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自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで

跳ねた髪の毛を撫でる時だけ
僕の顔を見つめるように

寝返りを打ったその体は
宙に浮くほど細かい指先で

カゴの中を編んでいるけ ....
彼はアナログの世界に産まれた
自我に目覚めて初めて眠りから冷めた朝のこと

家のなかはがらんとして静まりかえっていた
人は誰もいなくて 気配さえ感じられなかった

まだ幼い彼は泣き出した
 ....
寒ければ
プラネタリウムがある

星座が喧しい
水鳥が鳴いているのか
かきむしられる尖った声が聴こえる

寒ければ
空を飛ばなくていい

見下ろすと小さな橙の灯り
死の象徴 ....
四国の方へ行って来ると
昔の君は言いました

僕は不安で尋ねました
いつまで行って来るのと尋ねました

すると君は言いました
ずっと行って来ると言いました

僕は淋しくなりました
 ....
やけどと化膿が同時に起こったような
波打つ赤い雲が道のようになって
遠くあの山まで伸びている
少しの風では
雲の流れを追うことは難しいが
ピントを合わせば
ゆっくりと流れているのが分かる
 ....
フレームだけを残してフロンティアが
朽ちている、錆びたフレームを隠すように
蔦が這い、忘れられた、いろかたち

老人が指差す、そこが境目だと
フロンティアがあったと、かつての
開拓地を指し ....
胸に重しする神経の蓋が
外気を変換したエチレンの炎によって
じじじと燃やされて孔を開けられる
胸に溜まっていた喜びは孔から噴き出し
(喜びが在ったことにまず驚いた)
雷のように鋭く光って私を ....
僕達の耳は離れていても
ハートの片割れを探している
だから髪の毛で隠さないでね

風に震える柔らかいカーブを
何周すれば君に辿り着くの

脇目も触れず歩いてきた道に
ピンクの朝焼けが広 ....
今日のK電車はゆれる
こんな日に限って
いつも以上にゆれてる
ゆれてなんぼなんやろか
ゆらしてなんぼやろか
こころは、こころは
かっくんって
こころが、こころが、
かっくんって ....
今ここにあることが
偶然の連鎖なのか
必然のなせる結果なのか
解らない

今朝も菜も刻み
鍋に水を張って
瓦斯の炎にのせた

沸騰したら
適量の味噌をいれる


味噌汁ができ ....
いつか空に触りたい

人の世のやるせなさを掌に乗せて

暮らしに降りつもるかなしい怒りを

爪先には残しながら

触れれば凍てつく凶器の風

くぐり抜けてありのままの

悩 ....
釘は六寸に引っ掻いた胸の痕跡
左は股の付け根から膝がしらにかけて
合わせて一尺近い縫い込みの跡が盛る
想像するリアル怪人(例えばフランケンシュタインとかゾンビだとか)
切り裂き息を吹き返す ....
まっくらな
無臭のまなこに火がともり
京の都に棄てる片恋


起き出すと
地の街あかりと天の星
君とシャワーと鏡とパジャマと



橋の上
届かない未来の水平線
眺め ....
いい歳をしてなんですけれど
だれかに抱きしめられたいと
想ったことはありませんか

もちろんだれでもいいって訣じゃないですよ
ほんの少し心の体温が伝わってくる女性(ひと)に
悲しいときも淋 ....
口笛の奏で、目覚めてこの夜
澄んで響く何処から

明るい旋律音色のループ
微妙に低く高く震え魅惑の相

聴き入るうちに潮騒磯の香
漂いザワメキ布団が波打つ

扉開いて弓形の白浜
広 ....
不安が高鳴って
喜びに転じる
勇敢な一歩であったと
胸は言いたげで

どこへでも
進めば風切り
風とは病みの外的要因であり
敏感質はうずくまる

マイナス電流ばかりで飽きたか
 ....
丸くて赤いクリスマスの飾り
掃除機で吸い込もうとした

それでもなくならなかった
休日や祝日の分だけ
飛行機やホテルのように
予約するものがない

果物も野菜も交換してきて
夜が長く ....
毎日をうしろめたい気持ちで生きている。
こめかみを動かしてパンばかり食べている。
「ゆ」という平仮名は魚の形に似ている
銭湯の暖簾は、人がくぐるとはらりと泳ぐ
リセットをしたくて熱いシャワー浴びても
鏡に映った私はまだだめだ

シャワーを浴びればリセットできると
信じていられたどんなに不運な一日だって

どんなに悲しい夜でさえ
涙を流さ ....
優しいだけの空の青、
広がっている 輝雲は流れ

俺は何処へ行くのだろう?
入退院を繰り返し
燃える紅の冬薔薇に
季節はまた一巡し

優しいだけの空の青、
広がっている 応えはなく
 ....
犬の目は面白い
子供のように純粋な目をしていて
されど立派な獣の目をしている
表面は澄んでいて
奥には燃えるものがある
無邪気で闘気がある
そのくせ臆病だったりする
足し算はできないが馬 ....
紡いで解いた言葉のように

生まれ変わるならこの胸の中で


まだ熱かった心に手が届き

絵の具みたいに掻き混ぜる時間が

過去は薄くて未来は濃くなる


パレットに乗せた彗星 ....
はんてんしたれいしんが
すとらくるして
しとしとして
はなのさきから
でさきまで
こんなふといあめが
ふったことなんてなかったんだよ

ぎゃっこうでよくみえないから
じぶんの、みぎ ....
頭部のない地蔵が地に突き刺さり私は石くれを拾い集めて供えていく。顔は覚えてくれているのか、と問われても元より知らない。けれども手を合わせることだけは遠い昔に習ったし、あの鳥のように歌を供物にしてあの花 .... 花をみつけて
おくれ

水をかけて
あげて

朝になれば
花を

咲かす咲かす
咲かす

花はどこに
いるの

夜の闇で
みえず

罪を知った
世界

眠 ....
マフラーの幅を
広くするたびに
寒さが消えて
世界が歌うの

林檎に耳をつけると
逃げるから
丸噛りの芯を
重ねたまま
倒れなかったら
恋が叶うとか

希望の中に
ほんの少し ....
複雑に入り組む僕の手相、都内の路線図みたい。
拳をぎゅっと握り、東京とやらをぶっ潰そうかな。
かり〜ん
くり〜ん
かりんくりんこりん

イブの乳房で音がする

アダムを殺して
ガタガタ震えてる

金の指輪を捨てなくちゃ

かり〜ん
くり〜ん
かりんくりんこりん ....
凍結した大地
彷徨する雄の白熊 

雌の匂いを頼りに
年に一度の交尾求め

蒼白い氷壁の上
雌雄は獰猛に唸り

出逢い対峙スル
選択の余地はない

生き残って来た自然
彼らの ....
おぼろんさんの自由詩おすすめリスト(3258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青の方角- ミナト ...自由詩219-12-8
脳内の積み木が崩れていく過程には- こたきひ ...自由詩619-12-8
冬のプラネタリウムを想う- 秋葉竹自由詩519-12-7
夢寒夜- ひだかた ...自由詩719-12-7
雲の住人- mmnkt自由詩119-12-7
寂びる- 帆場蔵人自由詩319-12-7
喜び- mmnkt自由詩119-12-6
ピンク- ミナト ...自由詩219-12-6
K電車- AB(な ...自由詩3*19-12-6
今ここにあることが- こたきひ ...自由詩319-12-6
空へ- 立見春香自由詩419-12-6
昔怪人と呼ばれていた男は七面鳥に惚れる- アラガイ ...自由詩11*19-12-6
万華鏡が、砕け散っても- 秋葉竹自由詩819-12-6
抱擁- HAL自由詩9*19-12-5
夢夜- ひだかた ...自由詩10*19-12-5
不安が高鳴って- mmnkt自由詩119-12-5
年末の詩- ミナト ...自由詩219-12-5
こめかみ- クーヘン自由詩3*19-12-5
- 水宮うみ自由詩3*19-12-5
バカで愚かでしあわせな夜を、夜を- 秋葉竹自由詩519-12-4
空の青- ひだかた ...自由詩719-12-4
- mmnkt自由詩219-12-4
グラデーション- ミナト ...自由詩119-12-4
れいしんすとらくる- 次代作吾自由詩419-12-4
求めるもの- 帆場蔵人自由詩4*19-12-3
ほら、ここに、いるよ。- 秋葉竹自由詩719-12-3
林檎の詩- ミナト ...自由詩119-12-3
東京- クーヘン自由詩3*19-12-3
かり〜ん__くり〜ん__かりんくりんこりん- 秋葉竹自由詩519-12-3
他者- ひだかた ...自由詩4*19-12-2

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