投げ打つように降る雨を
聞きながら
死にたいと心底から思っていた。

雨上がりは
一生、来ない事を
知っていたから
鉄板で
どうしようもない
自分を見放していた。
見下していた。

何処か行こうと
差 ....
くしゃくしゃの糸のように

こころが縺れる

ほどきようもなく

切り捨てる勇気もなく

こころは縺れたまま
苛まれる
秋に拾う貝殻は
なぜか哀しい

貝たちも
その海底で
小さな泡をながめたことも
あるだろう
射し込む光を感じたことも

いまは
生命も抜け落ちて

拾った貝殻を
わたしは持て ....
近づいてゆく
風が乾いた草の匂いをはこんで
近づいてゆく
滅んでゆくものの気配を
怖がらないで足をのばし
サンダルを遠くに飛ばして
近づいてゆく
秋のサテンのやわらかな手触り
私はこの ....
ニコニコと笑う君も 好きだけど
口とがらせて怒る君も 好きなんだよ
怒った顔も可愛いから
ついつい怒らせちゃう


僕を信じてる君も 好きだけど
僕を疑ってる君も 好きなんだよ
安 ....
黒いマジックペンをポケットに入れて
暗い夜道を歩いていく

言う事きかない悪い子を
夜中に向かえに行くんだぜ
茜の空は嘘をつかない。
それはいつだって、ボクの方だった。



















こちらから引用
■http://johnyorizo.ex ....
タワレコの
 袋にキムチ
  詰め込んで
   何食わぬ顔で
    電車乗る
まあるい電灯と
少し欠けたお月さま

まるがふたつ

あのひとは
わたしのこと
もう忘れたかな
いちめんの
蓮の葉が広がって

朝靄色の花が
点々と咲いている

蓮の花には
仏様がおられるらしい

眼を凝らして探したけど
わたしには見えなかった

きっと
ぶらりと
散 ....
天道虫迷う私の前を行き

蟷螂の雌になりたしふられた日

蜜蜂の針にも似たり詩の言葉

紋黄蝶陽光のうち見え隠れ

蝉の仔よお前は何を夢に見た
雨音が
逝く夏を囁くと
水に包まれた九月

通り過ぎた喧騒は
もう暫くやって来ないだろう


踏みしめた熱い砂や
翡翠いろに泡立つ波も
日ごと冷まされて
さみ ....
良くできたうめぼしは
故郷の懐かしい味がする

すっぱさのなかから
忘れかけていたものが顔をのぞかせて
こんなんだったよね
と問いかけてくれるような

ほどよく皺くちゃで
秋アカネの ....
そ だ あ 照 声
ば か な ら が
に ら た さ 聞
居   が れ こ
て   笑 る え
く   え と る
だ   ば   と
さ     あ 
い   嬉 た 優
 ....
とにかくの左
何をすべきかわからなくなったときこそ

強く 弱く 速く
距離を取り 入らせない
距離を測り 右へとつなげる
腕の上を 叩く
腕の間を 打ち抜く
サークリング
相手を ....

空港にいるよ

あなたは
どこにいる?

濃密な数ヶ月のあとの
いとしき時

さよならから
じくじくと
痛みが滲み出て

せめて
飛行機に乗って
遠く遠くに行きたいな ....
想いにふけるきみに
話しかけられない夕

ぼくらは
そっと夜を待った
明け闇に稲妻
白い栞のように

風は慌ててページをめくる
朝を探している


井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる

あたたかい頬 ....

家を出ると
道端に
無数の舌が落ちていた

赤信号が
誰ひとり停められなくて
途方に暮れているような真夜中だった

舌たちは
うすべにいろの花のように
可愛らしく揺れなが ....
この空の向こうに

一体何がある?
 花屋の娘に恋をして 妻に花束を買って帰った
なにも言葉を 落とせそうにない口を ありがとうの唇で塞いだ

 愛人が旅行へ行きたいと言い 出張を装って出かけた
「早く仕事が 終われば日帰り ....
ゆめのなかでさえ

あのひとは後ろ姿で

いつだって

後ろ姿で

ゆめのなかでさえ

好きとはいえなかった

あのひとの抱きしめたぬいぐるみを
大切に抱きしめて

ぬる ....
渡すまで
気づかなかった
2と3を間違えてつけたケーキ

隣あってたから
間違えたんだよ

なんて言い訳を
笑って聞いて

おいしいって
お世辞言って

ろうそくは
点けず ....
さようならに染まる夜の向こうに君はいて
こっちとあっちでチクタク秒針
多分 君はもう寝てる

その頃 私は浴室で現在未来を考える
今日生きていた 明日も生きていたいって

シャワーの中で ....
夏の終わり

りんりんと鳴く虫の音の響く夜の淵

なまあたたかいぬめり気が
頬をなでる



セックスを終えてアパートを出た後の
このにおい

夏のにおい、のような
記憶のか ....
橋を渡ってきた
いくつもの

橋を渡っていくのだろう
これからも

その先に
永遠の故郷があればいい

心の居場所の
はじめて
下の名前で
呼んでくれたのは
去年の秋、

その記憶も

朧気に揺れて、

紅色に
蹲る
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない

器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない


 朝と呼ばれるものや
 愛と呼ばれるもの
 ....
きらきら
水の粒が
きらきら

きらきら
光の粒が
きらきら

きらきら
お互い
そうじゃないと
わかってしまった

だから
きらきらに
閉じ込めて

きらきら
もう何も言わないで
きらきら
見つめて ....
人生において
お金持ちになること
子供のころから夢見た職業につくこと
外見・内面ともに素晴らしい生涯の伴侶を得ること

それらを叶えることは可能性としては開かれている

人生において
 ....
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