おそうめんを食べていると
だんだん体が軽くなってゆくようだ
でも夏はあまり高く飛べない
空気がにごっているからだ

わたしはお座布団の上で正座したまま
少し浮いて
おそうめん ....
外されて飛び出す身体が宙を舞うかすりもしない全てのことが

ピッチャー前わき目もふらずに一直線こんな時だけ素直なわたし

気づくのはいつも遅すぎだったよねツーアウト後に伸ばしたバット

小 ....
去年会社を辞めた先輩
久しぶりに会ったら
夏みかんみたいだったのが
色白美人に大変身

何があったのかな

街中で呼び止められても
しばらく誰だか判らなくて
どなた様ですか
だなん ....
 西へ向けて 私は海を渡った
 揺れる気持ちを波のせいにして 逃げていた

 生まれつきの どうしようもないこと
 恨んだところで変わることもないし
 なら 愛そうと 愛そうと思って
 そ ....
女の子は、言いました。
 
「おそらがね、ないてるの」
 
青く、晴れ渡った日のことでした。
 
「かわいそうだから、えがおにしてあげるの」
 
得意げにクレパスを掲げて
リボンふり ....
わたしは憂鬱になるのだ
誰も世界平和を願おうとしないことを考えると

わたしは憂鬱になるのだ
誰かが世界平和を願ったとき
断るために言訳をしなければいけないことを考えると
何をするわけでもなく 自分の部屋に篭るのが好きだった
このままでいいと思っていたわけじゃなかった
だけど この生活を手放したくはなかった
だから インドアになろうと思った

わたしは玄関のド ....
この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。

冬の呼吸 ....
ウサギのダンスが始まるよ

可愛い可愛いウサギのダンス

僕は見たくないからね  ちょっくら遠くに出かけるよ


帰ってきたら黒ウサギ 汚れた汚れた白ウサギ
薄い薄い紙を
何枚も重ねるように
一日一日が過ぎていく

でも
覚えておかなくちゃ
あの大きな心を
忘れないようにしなきゃ
あの大きな優しさを
昨日友達と会ったら 友達じゃないことが分かった

剥げ落ちた友達の抜け殻は 少し目を離した瞬間にどこかに行ってしまった
目の前の元友達は 公判中の元少年みたいで 何者か分からない存在に思えた
 ....
わたしは生まれて初めて牛をかっこいいと思った
君は赤い牛が真ん中でにらみをきかせた黒いTシャツを着ていた
いいだろ マイケル・ジョーダンがいるシカゴ・ブルズのだぜ
得意そうにTシャツを広げると  ....
てのひらから
指折り数える時間の粒があふれ出す
指の間からぼろぼろ零れ落ちる速さは増し
掴み取るのが追いつかなくなる
焦って
その姿を子供たちに見られていることに
また焦って
わたしの欲 ....
チョキチョキと なんでも切るよ チョッキンな
僕の鋏は グーにも勝つよ
      僕を支えてくれる柱
   小鳥が運んできてくれた 一本の枝

あまりにも短すぎた夏 あまりにも短すぎた夜 


     僕らを邪魔した虫達は今 
 小さいけれど美しい羽 ....
おい

ローズマリーが
茂りすぎだよ

中に何か
住み着いてるんじゃないか

お前は
ここで待ってろよ

俺が
見てきてやる

(いやいや、その手には乗らん)
朝霧の蒸発してゆく速さに
子供たちは
緑色の鼻先をあつめて
ただしい季節を嗅ぎわける


くったり眠っている
お父さんのバルブを
こっそりひらいて
空色を注入する
うん、うんとうな ....
愛してる 
こんな陳腐な言葉をお互いに言い合えていた時が 
実は一番幸せだったのかも知れないね

今じゃもう 小説家や詩人や偉人やらの名言が詰め込まれた分厚い本を
蛍光ペン片手に必死になって ....
ほら
きっとあの雲のなかには
朝陽が隠れてる

薄い天使の梯子を下ろして
わたしを天空へといざなう

雲の色も形も
刻々と変わって
変わらないものなんてなくて

永遠なんて信じない
この一瞬がすべて
 ....
鬼がやってきて
かくれんぼをしようと言った
僕たちはちょうど
何をしようかと考えていたところなので
いいよ、いいよと
鬼に賛同した

鬼が百まで数えている間に
僕は境内の ....
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子

中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
君のアドレスを消去することにした


一件消去しますか

イエス

一見消去しました


僕は 君を忘れることができるだろうか
近頃恋愛がどんなもんだったか
忘れてしまってる 分からなくなってきてる
とりあえずキスをして 長いキスをして
目を開けるまでに考えてみるよ

僕の腕の中で力が抜けていく
演技か本当か どっ ....
A「明日から夏休みやね…」

B「『青春18きっぷ』買ったんだ」

A「『乗り放題のトクトクきっぷ』っていうやつ?」

B「そうそう。それそれ。」

A「どっか行くの?」

B ....
ココハドコダ

雨が降っている
気持ちいいぞ
もっと降ればいいと
空を見上げて

太陽はあまりにまぶしくて
手をかざすと色が失せ
黒い輪郭に透けた悲しみが揺れる
だから ....
くちづけを おいしく味わう 恋の頂き いつか忘れる日が来るのだろうか
あの夏の空を

苦しいのに意味はなく
それでもただ続けた夏

なのに今は
二度と戻っては来ないと決めた
あの空を忘れる日は来るのだろうか

自分で決 ....
涙色 空は蒼くて
水音がきらきらしてた

今日の後悔は明日には持ち越さない
反省、後悔は少なめの人生がいい 難しいけれど

だって明日死んだら困る
今日でも困る すごく 困る

毎日 ....
少し遅れて咲いた花 細く白い後ろ姿

  ポロポロ雨に打たれます
  静かに沁みていきました
  鋭利な雨に打たれます
  窓の外は晴れていても


傘はポケットにあったのに 落ち ....
ふたりでいる孤独とひとりの孤独
前者は後者を凌ぐと誰かが言っていた
ふたつはひとつになれない それを思い知ることになるからだと

隣の部屋から漏れていたふたつの声は 
いつしかソプラノとバス ....
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