川柳を富士山頂で書いている


川柳をジャングルジムで書いている


川柳を校長室で書いている


川柳を頭の中で書いている


川柳をお昼休みに書いている
みしらぬ女性に
あいさつした

「知っていますよ
 あなたの事は」

と彼女はいう

ぬるっと
眼球が飛び出し

アジサイの
葉っぱを

はって
溶けた



 ....
あのこは
よいこ
あのこがよいこで無かったら
よかったのにな
離島に夏がくる
隣の猫は人間になりかかってきた
この忌まわしい季節には
神経節細胞の痛みだけが秩序ある情報なのだ

ぼくの離島は温存されて
真夜中に大陸とひそかに交信する

部屋のAI ....
二〇一六年九月一日 「断酒」


 FBで、しじゅう poke される方がいらっしゃるのだけれど、正直、返事が面倒。すてきな方なので、「poke やめて」と言えないから言わないけど。

 9 ....
なんか書くと
みんな自分よりよくものを知っていて考えてもいます
なんかを書くとだからのこるのは
こんなでも書かせてもらえるのだなあということだ
うわべを撫でてるだけのは見抜かれてしまい
泡銭 ....
その夜私は心地良さに誘われ近くの公園をぶらついた
二十歳になったばかりだった

奥まった先のベンチには品の良い老人がひとり
横に立つ街灯の光に暗闇からほんのり浮かんでいる

よく見ると少し ....
いつかよんだ
すてきなしょもつのなかの
どこか
いこくのひろばには
しゅろのきと
みなみかぜと
なみのおとがありました
だれかさんは
ひとりぽっち
そして
まんげつでした
さあ
 ....
アンパンマンが凄いことは
分かった
わかったから少し黙っていてほしい
きみに言っているんじゃない
やけをおこしかけてるこの人生を
たしなめたいんだ

きみはいつも誤解するね
尤も
誤 ....
最近の扇風機は
とても安い

もう一台あってもいいかな
と思って買った

電源を入れてみて
風量が少ないと感じ

3段階あるなかの
最高にしても

音がうるさい割に
風量はそ ....
心配ない心配ない
あんたに惚れる
男なんておらんわ

だから
適当な格好しとき。

そう、友達に
誘われて行った
婚活パーティー

確かに私
全く
相手にされてません

 ....
我慢し過ぎるというこれも眠りには良くないようだ。 失意は立案の乏しさを今さら悔やんでも仕方ないのだが、委ねた事への憤りはいまだに収まらない。 もう少し道幅を広く取ればよかったとか、遠慮してカーポー .... 二〇一六年八月一日 「胎児」


自分は姿を見せずにあらゆる生き物を知る、これぞ神の特権ではなかろうか?    (ミシェル・トゥルニエ『メテオール(気象)』榊原晃三・南條郁子訳)


二 ....
青く照らされた砂浜に
微かに残した面影は

君が海へ帰る時

足跡は波間に消えて
涙だけが満ちてくる

「私を探さないで」
砕けた波飛沫は呟いた

寄せては帰る海の鼓動
君への ....
『5わのアヒル』という子供の歌をききながら
水溶き片栗粉をこしらえてる

トロミというのをしっかりと扱えたら
いろんなことが
すこしはマシになりそうなので
だから
水溶き片栗粉なのだ
 ....
ペットボトルの口が開いて
 水蒸気舞い上がればイルカが波に乗ってやってくる
街のカラスが餌を探す
 幼虫は産声を上げるその時をじっと待っている

怪しくもない人々が夜を擽るのは   塵
 ....
彼女は言った。

「クジラは空を飛ぶ魚だよ」

その通りだと思った。



恋をしていたのか、と聞かれたら
そうだ、と答えるだろう

けれど、恋を引き算したところで
クジラは ....
二〇一六年七月一日 「ヴィーナスの腕」


コンクリート・鉄筋・ボルト・ナットなどなど
構造物の物質的な素材と
温度や重力や圧力や時間といった物理的な条件や
組み立てる技術や出来上がりの見 ....
さねよしさんは
天才ではなくて
源泉なんだと思う

例えるなら
ボクらが天才だとしても
釣り糸を垂らして
日がな一日
魚がくるのを待つ

でも
さねよしさんは海で
魚に戯れてい ....
バイオリンが弾いてみたかった

しらねぇよバカやろー、と犬に言われ
そりゃそうだわ、と泣いているからね
もう駄目なんだろうと始発とすれ違う

なんでもありませんよ、と千回繰り返してる
二 ....
今まで掴んで来た
大切な人の腕が
光を遮るから
明日は切り落とさなきゃ

さよならが通った道は
もう歩きたくないのに
どうして最後は
花を探してしまうのか

ハサミやノコギリの
 ....
視聴率が高い、スポーツ中継。
みんなが知ってる名作映画の、テレビ放送。

いまどき、視聴率を気にしてるのって私くらいかも
しれない。
・・・・でも、視聴率が高い番組を、私は、みる。


 ....
両祖母は国後島、樺太出身である。
現在国後島は北方領土としてロシア実効支配下にあり、
樺太は正式なロシア領土である。
戦時は幼少期ということもあり、両祖母の当時の記憶は非常に断片的である。
し ....
貧乏村からちっとばかりの山深いところ。
いつの頃からか棲み始めた鬼。
棲むのも当たり前
そこは、大きな声では言えないが姥捨て山。

昼間のうちに、一人捨てると、その晩は、耳ざとければ、はっき ....
朝顔が知らないうちに、つるを出していたので、竹の添え木をつけてあげました。

その晩のことです―――

朝顔は、とっても人見知りの恥ずかしがり屋なのに、竹は、とっても明るく朗らかでした。
「 ....
「何十代も続いた家も沼の底になるのかのぅ。」
爺が、鼻水すすって呟いた。

平野(ひらの)の村は、毎年夏に氾濫するぬらくら川のせいで、田畑はびっしょり。
収穫のあがらずの貧乏村…

村長は ....
わなわなふるえる
ひびの、よろこびかなしみよ
それがこの世のさだめなら
汝のコインに息を吹きかけ 

明日の行方へ、投げてやれ!

くるくると…裏表見せる
放物線のその先は
道 ....
二段の40代主婦であるOさんが
六段の先生方にすすめられて
国体団体予選を兼ねた県大会に出場した
四つ矢を二回やって
国体選手を選出する大会であった
県下各地の各支部から選ばれた方々が
参 ....
青竹や潜るパンセの空ふ紘   海賊は正規軍には勝てない
どんなに強くても
強い海賊が正規軍に登用されて
さらに強くなる場合もある

昔のカリブ海では

中国では上下ひっくり返ることも
ままあったようなので
その限 ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1551)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シャーペンと消しゴムとノート- 水宮うみ川柳4*21-6-17
あいさつ- ナンモナ ...自由詩11*21-6-16
ひとのまえでものが言えなくなった、いつからか。- 道草次郎自由詩421-6-15
離島の夏- 梅昆布茶自由詩2121-6-14
詩の日めくり_二〇一六年九月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-6-14
でわでわ- 道草次郎自由詩221-6-12
ある晴れた日に- 宣井龍人自由詩6*21-6-11
おまえはいつかおもいだすはず、あれらたくさんのものがたりを- 道草次郎自由詩321-6-10
ほんとうだね、アンパンマンはほんとうに凄いよ- 道草次郎自由詩321-6-10
昭和の扇風機- st自由詩321-6-10
わたし_なにやってんの- 花林自由詩821-6-9
にんにく- アラガイ ...自由詩8*21-6-8
詩の日めくり_二〇一六年八月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-6-7
海へ帰る- 宣井龍人自由詩9*21-6-3
『5わのアヒル』を聴きながら- 道草次郎自由詩921-6-3
かけひき- アラガイ ...自由詩14*21-6-3
夏とクジラの話- 投稿者自由詩421-6-1
詩の日めくり_二〇一六年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-5-31
さねよしさんは- パン☆ど ...自由詩221-5-30
くだらねぇ、と叫べば- 帆場蔵人自由詩421-5-30
ラストシーン- ミナト ...自由詩821-5-30
みんながみるもの- 浮蜘蛛自由詩221-5-30
ロスケ- TwoRivers散文(批評 ...8*21-5-30
- 板谷みき ...散文(批評 ...1*21-5-29
竹と朝顔- 板谷みき ...散文(批評 ...1*21-5-28
河童伝- 板谷みき ...散文(批評 ...1*21-5-28
道しるべ- 服部 剛自由詩421-5-28
弓道とは- ホカチャ ...自由詩1*21-5-27
_青竹や潜(くぐ)るパンセの空ふ紘(いと)- アラガイ ...俳句8*21-5-25
昔、カリブで- りゅうさ ...自由詩221-5-24

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