牡蠣のピッツァ、
とめどもなく分泌されるもの、
舌の上で厚岸の海をふくんだ、
牡蠣肉の貝汁と、
液体のように熱々にとろける、
チーズの塩見が絡みついて、
トマトソースのあかい酸味とともに、 ....
{ルビ蟇蛙=ひき}よ、泣け。


泣くがいい。


ぎやあろ、ぎやあろと


泣くがいい。


父は死んだのか、


母は死んだのかと


泣くがいい。


 ....
さいごだから、と
紅をひいて会いに行った
二度とこの紅がくずされることはないので
安心して いちばん似合う色をひいていった

約束の場所で待っていたひとは
いつも くちびるをくれたひとだっ ....
ずっと夜に引っかかっていたい
蜘蛛の巣の落ち葉みたいに
まさぐる闇に身をまかせ
ふるえながら黙ったまま
水中に咲く花のよう
静かに息を
ひらいてとじて
やがて夜光虫が模様を描き出し
嘯 ....
静かに狂う
私を
認めつつ詩を
書いていたのであった
私は昔

こころの底に
流れていた
川の音を
ずっと聴いていた
生まれることが出来なかった私の子は
愛を知ることもなく
や ....
私はあらゆるボタンを押してまわった。
dボタンで全てが消去された。

リズムが揺さぶる葉っぱたち。
頭の中の音楽に、全ての有線が断ち切られていく。

何もかもが静止した通りの中、揺らめく人 ....
人が行動を起こす理由は、
事実ではなく認識だと思っている。
あの人があーであっても、この人がこーっであっても、
それが事実であったとしても、なかったとしても、
僕が早く退会したい理由はそれらの ....
椅子が「座って」と言った
椅子は昔の私だった
あの時座ってあげられなくて
ごめんねと返事して
腰を下ろした

テーブルが「果物を置いて」と言った
私は温かなストロガノフが食べたかった
 ....
公園で何本かの吸殻をひろいながら
ここにどんな唇が触れ吐きすてたのか
といったようなことは
あまり考えないようにしている

救えなかったいのちより
救わなかったいのちを大切にしているのも
 ....
溶けていく一番長い一日も
なんてことない日の何処かへと


傘の柄が折れたら水の音がして
この血どこから湧き出てくるか


暮れかかる窓の外側よじのぼる
かえるよ太れチョコレートパフ ....
理由もなく濡れるのが嫌で
だから雨が嫌い
蔑まれてでも私を救ってくれた
その人から逃げ出して
遠い軒の下
晴れ間を待っている

だから世界に雨が降る
だから世界は濡れたがる

今日 ....
つばめと雲と太陽と空を
見上げているのは愛
上を見れば限が無いと
太陽の光を反射して光る 雲。
つばめが二羽仲良く
風と共に飛んでいる。
ほんとうに大切な何かとは
何か
愛か
ベタな ....
寝起きは夜中でもまぶしく

かたちがある白桃

出れば開けた土地に霧

秋気は強烈な感情しかしわたしのではない

他人にも自分にも向かわなければ天に向く

朦朧さではない秋の意識の ....
昔はよかった、ほんとによかった、峻別されるほど口をきわめ、言葉が無意味なくらい研がれていたとしても
昔はよかった、ほんとによかった、峻別されるほど口をきわめ、言葉が無意味なくらい研がれていたとし ....
さやと吹く風に揉まれて舞う落ち葉 情(こころ)さみしやしずむ夕焼け 私にはなりたいものがある
私は正気になりたい
女憎しのミソジニーに対して
おまえだってかーちゃんから生まれて
まんま作ってもらってるんだろ
と書いてる人がいた
かーちゃんが憎かったのだと思う

テレビはいつも度し難い
ロシア、中国を ....
雨が降り花は散りゆき葉桜に満開の時期ほんの一瞬

新年度始まり慌ただしい病棟色々変わる様々なこと

晴れた日は菜の花の黄色活き活きと健康的な想像させる

四連覇カープ優勝難しい?開幕戦は勝 ....
時々
迷う時もある
しかし
迷い考えるから
気付くこともある

人生の道を
歩いている
さまざまに歩くが
ふりかえれば
一本道
時々
立ち止まり
世界や
自分を
見る
 ....
謎の荷車を引いて
着飾った馬がやってくる
出来立ての{ルビ宇宙=ビスケット}は、
遠く遥々夢の続きから
そよぐ秋風に
ミルクの匂いを薫らせて
村から村へと
せつなく甘い{ルビ宇宙=ビスケ ....
真夜中、夜に目が覚めた。
水の滴り落ちる音がしている。
入り口近くの洗面台からだ。
足をおろして、スリッパをひっかけた。
亜麻色の弱い光のなか、
わたしの目は
(鏡に映った)わ ....
つめたい万華鏡のまばたきが
角笛吹きの感傷を揺らし
梢のうへから、いやみな天使が
それを微笑つた。
琥珀いろの木洩れ陽と
昼下がりの回想が
共謀して、道化師を泣かせた。
腹立たし ....
  通り過ぎて
  あなたの胸に
  影になってから
  はじめて言葉がきらめいた
  海老蔓の秋 はじめから 記憶の形をして
夕暮時の
晴れた日の西の山の上の
空が蒼く透けた色をしている
死なないで、と
言ってくれた人の声を
思い出そうとした
けれど山は夜をむかえて

死なないで、と
言ってくれた人の思いは ....
風の叫びを きけ

魂からの雄たけびで 一撃

露骨が過ぎる 猫なで声

やってくる秋 去っていく夏

浜辺に行って 貝を集めたい

聞かなくても わかるカンケイ

男転が ....
金曜日のむかえ方は人それぞれだし
金木犀の香りも
咲き方も
同じ月を見ているなんて
朝晩の風と同じように
肌寒い感じがするから
同じ月が見ているって
それが特別でも
そうでなくても
曖昧な横顔秋の海

社会の腕力から逃れて逃れて秋めく

階下に運ぶ珈琲のように長い時間をこぼした

それぞれの孤独を持ち寄って孤独なままでいる

空が斜め渡り鳥
春の水蒸気は何処に行つたのか
この空は{ルビ禊=みそ}ぎするものの色
永訣の色

地上は百色さんざめき
めざましくもゆたかである

いちめんの輝かしき生存
疾風は田園の暮色をよ ....
お腹いっぱいになる
幸せいっぱいになりうる

だけど またお腹すく
    また幸せ求めちゃう

人間て欲張りね
全然 満足しないの

そもそも なんで 人間て幸せを求めちゃうの ....
遠い話とほいはなし
ああそんなところだね
いまとなつては
大気は海の継子じみて
地中海色のタイルの
すました青磁のなかに透けてゐる
カラカラした浴場のなかで昼寝してたら
いつのまにやらお ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1677)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
牡蠣のピッツァ- 本田憲嵩自由詩1023-10-9
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-10-9
花だった- 福岡朔自由詩4*23-10-8
夢魔の膝枕- ただのみ ...自由詩8*23-10-8
未来の私の影- こしごえ自由詩6*23-10-8
リピート- 由比良 ...自由詩2*23-10-8
早く退会して作品も削除してほい。- 為作自由詩123-10-8
記憶廊- 妻咲邦香自由詩3*23-10-7
道ばた- soft_machine自由詩223-10-7
怒られ短歌- 妻咲邦香短歌223-10-6
私とマドリ- 妻咲邦香自由詩5*23-10-6
つばめと雲と太陽と空- こしごえ自由詩3*23-10-6
白桃- かち俳句323-10-6
昔はよかった、ほんとによかった、峻別されるほど口をきわめ、言 ...- 竜門勇気散文(批評 ...123-10-6
初秋- 星野つば ...短歌323-10-5
- リィ自由詩3*23-10-5
時事を読む- りゅうさ ...自由詩4*23-10-4
晴れた日- 夏川ゆう短歌423-10-2
一本道- こしごえ自由詩7*23-10-2
宇宙売りの天使- atsuchan69自由詩11*23-10-2
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-10-2
絵本_(旧作)- 石村自由詩4*23-10-1
海老蔓- 草野春心自由詩9*23-10-1
天より高い- こしごえ自由詩3*23-10-1
おかしくなる・・・- ルルカ  ...俳句2*23-10-1
金曜日- wc自由詩1*23-9-30
渡り鳥- かち俳句723-9-29
訣れ_(旧作)- 石村自由詩8*23-9-27
手ほどきを!- ルルカ  ...自由詩3+*23-9-27
裸足_(旧作)- 石村自由詩8*23-9-26

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