{引用=*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目の語 ....
あるところに嘘ばかりつく狼が居ました。
「俺は他の奴らとは違う」
それを遠くで見つめる羊が居ました。
その狼はあまりにも面倒なので、周りから動物は逃げていきました。
そんな中、羊は言いました。 ....
三千世界のコロナを殺し全人類とハグしたい
{引用=#究極の願望。}
夕栄の襞を染め合う冬のかぜ
初雪というには白く無く落ちる
着ぶくれてすこし放免さんぽ道
葛粉とき仄くらがりに曲げる背
ひなたぼこどこか暑くて向き数多
僕らの暮らしはせわしなく
規則正しく夜遅く
僕らの進化はめざましく
規則正しく夜遅く
空飛ぶ次に欲しかった
眠らなくても生きられる
時間の翼を得るために
進化の途中がたむろする
深 ....
遠くに見える観覧車
夜はライトアップされて
カップル達を引き寄せている
街全体を見守っているかのように
大きな存在になっている
高い所が苦手な人
昼間はよく見えて恐いけれど
夜は ....
産まれた日の事覚えてるか?
母親の窮屈な産道通り抜けてその股間からこの世界に
コンニチワしたときの事さ
産声あげてへその緒切られて湯で羊水洗い落とされたときの事さ
そんなの覚えて ....
せかされ
無視され
いじめられ
無神経で
無礼で
非寛容な
残酷な場面に
遭遇した時に
見て見ぬ振りをしてしまう
時に
沈黙は
それら不正を
容認することになる
共感 ....
あんたのことが全然、分からない
これだけコロナが蔓延しているのに
まだGO-TO、止めないのか
まだ緊急事態宣言、出さないのか
まだ特別給付金、出さないのか
地方のほうが ....
死んだあの子がまた夢に出てくる
私が迷子になると
またあの子が夢に出てくる
深海を歩いていると
またあの子が夢に出てくる
ひざを抱えて昨日を見つめていると
またあの子が夢に出てくる ....
二〇一四年六月一日 「偶然」
あさ、仕事に行くために駅に向かう途中、目の隅で、何か動くものがあった。歩く速さを落として目をやると、飲食店の店先で、電信柱の横に廃棄されたゴミ袋の、結ばれていたは ....
A401
部屋に書かれた数字に
1人ぽつりとそこにいる
2525、そんなパスワードで嗤えるかよって
真っ白、ベッドに横たわる
A401
ホテルの端っこにそれは位置して
そういえば私の ....
{引用=糸くずの
ふりかかる
だまった湖面に
傾斜した
クレセント・{ルビ月=ムーン}が
代入される
みぎも左もわからぬ
夜来の{ルビ湧出=ゆうしゅつ}
妖精により
{ルビ繙 ....
書かないでおこうと思うことはむろん書けばいいし、書こうと思うことの大抵はただ、書いてみればいい。信濃路の秋を作り付けのファンタジーに貶めることなく、どうやったらそこに厚みある輪郭と衒うことのない調べ ....
1日が
黒い地平線に
呑まれるように傾いて行くよ
地球は丸くなんかないんだ
確信があるよ
長く伸びたボクの影が追いつかない程に
転げ落ちるんだもの
刻一刻
地面が傾いて行くのが分か ....
さむいさむいふゆのなか、雪でできたおうちに住むきつねの親子がおりました。
「いってくるわね。」
きつねの母はこれから、こぎつねのために狩りをしに行くのです。
「いっしょにつれてってよ!ぼくだって ....
理とは何ぞや
ことわりとは何ぞや
運命とは何ぞや
業とは何ぞや
生きていくための
最高の法を求めて
私は行く
哀しみに負けない自分で
私は行く
独りになろうとも
運命を叩き ....
実家の方角から、炊き込みご飯の炊ける薫りのしたような。
晩秋の寂しそうな母の背が、硬い根菜を刻んでいたような。
失礼します。管理人の片野です。
本文の入力テストです。
ずっこけて、転がって、這いつくばっては
立ち上がり(瞳はぎらりと、ぎらつかせ)
またずっこけて、膝擦りむいて、血糊を
なめ、それでもまだ夢を見て、今宵の夢
を見たくて ―この世界に恋がしたくて ....
あなたとの糸が終わった冬の服
正しくはないけど楽しかった日々
空っぽな瞳の奥の海になる
昼間には昼間の魅力がある
夜は夜の魅力に逢える
星がはっきり見える
都会で暮らしていれば
星の存在すら忘れてしまう
夜が待ち遠しい
都会での生活は止めて
田舎暮らしに変えて良かっ ....
詩を書くにはあまりにリアリストだった
この世を憂うなら
朝7時半の勤労前
誰かの仕事に文句を言ってた
知らない誰かを恨むなら
あきらめるんだ
損得勘定の感情で
切って捨てた知らな ....
とても間違った言いまわしが
ひとに伝わってしまったとしても
とてもお気に入りの財布が
型崩れしていくように
しょうがないことだ
人はエンジンのまわる間は
やすみなく動き廻って
....
あの手この手を駆使し
時間にしてほぼ二時間
ぼくは自分がいかにこれまで我慢してきたかを伝える
君は自分もあなたと同じだけ我慢してきたとさらりという
ぼくはこれでもかというくらいほとんど全身全霊 ....
ため息と
その貧しい倫理の置きどころ
この思いをなんと呼べばいい
詩人のみんな
だって
みんなが
すでにしていることが
ぼくがこれから
しようと願うコトだもの
どこにも
....
総理在位最長記録達成記念
たとえば「アベノオムツ」
なんていいんじゃないか
なんてね
最後の最後まで
いいかげんな政治屋でした
....
表と言われるものが存在していれば
裏がある
表を盾として
楽々とのびのび存在している
裏を突く
裏を読む
表からの攻撃も楽々とやり過ごし
....
我家のせせこましい厠(INAX,2017製)で用を足しながら考えた。今まで一体どれ位のオシッコを流してきたのかと。何トン、いや何十トン?詳細は無論不明だが、まあ、それはとにかく凄いことに相違 ....
気がつくと
またちんちんをさわっているよ
さみしいからだろうよ
何がさみしいかというと
あらゆる人の記憶から
おのれを消し去ってしまいたいから
あらゆる人の記憶から
消え去ったあ ....
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