もう高くなったそら

だれかに呼ばれてるようで
だれかを呼びたいようで

なにかを忘れたいようで
なにかを思いだしたいようで

想いを全部
捧げたい

高くなったそらに

そ ....
隣に眠る君に内緒で
この小さな部屋の片隅を
そっと箱のようにして
宇宙から
切り取って
しまえないものかと

そのドリンクホルダー付きの特等席から
ブラックホールの絶景を望めないものか ....
ペットボトルが散らかった
小さな部屋の
6センチの窓から顔を出した月を
今はねむいから、と
人差し指で押しのける

ぜんぶ
見えなくなって
ちょっと冷たかったかな、なんて
ハミ出さな ....
真っ暗な夜空に
月が顔を出した

月のない夜空は
少し怖くて

笑顔のように
ゆっくりと
月が出はじめた
 スタジアムへ行こう 野球を観に
 ルールなんて知らなくていい
 メガホン叩いていればいい
 踊り踊っていればいい
 僕の好きな野球 君と一緒に楽しめればいい

 会えなくて辛い夜は  ....
ただいま月とかくれんぼ中
お星さまの後ろに隠れてるみたいどこかな?
どこにいるのかな?
 
 
やさしみの
さかなが
しずかに
みなもをおよぐ

やわらかな
さざなみは
しあわせなきおくを
みたそうとする

やきつくされたあさ
さいれんがなりひびく
しきはまた ....
きみを想い
アスファルトが焦がれた
夏を想い
アスファルトが焦げた

鼻をつく異臭より早く
むせ返るような暑さがこみ上げ
無意識をも意識させる

無視など許されないように
アス ....
明日は皆既月食

もしも
ほんとに地球が
月を食べちゃったら
悲しいね

月のうさぎも
いなくなっちゃう

夜空に光も
なくなっちゃう

願い事も
できなくなっちゃう

 ....
はじめてラブと出逢ったのは
新宿歌舞伎町にあるペットショップ
狭い檻のなかで怯えるように震えていた

あなたの瞳をみつめた瞬間から
ラブ
わたしたちはあなたの虜になってしまう

思わず ....
さよなら、さよなら、


記憶を解き放って 
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空


枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている

 ....
浴衣着た
 乙女の数で
  気がついた
今日は
 びわ湖の花火大会


続々と
  打ち上がる音
    聞くだけで
私カタカタ
  仕事終わらず


あの日見た
  打 ....
自転車に乗って走り出したときに浮かんだのは 北へ向かうということ
人は逃げるときに北へ向かうものだと誰かが言っていた
それが本当かどうかは分からない
ただ 僕は北に向かおうと思ったし 向かってい ....
私がそっと振り返った時
小路に桜が咲いていた様に思う
その頃はきっと未だ
手の中の光は消えそうに無く
目の前の空は透き通る様な晴れ

私がそっと振り返った時
小路に桜が散っていた様に思う ....
私達は
狭い空の鷹
傍若無人に翼を広げ
疎む声は聴こえない

私達は
晴れた日の雷
平穏無事を突然壊し
嘆く声は聴こえない

私達は
樹林の中の焔
湖の厚い雲影

白い壁の ....
僕らの前に希望は無い
北には星が輝かず
月達もまた起きぬまま

僕らの前に道は無い
南に奔らぬ雲の影
雨達もまた光らぬまま

僕らの前に光は無い
西の向きには廻らぬ風
雪達もまた舞 ....
堂々と
真夏を誇った
向日葵が過ぎ

いつの間にか
ひそやかなやさしい
秋桜の花が咲きはじめた

季節が
かわっていく

止めることは
出来ない
誰にも
 「いつも側にいるよ」と 君は言ってくれるけれど
不安は 消えることなくつきまとうんだ

 突然 君が 交通事故に巻き込まれたり
細い躰が 大きな風に吹き飛ばされちゃうんじゃないかって
心配 ....
晩夏。
夏も夜を迎える。

眠りかけた夏の夢に
眼を醒ました秋が
そろりそろりと
忍び入って。

とんぼが舞い
夜の虫の音も
秋に変わって

朝の珈琲も
アイス・コーヒーでなく温かい珈琲に

ゆるやか ....
松ぼっくりも
気づかないうちに
こんなに大きくなっていた

ほんとに秋がくるんだ

黄金色の秋が

色づく秋が
気持ちも入り組んで
社会も入り組んで
世界情勢も入り組んで

すべて入り乱れてる

私にはどうすることもできなくて

なんとか
すっきりさせる
魔法がないかな

神頼みくらいし ....
優しいフリをしたあなたに
慰められたフリをした

このままそばにいてくれるフリをしたあなたに
大丈夫なフリをした

気を使うフリをしたあなたに
感謝するフリをした


部屋から出て ....
「愛というハンバーガーはありますか」
マクドのバイト よわりスマイル


「君が好き」
それを言うのに
あといくつ
フィレオフィッシュを食べればいいか


あわよくばマッククルーに ....
仕事をズル休みして 来てみたんだ

きみが大学時代に 授業サボって
いりびたってた あのマクドの2階

いちばん奥の席

コーヒーだけ頼んで
ぼくも同じ席に座ったんだ

そっと ....
喪服で参列する
一人ひとりが 
棺に横たわる亡骸へ 
花を捧げるごとに  

百歳の老婆の
寝顔はほころぶ 

火葬場で焼かれる  
老婆の百年 

晩夏の
蝉の鳴声響く 
 ....
なくしたのではない
置いてきたのだ

あの時の眼差し
あの時の声や言葉

誤解
曲解
ただの勘違い

なかったことに
するのではない

振り返ればいつも
そこにあるから
今夜眠れないのは
熱帯夜のせい

ううん違う
だってエアコンだってついてるし

たぶん
明日のデートのせい

パジャマになっても
明日着る服を
まだ選びかねてたりして

明日 ....
古風な恋愛をしたいって
女優さんが言っていたような気がする

三歩下がって師の影踏まず
じゃなくて
それは夫唱婦随ってやつだよね

男尊女卑だと指差されそう

でもね
ちょっと考え ....
窓の外を見ると
宇宙だった

宇宙船に乗った船員が
私の姿をして
窓ガラスに映っていた



どうしようもなく
地球が恋しくなった



この景色を君に見せたくて
写真付きメールを
ここから送るよ
  かわいくて
おりこうさんで
    忠実で
チワワみたいな
 彼氏が欲しい


ミニチュアの
  ダックスフンドならいいが
    短い足のオトコはゴメン


かわいすぎ
 ....
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