうやら僕は
今迄の思い出を 
大事にしすぎたようだ 

部屋の中は 
まだ終えてない宿題みたいな 
山積みの本  

ポケットの中は 
札は無くともささやかな記念日の ....
世界中にできた闇の部分がすごいスピードでずれて
くちぶえが遠ざかり
輪郭線が地平線とまじわりながらかたちをかえて
あたしたちはまだうっすらと汗をかいて
雲の裏側にのびていく光の筋が不意 ....
目が覚めたら
ここは高円寺じゃないかなって
高円寺だったらいいのになって
そんなひどいこと思う。

傍らには布団をぐちゃぐちゃにして
気持ちよさそうに眠る坊やと
お腹には
小さい小さい ....
もうベビーじゃないこびとをのせて
ベビーカーを押している
愛しい生活にまみれた周辺を
いっぱいに抱えながら

秋は日に日に落ちてきて
車輪がとらえる枯れ葉の音が
肌の乾きを知らせてくれる ....
プル式さんのおすすめリスト(2394)
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