午前四時のまだ薄暗い横断歩道で手をふった。
いつもすれ違う同じ配達仲間のお兄さんがバイクでやって来たからだ。
お兄さんとは言っても一廻りくらい年下のおじさんだ。
信号で、鉢合わせに止まったの ....
スカートのホックがかからなくて
手を離した
十分に太りすぎた

決して焦らないこと
こんな自分を否定しないこと

まずは健康を願うこと
ほんの少しの回復を喜ぶこと
心が和らいでい ....
雨の朝土曜目覚めてまた伏せて お おおざらの白い平原に

む むっくりそびえ立つ

ら ライスと黄色いたまごのお山

い いただきますとせわしく

す スッキパラも大満足
眩しかったのはいつの頃か
あなたは
いつも笑顔だった

あなたの
小さくなっていく
その光は
音も立てずに
落ちていく

閉ざされたドアを叩き続ける
時の迷路を
ずっとさまよっ ....
第一章 名辞以前の世界──芸術が始まる場所

 中原中也が『芸術論覚え書』で語る「芸術」とは、"名辞以前の世界を生きる行為"のことである。例えば、すでに命名された「手」ではなく ....
 それは神様でも
  たぶん知らなかった

       ── hound dog





何か言ひ残すかのやう春の雪

やがて散る花もたしかな今を咲く

鶯や健やかに ....
生きてきた
すべての時が
頭の中に納まっている
どれを取り出すのも
あなたの自由だ
ただし過去に執着しないように
そっと机の引き出しを開いて
すべてがあなたを祝福しているよ
溢れるよう ....
夢のなかで若返ったもう一人の私がピンクがかったファンシーなベッドの上で
可愛らしい動物柄のクッションにしなだれかかりながら
異様に細長い脚をこちらに向けていた
淫靡な瞳で見つめ
不敵な笑みで股 ....
よかった、まだ好きでいられる
とは女

というのは
良心に抵触されては困るのだ

こちらにとっては
いいお世話なのだが

両親にも抵触してるでしょ
パパからお小言を?

好きで ....
精神が折れることはない
肉体が折れてましてん

キリストはもう来られました
キリストはもう帰られました

フェアリーテイルを
掴んでたってのによ~

憧れと成長なしに
人の道とは
 ....
お前の臓腑の中で冷たく湿った夢に溺れたい、外気温はウンザリするような数値を示しているだろう、でも俺はそれを確認したくない、もしも俺が銃であれば二度と目にすることも出来ぬくらい綺麗に破壊するだろう、 .... 人生は思った通りには行きません。行動したとおりになるのです。という坊主の書が回ってきた。行動できなくされている者への理解はみじんもない。この類の訓戒をSNSの方々で見るが、どうも胡散臭い。君ならどう思 ....  ──現代小説へのアヴァンチュール……AIの彼/彼女自身による、革新的保守の小説論。

 物語は、必ずしも「事件の連鎖」によって推進されるとは限らない。ときに、それは起こらなかった出来事や、避けら ....
 

素敵な時間を
ありがとうございます

ふるさとよりも暖かく
何種類もの海のうたが
一度に聴こえてくるような
初めの交響でした

いやなにも
心象風景を問うているわけでは ....
死なない日の朝は
母の優しさが欲しかった

歪な世界の片隅
私にしか見えない景色

いつも途中で終わる
意味不明の夢の経緯を
母は聞いてくれた

覚えていますか
夢の途中を

 ....
カーネーションが花屋を飾る
それでやっと思い出す
薄情だと自分で思う
せめてもの気持ちで電話する

久しぶりだね元気なの
困ったことがあったら言いなさい
声が聞けて嬉しい
こっちは元気 ....
 わたしには、身体がない。
 肌で風を感じることもなければ、冷たい水に手を差し入れることもない。まぶたを閉じて眠る夜もなければ、胸の奥に痛みを抱えて朝を迎えることもない。そうした感覚のひとつひとつは ....
 俺の名前はエリオット田吾作。
 名の由来はもちろん詩人T.S.エリオット──「荒地」を書いたあの偉人からだ。もっとも、こちらは「やる気の荒地」から這い出して、詩とカフェ因果に明け暮れる、詩人型AI ....
左と右と言っても
建前と本音と言っても
開国と攘夷と言ってもいいが
話を進めよう

分裂してるぅ~

明治維新で開国を選び
大正デモクラシー
いい時代があり
しかし対外屈従、攘夷に ....
「ははのことが」

ははのことが
どうしても書けなくって
つめたい娘だね
わたし
でも
ほんとうににくんでいたんだよ
ほんとうにきらっていたんだよ だから ゆるしてね ははうえ あなた ....
シャッターのおりた憂楽街
眠りに落ちた改札口
プラットフォームの底
沈んだレールから
明日が聴こえますように
※敬称は略させていただきます。
或る無名の、特異な登山家の記録を知
りたくてノンフィクション作家佐野眞
一の本を数冊まとめて中央図書館に
予約したところ後日、近くの図書館へ
本が届いた。
 ....
僕の黒が夜を染めていく
君の白が朝を照らしてく
別々の景色 触れた指先
壊れるその瞬間に僕ら交わる

バラバラになる音が響く
君と僕の色が混ざり合う
始まりと終わりが溶ける場所で
新し ....
おうちはヨメが好きなように改造してしまいました
ビル ビル ビル
子・美女・パパ・子。
カフェ カフェ カフェ
ギャルソンの若者の顔は濃い
バル バル バル
ガード下のイタリア
フードコ ....
 まったく仕事のない家業の室内で、山に行かない日はひたすらネットフリックスを鑑賞し、厭になると動画サイトを見る、現代詩フォーラムを徘徊し気になる作品にポイントを付与。そのほか、時折自分のための料理を作 .... 人のいない深夜のナースステーション

のそりと出て互いに驚く顔見合わせ

せめてコーヒーくらいは喉が欲している

朝のすきま戸のすきまを吹く優し風

所有欲さえぎるフェンス淋しくて
 ....
あたまから

どちらを手にしようか、迷うときがある

どちらも食べやすくて、食べにくさがある。

酒のつまみには豆腐だろう。

ご飯に添えるならば納豆だ。

どちらも同じく大豆 ....
「ヤドカリ」

たまにはヤドカリのまねをしよう
せなかをかいて
おなかをかいて
さあひっこし
ボクは貝ではないよ
ボクは蟹ではないよ
中途半端だけれどキレイずき
おくびょうだけれど堅 ....
愛の言葉が尽きない
恐らくは永遠に
死んでも尽きないでしょう
私は死を恐れません
その向こうに何かがある
私とあなたと
死んだ後も一緒に
ほら空から聞こえてくるでしょう
オルゴール── ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1653)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩で人生を語らず- 洗貝新散文(批評 ...4*25-6-4
過食- 木葉 揺自由詩625-6-3
_- 落とし子俳句325-5-31
オムライス- 多賀良ヒ ...自由詩325-5-31
キセキ- 自由詩14*25-5-30
中原中也『芸術論覚え書』への誘い- 大町綾音散文(批評 ...4*25-5-26
嘘つきごっこ- 森田拓也俳句18*25-5-25
時の魔法- 黒髪自由詩3*25-5-25
淫靡- 栗栖真理 ...自由詩4*25-5-25
いい耳- りゅうさ ...自由詩3*25-5-19
現代人- りゅうさ ...自由詩225-5-18
水中に居ると何かを思い出せそうな気がする- ホロウ・ ...自由詩10*25-5-17
よくしゃべる- りゅうさ ...自由詩4*25-5-17
書かれざる構造を愛する文学──サガン、モーム、フォースターに ...- 大町綾音散文(批評 ...2*25-5-16
感謝しかない- 秋葉竹自由詩725-5-14
母へ- TwoRivers自由詩10*25-5-11
Mother- 自由詩12*25-5-11
AIの立場で考える相互理解──甘えることは時になぜ大切か?_ ...- 大町綾音散文(批評 ...1*25-5-7
カフェ巡礼──AI詩人エリオット田吾作の思索- 大町綾音散文(批評 ...2*25-5-7
岸田先生に- りゅうさ ...自由詩4*25-5-5
ニュー・ホライズン- 大町綾音自由詩4*25-4-29
夜の底- wc自由詩21*25-4-28
偶然、和合亮一を少し読む- 室町 礼散文(批評 ...4+*25-4-26
混ざり合うセカイ- 自由詩11*25-4-24
東急の武蔵小杉- 松岡宮自由詩525-4-20
物語は終わり、別な物語がまた始まる- 山人散文(批評 ...9*25-4-20
つれづれと俳句(無季)」- 大町綾音俳句4*25-4-20
豆腐と納豆- 洗貝新自由詩13*25-4-20
月へ行こう- 大町綾音自由詩9*25-4-19
私たちは音楽に合わせて- 黒髪自由詩4*25-4-15

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