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一、
きれいによせれば
はじめから
なかったことに
きずなどうそに
ゆうぐれがくる

ニ、
ていねいにぬえば
きずはきっとうそ
ゆうぐれがくる
うずくまる

三、
 ....
アイスクリン アイスクリン
僕のすきなアイスクリン
ソーダ味 アイスクリン 

アイスクリン アイスクリン
僕のすきなアイスクリン
ソーダ味 ミントの冷たさ アイスクリン 

アイスク ....
(天井にはたくさんの実がなって、今にも落ちるような気がする)

犬と抱合しましたの。 痩せた短毛の犬です。
私は十六日前に生まれた女。唖です。
この骨の肉は、絡み合ってようよう見えそう ....
そとが雨だからいけない

夕方になったからいけない

いも虫のようにねむる

からだを抱いてねむる
お前の母さんだよと恐竜が言う

地下室の扉はひんやりしている

地下室の天井から縄が一本降りている

恐竜が肩を抱き、母さんに会いに行こうと言う

恐竜の皮膚はざらざらしている

 ....
オミドレイヒヤ 奈落の底の

聖母にまつわる 五月の記録

亀だの兎だの湖に集めて

鳥葬してまわる

オミドレイヒヤ 祈りの言葉

ハチがつぶやく 巣のひみつ

シダ植物の五 ....
スコーリカは犬
キスカは猫
これは小石
コートのポケットはほつれてる

レストリシは蝶
カダは嵐
引き結ぶ唇
指先はひび割れて赤い

ナフシグダーは永遠
ヴァローナはカラス

 ....
ライト浴び無言劇するダルタニャン お前は子馬 若い冬の木     
    書架を巡って十代で命を絶った少女の著作にぶつかる度、
    心の中で「勝った」と思う。
    お前は負けたのだ。
    感性は年を経る毎、磨耗して行く。
    この ....
刺繍するように
身体に墨を入れて
今年で三年目になりました

太陽は透けないのでいいです
夏でも長袖で過ごします
ロシアの歌手と同じ太陽です
星は昴です
それから北極星
目に見える大 ....
虫を食べるのが好きで
押入れの奥に潜っては
身体を縮めて待つのです

新しく手に入れた螺旋は
それはそれはいい声で鳴って
第二楽章の三段目、斜めの五秒のところ、
うあぁあ、うぁあんと歪ん ....
「海をください」
衝動を燃やす手立てを海に聞く 冬の最中に血潮は熱く


「スピリタス」
屠殺の日 金が欲しいと振り下ろす きっと今日、今、君に会いたい


「光来る朝」
そのゆびが ....
 青々微のアラン・ギット青年は、側女のヘンリエッタ・イワノア嬢に昨晩、手の甲を噛まれ負傷しました。
 おかげで彼の深い灰色の目は、いつもにも増して憂いが見えるようです。

 カフス釦やら珍しい魚 ....
貝の髪を洗う

肌は、染め抜いた青、水底の。

腰まで伸びた貝の髪を洗う

細く深緑色の長い髪は強い潮のにおい

油の膜が

綺麗に見えて

暗い底からは綺麗に見えて

 ....
アルドレイドは星を見る
オルドランを探して、もう幾日たった

南のほうから音がして
彼女には
それが予兆だと分かる

オルドランは橋を架けて
ひとり、地平を目指す
ただの涙に急き立て ....
幸せになりたかったと彼女は言った

たった二十三歳で、早くも全てを諦めようとしている

お前よりも苦しい人がいる

お前の五体は丈夫だが、あの子をご覧と人が言う

彼女にその声は届かな ....
よくにたるめら

たぶん むかし 

いっついの けものだった

ほら おぼえている

とぐちのうえの どうのそれ

あるひ てのなか

ぽきりとおれた

ふれてみたかった ....
道路の真ん中にひき肉が落ちていた

小人が天からの贈り物だといって喜んだ

男の子がすげえと言って集まった

お婆さんが顔を覆って通り過ぎた

小学生の女の子が可哀相と言って花を摘んだ ....
真実であることよりも上手い嘘 詩人にとって必要なのは 羊水の記憶を辿りたくて
何度も海を呼ぶ

故郷への列車は海も山も知らない

揺れは
胎の記憶
響く音は
血の流れ

唸る、唸る、
私の海

(海にあこがれて南へ出たけれど 。 ....
魚群
天から降る
花のよう
鳥の群れ

爪先が赤い
あれは鳩だ
針金を巻かれるよう
その声は細い

薄い影、首筋に射す
そこには初めてのしるし
階下から聞こえるコーラス
 ....
くちゃ、

おかあさんがかえってこないので、おやつにだされたゼリーをふんだ。

だいどころのゆかがつめたいのに、おかあさんはくつしたをくれない。

となりのうちのおばあさんが、さっきとんで ....
花を売る乙女は夜に何を見る 裏路地の隅に椿ひとつ咲く


造花売る乙女が蝶を飲み込んだ 偽花に隠れ口元拭う


蔓草で乙女三人手を繋ぎ四回回るとほらバターになる


鬻ぐ女ら ....
襖の向こうには、四人の女が跪いている。

昨夜うっかり部品を落としてしまい
カヤコが動かなくなっている。

僕には珍しく覗き穴ではなく
腹全体を空洞にして、中に赤テントを吊るした。
無く ....
カンフルで突き刺して

(かわいそうだよみんな)

わたしは火種を弄ぶ

世界は全部私の玩具

(かわいそうだよみんな)

昼夜が曖昧かつ液化して、
最近7時を見ていない。

 ....
小腸 からまって 

なんだか 蜘蛛の巣みたいよ

天井は 青く ひろがるのは 赤

赤い ベール

からまって まるで

蜘蛛の巣みたいよ

赤は 網の目 温度が落ちてくる
 ....
ss---s---s--s----s-s-s-s-----s--s--ss-ss

ひりひりと横たわるごとに打ち寄せてくる波

s---ss-s-----s---s----ssss-----s ....
その頃には衰えて
自分が何であったか 思い出せない

喜びを、その唇は歌う
たましいがここにあることへの喜び

何であったか 思い出せない

彼女は笑う
笑い、歌う

(世界は光 ....
海 蹴って 来る ほのお

波間で たてひざ

つめたい そのひざ

寄せて 来る

ほのおを 吐いて あ ける

あおぎみるそら ふたつのえとわる
とりが てんにあそび

そら たかく

まなざしが わたしにふれる

らせんのように うたが

うたがおりてきて

わたしの ひたいをうつ

はな こぼれ ささやく


 ....
プル式さんのミゼットさんおすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
挨拶- ミゼット自由詩2*07-11-1
極点- ミゼット自由詩3*07-7-27
トロツキーの口唇、眩惑。- ミゼット自由詩8*07-7-16
嗚咽- ミゼット自由詩4*07-6-8
きょうりゅうとわたし- ミゼット自由詩6*07-5-30
奈落- ミゼット自由詩4*07-3-21
おともだち- ミゼット自由詩4*07-3-20
少年- ミゼット短歌5*07-2-12
棘のある指- ミゼット自由詩3*07-2-3
錘をつける- ミゼット自由詩2*07-1-26
胃のところに三寸ばかりの傷がある- ミゼット自由詩3*07-1-18
ミゼット(30〜36)- ミゼット短歌5*07-1-10
獣、然としてアイラインを引く- ミゼット自由詩4*07-1-7
髪を洗う- ミゼット自由詩4*07-1-5
五号惑星- ミゼット自由詩7*07-1-4
氷点- ミゼット自由詩3*07-1-3
海辺の二処女- ミゼット自由詩3*07-1-2
ひき肉- ミゼット自由詩4*06-12-28
うわのそら_赤- ミゼット短歌3*06-12-10
回帰本線- ミゼット自由詩8*06-12-9
誕生- ミゼット自由詩7*06-12-8
ゼリー- ミゼット自由詩4*06-11-18
- ミゼット短歌3*06-11-17
それから- ミゼット自由詩1*06-11-16
オレンジ- ミゼット自由詩1*06-2-22
氷点下のソネット- ミゼット自由詩5*06-1-12
刺繍- ミゼット自由詩2*06-1-10
蕾む乙女- ミゼット自由詩1*06-1-8
夜明け- ミゼット自由詩1*06-1-7
光くる朝- ミゼット自由詩2*05-12-21

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