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丘。荒れ狂う海。深層の平穏。緑青のガラス玉。無数のふしぎな気泡。ひとりびとり。椅子の背を撫でている手。雫とやさしさ。むなしい躊躇い。笹のスれる音。黒のビショップ。9570円。通知書。青空と奇声。凪いだ .... 神代、人新世最初期のtypewriterを攫取。

(論理破綻前提、送受信。)


考えることの大事さを感じる人はかつて考えることに救われたのだろう。
考えることの大事さを感じない人はか ....
外へは行けなかった
気持ちは列になり
この部屋で待ち疲れたよ
洗いざらしのシャツと
過去の自分にアイロンかけても
折り目に負けずに
歩いて来たから
胸が焼けるほど熱く
君を愛した日々も ....
竪琴がある。
竪琴とは複雑なあなたとわたしと、それから春の優しい鳥と。

風がある。
なぜ、風が惑星の{ルビ裳裾=もすそ}をかゆそうに笑いながら縦走するかは、誰にもわからない。

竪琴を納 ....
黄色いチューリップが群れをなし
大きな風に揺れている
地平遥か彼方から
沸き起こって来るあの風に
身を委ねて群れをなし
黄色いチューリップが揺れている

うっとりと
蕩けるバターのよう ....
はてさて、みぎを選ぶべきか

はたまた、ひだりを選ぶべきか

どうにも悩み疲れたのなら

みだりを、ぜひ、どうぞ


みだりが何者かと申しますと

物腰の柔らかな気のいい奴で ....
降り続ける雨に
深く
深く秘められた瞳

まだ夜明け前に

音もなく迫り来る
もの
群れをなし
閉じられ、見開かれ
保たれ、放たれ
瑪瑙のように
深く渦巻き
浮き上がる

 ....
稲穂の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く 

花の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
廻り廻るよ廻り廻る

死の標的を撃ち抜いて
生の目醒めに眩め ....
ちょっと寂しいけれど熱っぽい宇宙
ワンダークールな時間の始原をゆめみる

いつも隙間だけで君を愛せたのだろうか
それともそれはただの幻想だったの

いつも反論がむなしいように
そのひとが ....
もしもあなたが詩人になるというのなら
その時点で未来はすべて捨てなさい
あわよくば名を上げて、などと
考えるのならはじめからやめておきなさい


もしもあなたが詩人になるというのな ....
欠落はせずに
只々遠く平板になっていくもの
追いかけても追いかけても
追いつけない現実に
後ろ手付いて息を吐く

二度と取り戻せない時の堆積
記憶は麻痺しながらも
思い出したように不意 ....
春が来ると
君が心臓に飼っている星座が
かぼそい声ですすり泣く
それを夜ごと聞きながら
どうすることもできない
ただ ほら
ルビー色のチューリップが咲いたよと
君の記憶の窓のむこうの
 ....
落ち続けている
ささえる力がある

死のことだ
意味のことだ

さなかに
生がある
まばたきもある

落下
お前が出会う地面は
風の麓

なんぴとも見たことの無い
君が教えてくれた勿忘草の花言葉を忘れない


ううん、そうじゃなくって、


勿忘草の花言葉を教えてくれた君を忘れない
おおきなくちをあけながら
だいちにあおむけとなり
あのくらいそらからおそろしくもふりしきる
あおだかくろだかのあめをごっそりのんで
やがてはつちにとろけてしまえ
しがつもなかばをすぎたのなら ....
削除しても削除したという事実だけが
追加されていくわたしにおいて
忘却さえも記憶の一部となる

無表情の女が追いかけられて
空回りしていく足元

もうだめだと思ってからの記憶は
今日も ....
荒波、白波、眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ
 ....
緑濃くなる街道沿いを
進むと終点が反り返り
生死の境がむせ返る
草いきれの香と共
立ち上がる

不可視の世界は余りに遠く
すり減る日々は余りに間近く
カウントダウンの切迫が
歓喜と恐 ....
{引用=雨。
時々、蛙。

波状に、しきり
たゆみなく
それでいて、まろく
忘れてしまう。

よいものはみな
うっとりの
忘却の底。

じつに
屋根も素敵に育ち。

巻貝 ....
春の約束
永遠に叶わない約束
散るときを知って
失墜しながらそれでも
対の自分をさがす
さがし逢えたら手を繋ぐよ
ひとのまばたきより短い時間を使って

もしも一対になれたら
空へはば ....
しとしと

こうして 遠くからだと
にくんだことや
糸のきれたあの日
こわれた朝
みんな 烟るようだ
しとしとと
いつまでも たおやかにふれ
はる雨
風は帰っていく
見えない世界へ
この世の熱を帯び
(孤独の歓喜に覚醒し)
極北の地に、極北の地に
すべてを担い
帰っていく
スズランスイセンが揺れている

こくこくと揺れている

つまずいたら
抱きとめる つもりか

はる
ひと房の 想い
僕の魂の一部が
川面を流れて行く
自信がなかったので
側にいる人に聞いたら
あなたの魂の一部です
と、確認してくれた
魂の一部はこのまま海まで流れ
小さな生物に消化や分解をされ
 ....
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
葉桜は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょろひ ....
まるで優しい夢だ
満月の砂漠
輝く満月が浮かんでいるように
胸には小さな宇宙のような穴が開いていて
埋める星の金平糖を探し続けていた

湖のそよ風の吹く夢や
海のそばの大きな河 ....
そよかぜは、そよそよと吹いて

そして、いつからか、よそよそしい

「そよちゃん」と呼びかけたって

振り向きもせずに、通りすぎていく

かつてのように、またお話がしたいのに

 ....
ここにいるから
ここにいられない
そこにいるから
そこにいられない

(どういう意味だろうか)

単純な話だ
いつもかならず
先回りしてる

(なんのこと?)

さあ
胸に ....
痛みがどんなものだか
分からなくなって
転がっている石を握ってみたよ

それは冷たくて
誰の手にも渡せない
僕の心だった

きっと真空で
生きているつもりだけれど
少しの余白が怖く ....
昔、17の頃
漢検2級を取ったことがある
余命わずかの父は
送られてきた賞状を
額に入れ壁に飾った

ぼくはすこし嫌な気がしたけど
今そのことがふと思い出され
父の心がスっと入ってきた ....
おぼろんさんの自由詩おすすめリスト(3258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
列席- 道草次郎自由詩221-4-26
墓やぶり- 道草次郎自由詩321-4-25
結露- ミナト ...自由詩321-4-24
ネノラク- 道草次郎自由詩321-4-24
黄色いチューリップが揺れている- ひだかた ...自由詩421-4-23
みだり- クーヘン自由詩4*21-4-23
春の残酷- ひだかた ...自由詩421-4-21
光輪- ひだかた ...自由詩5*21-4-20
うた- 梅昆布茶自由詩1521-4-20
もしもあなたが詩人になるというのなら- ホロウ・ ...自由詩11*21-4-19
掬う言葉- ひだかた ...自由詩821-4-19
記憶花壇- 塔野夏子自由詩6*21-4-19
無題1- 道草次郎自由詩4*21-4-18
忘れない- クーヘン自由詩4*21-4-18
ひらがなばたけにぶちのめされて- 道草次郎自由詩321-4-17
Delete- TwoRivers自由詩4*21-4-17
疼痛宿痾(改訂)- ひだかた ...自由詩521-4-17
繁茂- ひだかた ...自由詩3*21-4-17
春雨は途切れることなく葉から葉へ- 道草次郎自由詩9*21-4-17
対の羽- そらの珊 ...自由詩15*21-4-17
はる雨- 道草次郎自由詩321-4-16
風の行方- ひだかた ...自由詩1021-4-16
ひと房- 道草次郎自由詩821-4-16
つぶやかない(三)- たもつ自由詩921-4-14
露呈- ひだかた ...自由詩721-4-13
半生の夢- 秋葉竹自由詩521-4-13
そよちゃん- クーヘン自由詩4*21-4-12
なぞなぞ- 道草次郎自由詩5*21-4-11
真空- ミナト ...自由詩421-4-11
漢検2級を取ったことがある- 道草次郎自由詩11*21-4-11

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