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雪の日の朝
母屋の裏手のちょうど陰になった辺り
誰が訪れたのか
その道筋で
その深さで
大きさで
振れ幅で
その心に去来したものを
知る

驚きを、知る
ひもじさを、知る
戸惑 ....
○「この道」
この道は
母におぶわれて
通った道

この道は
友と遊びながら
登下校した道

この道は
遠くの大学へ入学する日に
祖父母が杖ついて見送ってくれた道

この道は ....
歯ブラシを
買い換えるタイミングで
別の人を
愛し始めると
冬タイヤを
履き替えるタイミングで
綱渡りの
綱が
揺れる

おはようとも
こんにちはとも
違う時間に
コップ一杯 ....
奇妙な輪郭が重なる、

年老いた額の皺
若々しい筋肉の隆起

青年と老人のアンドロギュノス、 

世界を観察し叫びを上げる
世界を観察し歌をうたう声

銀色のアルペジオ
打ち下ろ ....
 晩の嵐の止んだ朝
 どっぷり濡れた
 舗装道路を進み行く

 街路樹の折れた枝が煉瓦の上に
 太さのちがう枝を見る
 散り落ちた若葉が煉瓦の上に
 柔らかな緑は目に強く
 レンガ色と ....
タイムスリップしてる途中に、
私が落っことしたiPhoneが、
アダムとイブの元に降っていき、
そこから死ぬほど、変わりまくる歴史。

フィアンセの姿が自販機になったけど、
そのまま挙 ....
鉛筆は握らない
それでも
胸の中で尖った芯を
マスカラに
変えられたら
あの子みたいに
可愛くなれるの

変わりたい訳じゃないし
今のままで良いとも思えない

時間だけが賢くて
 ....
一点を眼差す おまえの瞳、
黒い三角が積み重なり空色になる

分離不可能な神界と感覚界の切断
青く輝く円 おまえの瞳孔、

夢見の意識から覚醒の意識へ
アーリマンとルシファーの真ん中で
 ....
夕焼けにたゆたいまどろむ

色づき響き始める世界、


響き 私を
取り巻く
私を 響き
響き 私を
取り巻く

いつしか、

私 響きのなか
響き 私のなか

響きの ....
しゃもじ コップに入れられすっくと在る
グラス 今さっき氷盛られまな板の上に在る

白いまな板の 白 の 浮遊

空間に

訳なく私の 意識、凝集し

わたしそれらのなかに入いり
 ....
狭い入口だった
石畳の階段
座っていると
まるで通せんぼしているようだった

黒い猫と遊んだ
長い髭をたくさん持っているようなので
ひとつ頂戴と言った
猫はくれなかった

「ソゥリ ....
空から降るものは
どうして冷たいの

手に触れた時
逃げる場所がなくて
小さな怪我をする

雨なら雨の音を聞き
雪なら雪の音を踏み

いつもより
遠い場所で
叫びたくなる

 ....
白雲 ひとつ 
流れる

あれが私の
未知、遠い空

収束するもの
きっぱり引き裂く
対角線
ジャンプする力動に
たましい、躍る

瞬間に甦る
失われた時、
雨降りの
 ....
 犬といる午後
 肉がざわめく
 灰いろのひろがり

 この部屋で
 許しがあったことはなく
 交わす偽り
 弾ける肉声
 どこからが贖いなのか
 どちらが生なのか
 知る迷いはな ....
 子どもがしあわせだとうれしい
 靴が脱げても 光につつまれて

 色騰る
 苦い息 濁りだね
 風の座は単簡

 あれも愛のせい
 みんな終わってしまったせい

 道はかならず行 ....
対角線、貫き通り
黒々と円、くるくる廻る
様々な意匠、内包し
輝き増しながら

ツラヌキ裂ける憧憬、

力動  確かに
こんこん こんこん
唸るように叫ぶように
わきつづけ湧き続け ....
凍てついた青、しろがねの空

放たれる声はふるえ

「おっかぁ、雪がふってきた」*

哀しみ、

この世界という残酷
引き受けた覚悟の前に

透過され澄み

静謐な思考という ....
○「強盗」
家に大金を置いてある一人暮らしの高齢者は
いつでもターゲットになる
90代のおばあちゃんが襲われたら
赤子の手をひねるようなものだ
怖い世の中になった!

○「闇バイト」
 ....
ノートからすべり落ちた文字は
こな雪になって吹雪いている。居酒屋の軒先に。黒く光るマンホールの上に。
夢の中で何度帰っていったことか。同じ道を、アパートの廻廊を。
落ちた鳩を抱いて何度尋ねていっ ....
 僕の瞳にはオレンジだけど
 君の目には何色なのか

 そよぐオレンジの群れに
 君はお尻を向けて移動中
 ちょうど僕の胸の高さに居て
 翅を広げる
 胸部と腹部の背中がはっきり
 見 ....
のっしのっし
あくまで青い
世界を歩く
大気に透過し
冷気に凝集し
接吻する

あなた

なんにもない
なんでもない
もはやただ
のっしのっし
あくまであおい
せかいをある ....
夜と朝の間で
目を開ける

光と影が
折り紙のように
生まれる街で

美しいものを
見るたびに
何か返事を
したいと思った

僕なら声で
猫なら尻尾で

星をなぞりながら ....
ぽたり ぽたり
雨滴、落ちる
軒先から
時、穿たれ
一瞬 一瞬

風、
一吹き
震え
木葉
時、揺らぎ

漲る 時、
瞬間 裂開し
貫く力動
頂きに達し
また頂き

 ....
ええやんで、声ださんちゃ、言葉は星になるからね。音になって、声なるんじゃけ、鳴くみたいに本棚から詩集でもとって朗読するんじゃね。ここんとこ焦げついて苦しかったろ、煤けけ、しろけむ、はきだしんしゃい。海 .... 伸びゆく曲線
岩峰に架かり
直線 虹を貫き

時の根元枯らし、

貫かれた虹の袂
二つの三角の塊
黒々と撓み
間隔空け並び
シンメトリカル
裂開した時

優雅に旋回し、

 ....
軍事に関しては国際交流するくせに、
犯罪に関しては国際捜査もできない。

まぁ、今に始まった恥でもないか…

曇ったそらからゆきが降る。

リストのラ・カンパネラって、
やっぱり神 ....
足下に何かごつごつごろごろした硬いものが転がって
きていて、何だろうと思って拾って見てみると、それ
は一個の思想だった。そいつは手のなかでいきなりよ
くわからないことを喚き出したので、びっくりし ....
ざわざわざわ
しんしんしん
おどりませう
今宵、
ふかくふかく
あさくあさく
すくって
すくって

あゝハジマッタ

意味 失ってく
あるものたち

しっかり
それぞれの ....
「星ころし」

悲しいことがあると
星を見ていた
お姉ちゃんは夜に泣く
一番小さな星を探していって
順番にころしていた
悲しいことが多すぎて
埋葬された星の数は
あと一つで百になる
 ....
苔の声の波
静かでいて濃やかな青
甘い気持ち
森の奥まで
敷きつめ

それから虫たちの唇を寄せる
月が光るのには秘密が

人間時間を過ぎ
円やかなデトリタスになって
落ちるまま
 ....
おぼろんさんの自由詩おすすめリスト(3258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪の日の朝- 妻咲邦香自由詩123-2-2
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- ミナト ...自由詩2*23-2-1
柔らかな硬さ- ひだかた ...自由詩323-2-1
夕焼け- ひだかた ...自由詩323-1-31
夜想14・キッチンの光景- ひだかた ...自由詩3*23-1-30
石畳- 妻咲邦香自由詩223-1-30
冬を綴じる- ミナト ...自由詩223-1-30
五行歌、だいじょうぶ- ひだかた ...自由詩523-1-30
犬の前で- soft_machine自由詩623-1-29
冬の座- soft_machine自由詩123-1-29
ポップ4- ひだかた ...自由詩3*23-1-29
思考という力- ひだかた ...自由詩523-1-29
独り言1.29- ホカチャ ...自由詩3*23-1-29
夜の終わりに- 室町自由詩323-1-29
君の宇宙(そら)- リリー自由詩13*23-1-28
接吻する- ひだかた ...自由詩523-1-28
evergreen- ミナト ...自由詩423-1-28
五行歌、ポップ3- ひだかた ...自由詩323-1-27
こえださんちゃろうどくはしちょるけぇな- よるもと自由詩2*23-1-27
ポップ2- ひだかた ...自由詩3*23-1-27
まぁ、今に始まった恥でもないか…- ナンモナ ...自由詩5*23-1-27
思想- 岡部淳太 ...自由詩323-1-26
夜想13- ひだかた ...自由詩323-1-26
ナハティガル- ちぇりこ ...自由詩1323-1-26
秘密- soft_machine自由詩323-1-26

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