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鳥たちに怒られながら、桑の実を摘む
抱えたボウルに次々とほうりながら
これは私のものよと、何度言っても怒られる
何度も何度も、鳥たちは同じことを言う
こちらも負けじと言い返す
だけどすぐに疲 ....
また戦争の時代が始まっている
ウクライナで
パレスチナで
人間のもっとも愚かで悲惨な戦争が
また起きている
日本では
マラソンだ!ゴルフだ!野球だ!と
スポーツに熱狂している中で
テレ ....
 栗の焼けるにおい
 私が一人 歩いている街中に
 ほろ苦く
 かさかさと
 音を立てて秋が 散る

 雑踏をさまよいながら
 ほのぼのと胸うずめるなつかしい思いが
 何と暖か ....
水が
物に当たる音は
するけれど
水自体は
無口でしょう





みんなひなたぼっこ
ぽかぽか
光る
そよ風さらさらの
 或る 雨の朝

 しぶきに打たれる鋪道の

 流れる水の勢いを 感じながら

 あなたを久しぶりに思った


  夏の始めの山は緑だから

  美しいし

  君は 緑の年 ....
ひぃらひぃら
ふぅわふぅわ

舞うの真上に舞うの

おぉいおぉい
とぉいとぉい

響くの微細に響くの 

するっするっ
あったかぁい
光に充たされ

ずんずんずんと

 ....
 貴方と逢っての帰り
 雨雲が 電車を追うその先
 西山へ落ちかけた陽が鮮やかに薄紅で 
 大きい


  稲の穂先に むせながら
  田の中を歩き
  やがて深い竹林に入った時
 ....
試着をし続けている間に
ぼくらはすっかり
年を取ってしまった
兄は定年退職を迎え
父と腹違いの叔父は
ベッドから起き上がれなくなった
会津に帰ると言って聞かないのよ
叔母が愚痴を ....
 
 コーヒーは言うのです

 女は専門店の浅煎り豆を使ってドリップした
 ブラックを好み 今朝も
 辛子色のアメリカンダイナー風マグカップに
 注がれる一杯

 キッチンで女のまわり ....
夏と秋の狭間には
あらゆる変化が現れる

蜜吸う蜂に入れ替わり
黒い揚羽がやってきた

やつれて籠った極暑の日
でも愛おしい夏だった

夏の終りの寂しみを
振り向かないで次は秋
 ....
ぼうっとぽっと
ぽっかりほっと

してます すると するするすべり
よろこぶ ほっと ほらほらほんと

本当に、

 無限の地平を行くのだ逝くのだ生きるのだ!

真剣に、

  ....
ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている

ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰も乗らずに揺れている

ぶらんこぶらんこ
ぶらんこぶらんこ
言葉のとおりに揺れている

 ....
 手をかざし見通す むこうに段々畑
 咲き揃っていた向日葵はもう
 どれも 天を仰がず

 吹き来る風に 
 あぜ道の 緑濃い草影
 ころがる日差し

 ああ、好い天気なのに

  ....
さやかなこまかなことばさきとどかぬのならそまず散るだけ

おとしぶみおとした文の子守唄

せきをしてもひとりよりすこしふかい秋はひとり

焼きいも売りの声すこしたかく
石黒くなりショパン ....
死生観のような雨を避けて、廃墟ビルの中で壁に背を預けて座り込んだ、雨音は右心室で染みになり、睡魔に負け始めた俺は次第に薬物中毒者みたいな微睡みの中へと溶け始める、小さな火がそれ以上広がりもせず、だ ....   川を越えて
  戻ってこなかった
  砂利になった言葉ならば
  ひとつかみにして 気のすむまで
  玩んでいられるのだが


  駅の屋根に
  ふる雪のかなしさ 静かさ ....
遠足の朝、
運動会の朝、
朝の匂い、
光の鈍さと透明さ、
失望、失望の朝、
こんな朝、過去はどこにあるのだろう?、
宇宙はどこにあるのだろう?、

感情で遊ぶ、
遠い昔の感情で、
 ....
洗濯物は洗濯機が創る。
噂は風が創る。噂話は君が創る。
伝わる。沈黙が伝わる。宇宙は大騒ぎだ。
技術は待っている。手探りを。
呪縛。
人生はproject。Mission。何処に産まれようが ....
このこまやかなひややかな
かんだんなくたえることなく

降る震え 降り注ぐ
響きの 静かに激し
降り注ぎ降る震え

 天空から、

こののろいなつかしいこえの
たえることなくかんだ ....
雨が
木の幹を濡らしていく
濃緑の木立は
微かに揺れ 揺れ動き
時の狭間に佇んでいる

この冷える冷える一日に
銀の透明 雨は
間断なく降り続け
街を静かに濡らしていく 
  
 ....
 のうぜんかずら の咲く港
 軍艦の沈んでいる波止場に
 電線の鳴る夜
 暗い地下の酒場で音が はね飛んだ

 けばけばしいライトさえ
 薄暗い いやらしささえ
 初めて訪れたの ....
ウサギは窓辺で静かに眠っている。ゆっくり上下するので息をしているのがどうにかわかる。死にかけたウサギをそのままに私は玄関の鍵を閉めてでかける。すこし歩いて橋を渡ればそこはウサギはおろか蟻一匹生きてはい .... 牡蠣のピッツァ、
とめどもなく分泌されるもの、
舌の上で厚岸の海をふくんだ、
牡蠣肉の貝汁と、
液体のように熱々にとろける、
チーズの塩見が絡みついて、
トマトソースのあかい酸味とともに、 ....
まっすぐ転がれない実 跳びはねたいふくらみ
ひそみ音にうまれ
みどりの波にたゆたう星の娘たち
まっすぐに見つめる こころをつなぐ

つないだ胸をあかるい笑顔で満たし
しなやかな手足に結ばれ ....
もさもさとはえてきますな
ふつふつとわいてきますな

なんでしょうな?なんなんでしょうな?

たかぶるたましい包む無限の慈愛 微笑み、

無言の沈黙の のびやか色づき
無機を有機を つ ....
ずっと夜に引っかかっていたい
蜘蛛の巣の落ち葉みたいに
まさぐる闇に身をまかせ
ふるえながら黙ったまま
水中に咲く花のよう
静かに息を
ひらいてとじて
やがて夜光虫が模様を描き出し
嘯 ....
静かに狂う
私を
認めつつ詩を
書いていたのであった
私は昔

こころの底に
流れていた
川の音を
ずっと聴いていた
生まれることが出来なかった私の子は
愛を知ることもなく
や ....
私はあらゆるボタンを押してまわった。
dボタンで全てが消去された。

リズムが揺さぶる葉っぱたち。
頭の中の音楽に、全ての有線が断ち切られていく。

何もかもが静止した通りの中、揺らめく人 ....
季節の猫に触れてはいけない、
音楽は常に涙でいっぱい、
頭をもたげて、
性格とは離れて、

乾いた風景、
どこを見渡しても、喉が渇いていて、
光を浴びて、虹色で
マングローブみたいで、 ....
 真夜中の草深い町はづれを
 莫進する列車に
 ふと吸いこまれる 優しい魂

 詩友よ
 貴方のやさしい魂が はがゆくなって
 流るるにまかせよとは思えども
 私の愛情が足りず
 疲れ ....
おぼろんさんの自由詩おすすめリスト(3258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
その次のこと- 妻咲邦香自由詩7+*23-10-16
大戦前夜- ホカチャ ...自由詩3*23-10-16
秋冬- リリー自由詩5*23-10-15
※五行歌_二首「水自体は無口でしょう」- こしごえ自由詩5*23-10-14
雨の朝- リリー自由詩10*23-10-14
詩想22- ひだかた ...自由詩623-10-13
夕陽- リリー自由詩5*23-10-13
試着室- たもつ自由詩723-10-12
Weak__Coffee_- リリー自由詩4*23-10-11
狭間- けいこ自由詩5*23-10-11
呪言〇オウゴン- ひだかた ...自由詩523-10-10
ぶらんこ(新訂)- ひだかた ...自由詩423-10-10
遠雷- リリー自由詩4*23-10-10
秋深し- wc自由詩823-10-9
雨垂れが聞こえ続ける限りは- ホロウ・ ...自由詩5+*23-10-9
歳月- 草野春心自由詩923-10-9
光の朝- 由比良 ...自由詩223-10-9
13行- 空丸自由詩1623-10-9
雨のうた- ひだかた ...自由詩523-10-9
この冷える冷える一日に- ひだかた ...自由詩523-10-9
北の波止場- リリー自由詩4*23-10-9
ウサギと鍵と橋に関する断章- 佐々宝砂自由詩2*23-10-9
牡蠣のピッツァ- 本田憲嵩自由詩1123-10-9
ひそみねの星- soft_machine自由詩5+*23-10-8
根っこのうた- ひだかた ...自由詩10*23-10-8
夢魔の膝枕- ただのみ ...自由詩9*23-10-8
未来の私の影- こしごえ自由詩8*23-10-8
リピート- 由比良 ...自由詩4*23-10-8
うつつ- 由比良 ...自由詩3*23-10-8
- リリー自由詩4*23-10-8

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