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{引用=ほろほろとくずれはしない鍵の化石があなたのからだをひらいています
記憶は銀河のように 白い、黒い乳房のあわいをすり抜ける
あたたかな指先であなたの軌跡に限りなく薄い爪痕 ....
淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る
凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して
性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ....
ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で
衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ
気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
....
あおい蕾が
春の嵐にぽきん、と折れて
公園のくずかごに捨てられている
花の命のありかがわからなくて
こわごわ抱いて家に帰る
光に翳すと
やわらぎながら
ほどけてゆく部屋
輪郭をも ....
{引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい
足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。
わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
「見て、B-29よ。」
一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。
終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
{引用=嬰子の褥
闇のひとつ奥に蠢動する白光体がたしかにあった
血に焼かれた嬰子が視えない手のひらに止まって
私の身体に続いている
いやへその緒はぜんまい状に闇に溶けて
それはもうわ ....
大村 浩一さんの夏嶋 真子さんおすすめリスト
(8)
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連詩_「_知覚_」_よもやま野原・竹中えん・なき・夏嶋真子
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夏嶋 真 ...
自由詩
18*
10-9-25
雪月花_
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夏嶋 真 ...
短歌
29+*
10-7-27
翠雨
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夏嶋 真 ...
短歌
29+*
10-6-15
花
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
29+*
10-4-9
火群
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夏嶋 真 ...
自由詩
37+*
10-4-2
うずく、まる。
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夏嶋 真 ...
自由詩
49
09-9-17
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶
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夏嶋 真 ...
自由詩
31*
09-7-26
「嬰子の褥」返詩_胎児のわたしから母へ
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夏嶋 真 ...
自由詩
30+*
09-4-28
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