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君はさながら落下した蝙蝠
五体投地のごとく身を投げ
泥に翼を打ち付けながら恍惚と匍匐する

堕胎した言葉の数々を
霧の森の果てる處に埋めに行く

生まれよう ....
天空の青
熱失う肉

輝く太陽、
ひかり
ひかり

東の空、

なんにもない
なんでもない

うっすら白い月、
巨大な輪郭 
現し浮かぶ

西の空、

横断歩道を渡 ....
○「今年も独り言で暮れていく」

○「あなたののは短いから
いいのよ、というシルバーあり」

○「山に登って見知らぬ山ガールと話をするのも
なにかの縁なり」

○「おしゃべりしたければ ....
外は一面の雨跡、うっすら
わたしの脳髄、拘束され
記憶の光景、次々再生する

なんだろう?

ピーナッツを頬張りながら
無限の広大に震えしずまり

夜、概観

心音の響きに 耳、 ....
なにもない
だれもいない
凍結した
大雪原の
真ん中で

まわりの山々の雪崩レル
脳髄貫く 巨大な響キ、

どぉんどぉん どぉんどぉん 


立ち尽くす
少年、

雪降る ....
なにひとつ持っていかぬという気持ちで
日々、靴をはき
仕事をし
夕飯の買い物をして
靴をぬぐ

思い出も悲嘆も後悔も
生き残った人たちのもちもので
三途の川の向こうには持ち越せぬ

 ....
去年の年末に
急に
母がご飯を食べられなくなった

入院して退院してご飯だけは食べられるようになった

みんなに迷惑をかけたくないからと自然に弱って死ぬのを決めた日に父にすき焼きを作っても ....
思いでをつくる
まずは目
動物なんだよ こんな時
迫りくる灰色の展開の前で
ふくらんで見えるあんたの目

つぎに声
これがたぶん一番 思いで深いよ
弦はやわらかめ
冬の午後は木の根が ....
ぼく達が 猫にするように
猫もぼく達をアイコンにするとしたら
吹きこぼれそうな世界にも
意外と芯がやわらかい
救いが見つかるかも知れないね

そんな風にしのび
ひと粒のみかん 皮ごとほお ....
魔女はパーティーをする
おとこもおんなも関係なく
みんな赤い靴をはいて
死ぬまで輪になって踊る
叫ぶような歌声
かなしい歓び

輪のそとは
危険だから
出ていけない

手を離さな ....
有刺鉄線をナイロン弦に張りかえて
ビヤン、ビヤンと音を奏でる
音を聴いて目覚めた鳥が飛び立った
丘の向こうの仲間に知らせる
警笛ではない、静かな寿ぎ

地下室ではテーブルを囲んで作戦を立て ....
漆黒の
闇の静かさに
潜むもの
余白、一拍
風吹き抜け

傘がない
貴女に逢いに行かなくちゃ*
街はイルミネーション
降りしきる
雨、冬の

開ける海
初めてみた
その広漠 ....
{引用=鬱蒼}
鉈で枝をはらう
雑木林に入口をつくる
入ったからといってなにもない
暗く鬱蒼としたそこに
誰を招くわけでもないが
時おりもの好きな通行人が
ちょっと覗いては去ってゆく
 ....
  

心がとっても嬉しくて
笑いたくなる帰り道、

夕暮れ時の家々に
あたたかい灯(ひ)がともるころ、

体は少し寒いけど
すぐに我が家へ辿り着く。

悲しみなんて世界には ....
午前八時、
朝の散歩に出る
アパート二階の戸口にて、

冷気、顔面を刺し
意識、ハッと
覚醒し
見上げる
空、

あおくあおく
ただ青く

ふぅと息吐き
この世界の一角、
 ....
ケープを纏うような針葉樹林の奥に棲んでいる
刺青を着るここは、ビー玉の空がありますか
鈍色の四肢を投げ出し、もがく姿態のかぎりに
視界いっぱいに、息を吹き返すだけの

ラウンドフレームサング ....
あけるよる
べろんとかがやくたいようの
まなざしにとけ
のまれゆく
ししゃふるししゃふるひかりのうみ
およいでおぼれてすっぽんぽん
むきみでうちゅうをわたっていく
さいはてのちにていみう ....
理科の授業で実験のある時に限って
やたら目を輝かせていた小林くんは
セイタカアワダチソウの
蹂躙する広場で消息を絶った
缶けり鬼の高く蹴り上げられた缶は
とうとう落ちて来なかった
少し遅れ ....
黄昏の
駅に降り立つ、その瞬間、
瞳にきらめく夕陽の残光

昔から
闇へと向かう道が好き
あゝ、そんな癖、だけが抜けない

棄てるのは
昔を想い出す癖と
 ....
冷える肉にて開けた朝、
青い空はまた初々しく

哀し、

雨降り夕に待ち続けた人
今最果ての地にて生きる
開け放たれた窓から
少しずつの午後が入ってくる

空港は徐々に丸みを帯びて
羽の重みに耐えかねた蝶が
不時着をしている

机の上には生まれたての雲

いくつか家の事などを済ま ....
肉の苦痛に、薬飲み続け
意識の乱れに、酒呑み続け

ええい、ええい!

すべては消え去っていく
すべては過ぎていく

無常を貫く一本の矢、
それだけを掴みたいのだ
そのための日々の ....
意味が剥離して
淫靡な亀裂、
多淫な破裂、
花咲く陽光の丘に
記憶の忘れ物
じぶん、行方不明

深い眠りに
意識は跳躍し
眠りのなかに
覚醒する
聖なる次元、
巌の輝き、
直 ....
一分一秒がおしい
あんなに待った 新学期だもの

かがやき五割増し
教室のノイズ
たったひとつだけ清潔な胸元
あたたかな気持ちと苦しみが告げる
それが夏のおわり

愛おしい
遠くの ....
サクマのドロップ缶には
カラフルなドロップの
挿絵が描いてあって
ほかのところは金色のメッキで

平べったいブリキの缶の上の
小さな丸い蓋をポンッと外して
傾けるとコロコロと音をたてて
 ....
熱、奪われ
肉身冷え切り
日は暮れて
行を重ね
狂うを正す

荒い息
日々続く
静と乱
合間を縫って
己を観る

ひょっこりと
内から現れる
その像を
今一つの
現と感 ....
○「ほめられない社会人」
家庭や学校ではほめられて育った子どもたちが
やがて社会に出て仕事につくと
ほめられなくなる
注意されることはあっても
ほめられなくなる
真面目に働いても
それは ....
麦を収穫したからこれでお酒を造ろう





小麦で造る





大麦で造る








 ....
光の朝に天高く
突き抜けた青をトンビが舞う

東京郊外にトンビ、飛ぶ!

あの、
高々と大きくのんびりと
旋回しながら舞い飛ぶ姿、
記憶の底から間違いなく

朝の輝きを光源を
よ ....
わたしは生まれながらの嘘つき
嘘泣きをしながら生まれ
嘘泣きに囲まれてこの世を去る


わたしの金属
わたしの針
わたしの金属の針
わたし自身


屋上のわた ....
おぼろんさんの自由詩おすすめリスト(3258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
解読を拒み続ける狭い迷路だ- Lucy自由詩922-12-12
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トンビと俺と光の朝と(改訂)- ひだかた ...自由詩5*22-12-2
人よ_わたしは(メドレー)- 木立 悟自由詩522-12-1

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