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山が燃えている
だれにも危害を加えず
火を使わずに山は燃えている
煙だけが上がる
複数の山から同時多発的に
白い粒子を立ち昇らせる
遠くあの山では
山から発せられる煙と雲が溶け合い
標 ....
お風呂場のタイルの柄、初めてちゃんと見た。
名もない小花たち、湯気の向こうに咲いていた。
死ぬくらい
体は酷く疲れていた
のに

神経はやたら昂っていた

午前二時を過ぎていた
市営公園の駐車場に停めた車の運転席で
うつらうつらしていた

明日も仕事だ
工場で働く
 ....
無音の夜
椅子を引くと
机の下から
白い骨壺の
カタカタと鳴る

「寂しいのか」と尋ねると

鳴る音、一際激しく
なり
無音の夜
ますます深く広がる

と、

足許でカタ ....
分裂していく
シャボンのように
ストローの先で
すくいあげられる

言葉が刺さり
心臓を増やして
数える間もなく
百個になった

ありがとうという
声を返したから
ひとつ減った ....
お酒の怖さしってます
賭け事の怖さしってしまいました
女の人の怖さ
それはお互いさまでしょう

住み慣れた土地です
住み慣れた家屋です

吸いなれた空気でした
慣れた水でした

 ....
誰が作ったのか
何のため作ったのか
何故 贋物と判ったのか

話はつきないのだけれど
人形は人形
そんなに贋物よばわりされても
と照れ笑いをしているようで

  僕らの本物 ....
鼻がピーピーとうるさいので息を止めて一回死んでみた。
今度は心の声が生き返りたいとうるさいので仕方なく蘇った。
ペダルを漕ぐのはいつも空の上
丸い寝顔を追い越してゆく

安心を舐めた両足の裏に
広がる明日が水を溢すなら

吐く息の白さを堪える前に
黒い地面に叩きつけられる

アスファルトに擦っ ....
ザザザザザァ
心に降る雨はそんな風に哭いている

ザラザラに渇いてしまった
私の心だったから
恵みの雨

湿っていく
塗れていく
恥ずかしいくらい

ヒリヒリ痛んでいた
私の体 ....
折れた傘が
螺旋に落ちる

胸元の開いた
洋服を刺して

踊ってる
わけじゃない

狂ってる
だけの足音

何度目だろう
近づく冬に

抗えないから
マフラーの先で
 ....
日々が明けては暮れる
おそらく
日々が明けて暮れなくなる
その日までの間

出生から今日まで
自分に良くしてくれた人
自分に普通にしてくれた人
自分になにかと辛く当たってきた人

 ....
今夜はとっても
気持ちがいいね

と夜が星たちに話しかける

あの憎たらしい満月が
うすい三日月になってから
僕たちがいっそう
きれいに見えるね

と星たちが夜に
相づちを打つ
 ....
世界中の笑顔の全てが、威嚇を起源にしているとは感じられない。
あの子のけらけら笑う姿に、敵がいるとは思えない。
すすきが夜になっても
合唱するのは
自分たちのためだから
発見されるのを
望んでいるわけではない
風吹けば歌う
歌うのは風まかせ
「人間はいいね」
「人間はいいよ」
すすきは歌う
 ....
君が笑ってるなら
偽物でいいかと思う

君も偽物だったならばと
あお あお 
と子供のように泣いた

その涙も偽物だから
まだよかった

僕のことばが偽物だという
のなら ....
夢中になれる何か一つ、見つかるといいね。
どん兵衛にお湯を注いだことも忘れる程のね。
止めないで歌い終わるまで
ネジがすべて逆回転するまで
ほんの少しだけだから
ズボンの人には負けると思った

スカートの裾を広げてみても
立ち位置を示すパラソルの上で
夢を転がす時間を閉じるの

下手クソだったラケットの扱い
これが人なら表しか見ない
悪い癖を抱 ....
空白の家があった
住人は凍えながら眠り起き
生活をしていた
彼らはそこにいなかったが
いないことが
いることを確かにする
そういう類のものだった

浮浪者が
毎晩
空白の家でコー ....
その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
狂った魚は
     おひれはふり
宙に浮かんで
      貴女を捜す

浮かぶ女は
     何処に此処で
水面を割って
      天へと沈む

透明宇宙と地球の真ん中
独 ....
背広を脱いだ父の背中は思いのほか小さく薄かった。
広大な海ではなく、本当は庭先の水溜まりほどだった。
足踏みをしてた昨日の空を
吊り上げた指が時間を解く

小さな結び目の数だけ休み
穴のような満月に落ちると

心に通す糸を増やしたり
交わるたびに染まっていくけれど
寂しさを繋げて鈴にす ....
月並みなシチリアーノ聴きながら

お月さまのことを想う

名前の無い夜想曲聴きながら

見ること叶わぬ星に願いを

真昼の薄氷に溶け込む今日も

静かに通り抜けて往く

都 ....
朝焼けのそのムコウより

夕日の果てまで行ってみたいな

最後の煌き(きらめき)帰って行くまで

見送っていてあげたいな



追いつくことが出来るなら

夕日について行っ ....
――あの娘(こ)本当は知っていた

自分が何処の子どもかを

知っていてそれで知らぬ振りして

今日まで精一杯誤魔化して

他人も自分も誤魔化して

そうしてお芝居続けていた

 ....
ひっくり返した中華鍋の底に毛が三本
渋滞ならほどけるまで待つそれが男の心意気さ
貼り付いたのは縞馬/海面の緑
うちあげられているタグの思い出
焦げ付いた模様をチラつかせ
おまえは自慢のヨ ....
お金がいちばんよ
手っ取り早くハッピーな気分にさせてくれるもの

食べたい物食べられるし
流行りの洋服とっかえひっかえできるし
素敵なオウチにも住めるんだから

他に眼に見える幸せってあ ....
秋の匂いがする

貴女に言った

私、季節そのもの天空大気が
それぞれの匂いを放つと思ってて

そうしたら貴女、怪訝な顔して
これ金木犀の匂いだよ、って
通りの家の庭先まで連れてって ....
おぼろんさんの自由詩おすすめリスト(3258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
この陰鬱な空の下では- mmnkt自由詩319-12-2
タイル- クーヘン自由詩3*19-12-2
思椎の森で化石になってしまった- こたきひ ...自由詩419-12-2
骨壺- ひだかた ...自由詩219-12-1
99個目の心臓- ミナト ...自由詩119-12-1
PRIDEなんて持ってねぇよ- こたきひ ...自由詩319-12-1
ミシガン・レリックス_3- AB(な ...自由詩10*19-11-30
うるさいので- クーヘン自由詩6*19-11-30
パンク- ミナト ...自由詩2*19-11-30
女の雨の音は擬音で- こたきひ ...自由詩319-11-30
北風- ミナト ...自由詩119-11-30
出生から今日までの日々を- こたきひ ...自由詩119-11-30
三日月のベッド- st自由詩3*19-11-30
無敵- 水宮うみ自由詩1*19-11-29
すすき- mmnkt自由詩319-11-29
偽物の光と影を借りにゆく(nested)__- AB(な ...自由詩3*19-11-29
どん兵衛- クーヘン自由詩3*19-11-29
目覚まし時計の妖精- 丘白月自由詩119-11-29
伝線- ミナト ...自由詩119-11-29
空白の家- mmnkt自由詩219-11-28
冬の朝の光が痛みをうつくしくする- かんな自由詩1419-11-28
哀しみ〇ひとつ- ひだかた ...自由詩219-11-28
背広- クーヘン自由詩3*19-11-28
- ミナト ...自由詩119-11-28
シチリアーノ- もっぷ自由詩2*19-11-28
明日の来ない恒星- もっぷ自由詩2*19-11-28
カナリアの唄- もっぷ自由詩1*19-11-28
水鳥の楽園- アラガイ ...自由詩3*19-11-27
アンダースローに投げ込まれ- こたきひ ...自由詩319-11-27
二十歳- ひだかた ...自由詩3*19-11-27

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