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蒼穹の
深い青に
走る無数の
力線、
私を貫く
光の感触

外は熱風吹きつけ
人は誰一人通らず
街道走る疎らな車
草木は光に酸素吐き
天からの力動引き受け

蒼穹の
深い青 ....
くらげの浮遊 人でなしの内省

穏やかな飛翔 其処離れ在り

  *

沈黙の時代の子供たちに
抑えがたい内なる躍動を
降りしきる雨中にキスし

懐かしい里の響き 紡がれ刻まれ
 ....
雨の気配を感じて手のひらを空へ差し出す

つるりとして
なだらかな
わたしの丘に
今日の雨粒が流れたら
くぼ地の枯れた水路が
一瞬よみがえる
かつて
そこへ流して遊んだ
笹の葉や
 ....
 ある女が 酒房に惹かれ
 やかましいその片隅に
 毎夜坐っていた

 沈んだ目が時折光る時
 女はカリカリと氷をかみ砕き
 強い酒に挑んでいる様に見えた

 何日かすぎた頃
  ....
 
 あれが あなたでしたか?
 傘をささずに濡れた舗道を歩いていた
 男の人

 何処か 空中を見詰めている様で
 視線をたどってみたのですが
 何もなかったので

 変な 人だ  ....
黄色い命の隊列、
燃える水となり流れ進み

私は未だ聴き続ける、

あの日霊園で買った菊の花束
それら手向け包み込んだ

白骨の、

独り黄色い命の残響を
さて、どの道死ねるので
絶望を失った
私は
いつまでも思う
ありがとうと


みんなの
魂という命は
永遠に
いっしょだ。そう
思い続ける力
いつもの街道沿い脇に
群れ開いていた紫の花、
今朝一斉に萎み縮んで
この移り変わる命の顕
改めて感じ入る私に
どろんと地平に上がる月、
その赤々とした巨大な異様
纏わり沸き上がる感情襲い ....
地は曇天を映し
そよめきに雨の残り香
小舟に乗せられた
遺骨をひもとけば
けむりの舞踊
黒く曲がった釘の群れから
鮮血の唇が この耳に
かすかにからまって
はぐらかす
この惰性 内壁 ....
明日はなにをしようかな

そうだ、
生きよう

誰でもなくていい
幸せでなくたって

季節の風が吹いている
部屋の中に集落ができた
小さな集落だった
本家、という男の人が話にきて
畑で採れた作物を
いくつかくれた
学校が無くて困っている
というので、近所の小中学校と
市役所の場所を教え ....
死の隣の鮮やかな生を知る人達の
凄みのあるあっけらかんとした笑いをもらった
なにもお返しできずに帰る

生きている不思議と不安の中でシャワーを浴びる

当たり前に続く日々、その偶然に
心 ....
夏の熱風、
唸る
大地天空宇宙に
肉の苦と魂の闇、
突き刺し

抹殺の誘惑に
白くたじろぎ魅せられながら、

この世に在るもの在るもの
すべてと交わる
確かな霊性のひとひらと成る ....
昔のように
直ぐに見られる場所は
かなり少なくなった

山奥の綺麗な川に行けば
たくさんの蛍に逢える

まるで銀河のように
魅力的に飛び交う
蛍な夜

蛍の歌が聞こえてきそう
 ....
 部屋の片隅で

 一生懸命首をふりながら

 頑張ってくれている

 風のメロディー届けてくれる

 気づかないぐらいの優しい風

 雑多な音を引き連れて迷い込む

 窓 ....
 祇園の石段の上から
 灯の街を眺めさせたいと
 私の腕をむりやりつかんで
 つれて来た あなた

 遠い異国の昔
 王宮の血汐がはねあがった日
 革命の巴里祭
 そして日本では祇園祭 ....
感覚の光
思い出のように
余韻 響かせる時、

赤 青 黄
三原色の
鮮やか輝き
騒ぎ出し、

未知ゆく人を陽気に踊らせながら

光のオーラに弾み震え
燃え上がる水の空に
光 ....
君は丸いうさぎ
丸うさ

タヌキみたいでかわいいよって
いっちゃったけど
タヌキを目指すのは違うんだ

お腹を叩いたり
ちょうど良い葉っぱを探したり

キツネに会っても
勝負しち ....
すっかり夜だ
カーテン開ければ
満月輝く 白く白く生照らし
円かな輪郭保ち柔らかな光にて
どろんと赤々地平に昇るその巨大忘却させ

(それは死そのもの だった)

死は生に付き纏い
 ....
 かつて
 わたしの掌に
 高々と燃えていた火柱

 それは
 赤く 高く 太く 激しく
 掌で支え切れない程だった

   わたしの顔も 肩も 胸も
 
   焔に染まって輝 ....
寝惚けたお前の目が見開かれるくらいに
猛烈なやつをぶっ放そうか
俺はフラストレーションの岩石になってる
どこかにはけ口を求めてるのさ

指先の些細な痺れが気になる
足のつま先の痛みはい ....
哀しみに立ち尽くす人々
明け方、夢に観た
おもちゃ箱ひっくり返せ
記憶に眠る幼子よ
 にぎわう児童公園に
 一人やって来た その子
 砂場の隅っこにしゃがむと山を 
 つくりはじめる

 子連れの大人は
 見知らぬ子だから声を掛けてみるが
 自分のつくり始めた山に夢中な ....
私は
自殺はしないよ
自殺はしなくても
どの道私は
死ねるんだから生きるよ


死ねるよろこび
生きられるよろこび
光る風に
戦(そよ)ぐ影
ひとつ


行雲流水、放てば満 ....
○「7月」
「おーい 皆さん 今日からもう7月ですよー!」
と叫びたくなった今朝
「これから どうすんの? どうしたいの?」と自問する

○「血圧は正直」
何かストレスがあると
血圧が上 ....
晴れの日にも
雨の日にも
暑い日にも
寒い日にも
ただ生き長らえていくことだけが
目的のように生きている年寄りたちがいる
年寄りにも希望があれば
どんなにいいだろう
年寄りにも夢があれ ....
○「信じる心」
信じる心が根づいていれば
何か問題が起きても
ガタガタしないし
悪い方へは考えない
すぐに人を責めるようにいうのは
信じる心が根づいていないからである
そういう人は
自 ....
花咲く陽光の丘に
記憶の忘れ物
じぶん、行方不明

たぶん じぶん消え
花咲く陽光の丘、
初めて記憶の
奥に現れ

変容し続ける
記憶の忘れ物

花咲く陽光の丘にて

反復 ....
 雨
 {引用=水}
  に
 針{引用=が} 蟻

 革

  の本


 インク

{引用=は}
 柔らか

{引用= 𝘪𝘵}{引用=+}
 刻印


 香料 ....
波打ち寄せる灰色の浜辺に

渚 黒々と鋭角の境界

力動の思考 絶えず打ち寄せ

感覚を超えた存在と共鳴し

覚醒した意識の舞台にて

舞い踊る舞い躍る

渚 黒々と鋭角の境界 ....
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