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音もなく
果実が枝から落ちた
アスファルトに広がる無残なそれらは
太陽のように輝いていた
あの果実とは思えない

これは大事件だ
心の中で大声を上げて
誰かを呼んでみた
寄ってくるの ....
)もう紅葉も終わりだね
)そうね、後は散っていくだけ

樹間を鳥が飛び交い
灰白色の空が覗くとき、
貴女は足下の落ち葉を一枚拾い
ゆっくり宙に投げ入れる

まるで冬の初めの儀式のように ....
僕の走馬灯をポニーテールの君は駆けるだろう。
その美しいしっぽを揺らし、君は駆け抜けるだろう。
春の吐息は明るくて迷う

風が散らした花びらの上に
座る場所もなく青い空を立て
ベンチにするなら絵を描きたい

眩しい景色に負けているのは
心を脱いでも走らないことを
覚えてしまった大 ....
今日の街凪 しんしんと凪

街人戸惑う しんしんと凪

小声でそっと 取り繕っても

街人の惑い 隠せないね

街凪は 何を告げたいのか

真空に突然 出来た抜け道

街人 ....
夢の底で逢うような
貴女を真っ直ぐ見つめていたら
宇宙の巨大な静かさが
深夜の小部屋に充ちていた

)貴女は私の手を握り
)私は貴女の手を握り
)二人ちょこんと夜底に座る

夢の底で ....
黄色いクラゲ
夜空に飛んで

ひとつ
ふたつ

月の真似して

みっつ
よっつ

しぼんだ心に
手あてしてくれる
綿菓子屋が月夜に開く
小枝に星を吊るして並べ
ザラメ雪を運ぶ妖精
白い綿菓子がゆっくりと
そしてだんだん速く
一本の命で絡め取られていく
甘いけれど溶けるのも早い
雪の森の綿菓子屋に ....
別れの落ち葉を噛んだ秋は遠く
森に落ちる琴の調べは
雪の精の水紋にも似た鼓動

遠く離れた大好きな人は
同じ空の違う色を見てる
雪の船の航路を見てる

雲のすき間にある港で
乗り ....
雨水の溜まったバケツに
虫がいた
夏の暑い日だったから
乾いていたのだろう
草で突っついたり
波を立たせて
私は遊んだ

次の日
虫は死んでいた
バケツの中で
私が遊ばず
外 ....
恋人が急によそよそしくなる
友人の目がすぐ伏せてしまう
上司が理由もなく怒り始める
百貨店にいくと本日臨時休業
昼食の店はぴったりいっぱい
生憎その巻だけ切れてまして
チラシ配りが僕だけく ....
両祖父とも僕の初恋を待たずして逝ってしまった。
父とは出来ない色んな話、3人でしてみたかったなぁ。
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
呼吸の出口を塞ごうとした

その光でもあの背中でも

届かなかったと悔やむ間もなく

踵が地面を嫌がっている

誰かのリュックで飛べるほど軽い
夢を抱えても笑わないでね

次のペ ....
鎖に繋がれたオスの犬
どこからかあらわれたメスの犬

二匹は発情していた

日は山の向こう側に沈んで
家もその周辺も黄昏ていた

小学校の終わる頃だったか
中学校に入った頃だったか
 ....
名残りおしそうに
山々を赤黄橙に染めながら

秋が去ろうとしている

いわし雲を飾った
高く澄む青空の舞台に
赤トンボが舞い

やがて北風が
冬をつれて来るまでの

ささやかな ....
やさしさなんて見えないほうがいい
金ピカのやさしさもおいしいやさしさもいらない
体の中を透き通る様なやさしさがいい
問い返すたびに僕が増えてゆく
ジミヘンのファズノイズでもあるまいに
あるいはピンクフロイドのエコーズ

探す程に海は深く遠く風ばかりが吹いている
僕のこころの荒涼が優しく増殖してゆく
 ....
苦行とは、なにをもって苦行にも値するのだろうか
ほんとうの苦しみとは如何なる場合を指し示すのか
またよろこびとは、救われることのみにおいて真実なのだろうか。
他者とは己自身とは

何気な ....
べつに嫌いだとか
そんなことではないのです。

なんだか可笑しすぎて
笑いすぎて苦しくて、涙が出てきます。

しっかし、寒いなぁ、
カラダだけならまだいいんだけどね、
ココロま ....
千切れ雲広がる
夕空を
ベランダから眺めている、
私はすっかり空洞だ
目を閉じると
銀の粒子が飛び跳ねて
網膜に映る六角形
ゆらりゆらりと
眼窩を舞う

)壊れていく、壊れていく
 ....
誕生から 過ぎ去りし日々 あまりに

早かったね

そのほとんどを 自分のためにではなく

使い果たして 人は逝く



磨耗 という言葉 なんだかな ぴったりだな

焦燥して ....
フローリングに寝転がり
爆発する太陽を浴びる
降って来る光の洪水は
世界のすべてを肯定し
温め熱し燃やし尽くす

)否、否、否
)肯、肯、肯
)越えて超えて!

病に苦しむ己も
 ....
昔からコッペパン食べるとコペンハーゲン行きたくなる。
小4の秋、昼休みに裏門から脱走したのも、きっとそのせい。
紅茶山に陽が隠れて
キャンプを張るには少し肌寒い夜だった。
焚き火の根元をいじってるとムスコが問いかけてきたのだ。
(ねえ、法王様と天皇様ってどっちが偉いの?
枯れ枝で炭の棒を探る、こすり ....
まだ、会える可能性があったとき、このワンピースを作ろうと思い立った。
その勢いでクレジットカード決済で、この布を買った。型紙も買った。
そして、1か月以上放置し、裁断してあったものを昨日今日で形に ....
悲しみだけが
おれの人生なのさ、とか

くっだらない
愚痴こぼして、

ホントにそうなの?
そこにあたしは、いないの?

忘れてもいい不幸なんて
いっぱいいっぱい、あるよね ....
玄関のドアを開けると雨の音がした
アスファルトは濡れていなかった
中空を見ても降っているものはない
存在しない雨を不思議がっていると
中空の先に樹木があり
葉が風に吹かれ擦れていて
この音 ....
握った拳で
光が折れる

俺はいま
障害物になって
誰の視線でも
強く感じる

なぁ信号機
お前の心は
矢印なんかじゃ
曲がりはしない

真っ直ぐに立って
その痛みだけを
 ....
イートインに
午後の光が射し込んで
私はのんびりコーヒーを啜っている
いつまでこうしていられるのだろうかと
心の隅では考えながら
それでも柔らかな陽射しに包まれて
身も心もうっとりと
今 ....
おぼろんさんの自由詩おすすめリスト(3258)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
果実投身事件簿- 卯月とわ ...自由詩919-11-27
冬の初めの儀式- ひだかた ...自由詩3*19-11-27
しっぽ- クーヘン自由詩8*19-11-27
自画像- ミナト ...自由詩219-11-27
街凪- もっぷ自由詩2*19-11-27
夜底の二人(改訂)- ひだかた ...自由詩4*19-11-26
巾着草の妖精- 丘白月自由詩119-11-26
雪の森の綿菓子屋- 丘白月自由詩119-11-26
雪の船- 丘白月自由詩119-11-26
- mmnkt自由詩319-11-26
後ろ前- ryou自由詩319-11-26
3人- クーヘン自由詩4*19-11-26
荒野(改訂)- ひだかた ...自由詩919-11-26
明日- ミナト ...自由詩3*19-11-26
宿題はランドセルのなかに- こたきひ ...自由詩419-11-26
晩秋の笑顔- st自由詩319-11-26
やさしさ- 小卒自由詩419-11-26
- 梅昆布茶自由詩1319-11-26
dharma,words「法語カレンダー」- アラガイ ...自由詩8+*19-11-26
可笑しな切なさ- 秋葉竹自由詩619-11-25
空洞の快楽- ひだかた ...自由詩319-11-25
時代- もっぷ自由詩2*19-11-25
日光浴(改訂)- ひだかた ...自由詩5*19-11-25
コッペパン- クーヘン自由詩4*19-11-25
密会「小寒い艶話」- アラガイ ...自由詩9*19-11-25
ワンピース_末路- 杏っ子自由詩319-11-24
しんぞう- 秋葉竹自由詩619-11-24
葉が擦れて雨の音あり- mmnkt自由詩219-11-24
- ミナト ...自由詩219-11-24
肉と恩寵(改訂)- ひだかた ...自由詩419-11-24

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