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赤いキャンドルが
半分溶けて流れて
涙のように固まって
固まったまま泣いている

焦げた芯が
あの晩のまま
時間を止めている

二人で灯して
二人で息を吹いた
赤いキャンドルが
 ....
星が私を見ている
なぐさめてくれる

今日の終わりの中で
空耳のように
幾度と無く
宇宙から星の囁きが
降ってくる

宇宙が悲しみの
ため息を集めて
遠ざかってゆく

深 ....
つかれはて
このままいきてゆくほどの
希望もないからしにたくて
しぬのもこわくていきている

だけ。

おれのすむ
このまちじゃ
しびとがへいきではいかいしてるぜ

おれ ....
早朝に薄くかかった霧に町は静止しているようだ。ビニールハウスは無防備に丸みのある腹を見せて草木もわずかに頭を下げて眠っている。

狭霧の中を電車だけが走っていく。

この外に動くものなどない ....
負けちゃった
あの人はいつも
自分でいられる

何を言っても
誰を選んでも

どうしたらいい
比べるたびに
笑顔が減っていく

何を忘れても
誰を憎んでも

今日は許して
 ....
人差し指の指紋、混み合う等圧線、嵐の予感。
絶対に押しちゃいけないスイッチ、押してしまえ。
はじまりの海は遠浅で
かなしむことをまだ知らない透明なさかなたち
約束したはずの場所を
ゆききする微熱の波
遠い遠い夢の話

記憶をいくつも交差させて
分かれ道をまどう
ひとりあそび
 ....
昨日、
貴方が遠いところへいってしまった事を知りました。
その事実は私の思考を過去へと連れていき、あの日の後悔を強く思い出す事に。
さようならの挨拶が出来なかった。あの時も今回も。
いつかは誰 ....
「生活習慣の改善」
捨てたのだ。躰を
鳴き声に眼が覚めて、土の魚は焼かれた。
そして人間は泡から生まれたと水はいう
それは泡に生まれ変わるのだともいう
気になるのは置いてきた框の景色
 ....
夜の時間が留まっている
静かに此処に留まっている
朝から昼へ、昼から夜へと
一直線に過ぎながら
今、夜陰へと差し掛かり
静かに此処に留まっている

やがて時間は柔らかに
未来から流れ込 ....
夕日は海の底で
赤いイヤリングになる

人魚がクラゲに
似合うかしらと聞く

誰かに見て欲しい
波を超えると妖精になり
星の浜を飛んでいった

裸の妖精は恥ずかしくて
森のド ....
冬の始まり秋の忘れ物

真っ赤な紅葉が
地面に寝そべり
手袋と間違われて
拾われる

掌に乗せる小さな芸術

手を温めるには
物足りないけど
目を休めるには
十分すぎる

 ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
ぼくの庭の死者たちがつぶやいている
《今年は雨が少ない……不作かも》
祖父かそれとも伯父か、まだ顔がある

死者たちはざわめく葉影のささやき
裸足で庭を歩けば確かに土は乾いていて
限られた ....
もうすぐ寒くなる
誓おうとして言いかけた
言葉を持ったまま
迷っている君が
好きだよ
いつまでも
言い終えないで
それがわたしの
永遠
傾けた心に
足りない言葉

底が抜けてる
ガラスのコップで
何をすくっても
こぼれしまう

ゼロに戻って
喉が渇いたな

きっと欲しいものが
あったはずだ

縁をなぞるだけ ....
いつかは枯れる花に

今日も水をあげる

いつかは枯れちゃうけど

今日は いまは

・・・生きているから
私たちは夜道を歩いてる
月明かりを頼りに

遠い世界から雷雨がやってきて
私の両耳をあなたが両手で塞いでくれる

夜中に目が覚める
部屋の中で風が吹いてる

私の髪はまだ濡れていて
 ....
幽霊、前世来世、

なんかはともかくとして

熱水鉱床に巣くう化学栄養細菌塊
ハオリムシ
共喰いし合うミズウオ
アンデス頂上に置き去りの少女のミイラ
一万メートル上空を漂う胞子雲
人 ....
明日のお陽さまが全くあてにならないように

明日のラッキーもあてにはならない

明日の不運の方がとても身近で

明日の雨降りの方がずっとずっと身近な秋

せめて傘だけでもあったらな
 ....
雪平鍋に鍛金職人の金づちの跡、沢山。
雪平鍋という雪原に彼らの足跡、沢山。
忘れるという草を踏みながら
掻き分けていく貧しかった頃へ

新聞配達のアルバイトで
何日目か分からないセーターを
夜空の色と比べて笑った

同じ青だからまだ大丈夫

空に抱いた憧れや ....
もし
地球が半分腐っていたとしても
残り半分まともなら
それはそれなりに
バランスは保たれて
朝はやってくるし
日は暮れるだろう

何の根拠もなしに
そう思ってしまう私は
心が千 ....
煌めく石ころを右のポッケに

大切にしまいこんで

輝くお星さまの残像を左のポッケに

もっと大切にしまいこんで

両の手は空けたまま

どこまでも追いかけていく

それは未知 ....
――雀をね 嫌ったカナリヤがいました

何故ってね 君に値段は無いだろう

僕には 値段があるからね

僕には お金を払ってくれるし

僕には 暖かな部屋もあるし



――雀 ....
秋の山中に巨大なプレーンオムレツあらわる。
黄金のイチョウの木々、楓はケチャップソースなり。
リボンを結べる
相手がいなくて
透き通るだけの
水は混ざらない

遠くに見えてる
夜景の真ん中は
光をくれたのに
返すものがなく

ホットミルクの
柔らかい湯気で
あなたを丸ご ....
鹿
という字に
お湯をかけるとあらわれる鹿に
みつめられながらカップヌードルをすすっている

いつまでこうしていられるだろう
これからの時代は
もっとたくさん間違ってしまうことも
ある ....
僕は、君が喜ぶような冗談をずっと考えている。
冗談を君と言いあう時間が、冗談みたいに楽しいから。
笑いながら楽しそうに話をする君が冗談みたいに大好きで、
その気持ちは、冗談にしたくないなと思う。
こころの本当を覗いている
そこに何が存在しているのか

ただ飽和している
そんな感覚
それも定かではない

大切なものは命であり
これからどこまで生きるのか
わからない

何故だ ....
おぼろんさんの自由詩おすすめリスト(3258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤いキャンドル- 丘白月自由詩319-11-18
あなたを感じた夜- 丘白月自由詩219-11-18
しのせかい- 秋葉竹自由詩519-11-17
ひかり、を- 帆場蔵人自由詩219-11-16
- ミナト ...自由詩219-11-16
等圧線- クーヘン自由詩8*19-11-16
バースデイ- 橘あまね自由詩7+19-11-16
行き場の無い手紙- 卯月とわ ...自由詩3+19-11-16
覚醒家- アラガイ ...自由詩13*19-11-16
時間(改訂)- ひだかた ...自由詩419-11-15
冬珊瑚の妖精- 丘白月自由詩419-11-15
手袋- ミナト ...自由詩3+19-11-15
〈根源悪〉の原体験(改訂2)- ひだかた ...自由詩2*19-11-14
園庭- 帆場蔵人自由詩419-11-14
晩秋- はるな自由詩519-11-14
リバースエッジ- ミナト ...自由詩319-11-13
今日は生きているから- もっぷ自由詩3*19-11-13
距離とベル- mizunomadoka自由詩1119-11-12
いまさら、孤高の学者をなぞってみる- AB(な ...自由詩119-11-12
・・・- もっぷ自由詩2*19-11-12
雪平鍋- クーヘン自由詩4*19-11-12
群青- ミナト ...自由詩3*19-11-12
仮定の連鎖- こたきひ ...自由詩419-11-11
同じ夢を見るの- もっぷ自由詩4*19-11-11
カナリヤハレルヤ(翼を忘れたカナリヤ)- もっぷ自由詩1*19-11-11
オムレツ- クーヘン自由詩5*19-11-11
結界- ミナト ...自由詩219-11-11
インスタント・鹿- ねむのき自由詩1019-11-11
冗談- 水宮うみ自由詩4*19-11-9
何のために- あおいみ ...自由詩719-11-9

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