日は長く 妙に生暖かい風が出て
 濡れながら歩く大通りを
 脇道へ逸れると
 連なる飲み屋や風俗店看板

 そこに女が居るのをみた

 薄いスカートは
 夏がとっくに通りすぎた様に
 ....
彼には、入れ墨があった。
革ジャンの下に無地の白いTシャツ。
ぼくを見るな。
ぼくじゃだめだと思った。
若いコなら、ほかにもいる。
ぼくはブサイクだから。
でも、彼は、ぼくを選んだ。 ....
それにしても、『マールボロ。』、


 いまだにみんながきみの愛について語ることをしないのは、いったいどうしたことなのだろう。
(リルケ『マルテの手記』高安国世訳)


誰もが持っている ....
 何故でしょうね
 掌の上で独楽が、止まっているように回って
 視線をさらいますけど、波のめくれや
 バケツの蟹の回転はどことなく
 記憶に繋がっているように眺めています

 流しの栓を抜 ....
何か例えば
そういう事を言いたいんじゃなかった
光ったり遠かったり
触れられるものを大切にしたかった

古いボールペン
革のノートカバー
綴られた文字は癖があって
誰が書いたか
 ....
 雨は詩歌。
 雨はメタファー。
 雨はわたし。



  散文の海へ8

 夏休みに入った。
 家族連れでにぎわうビーチは、まるでキャンプ場のテント村みたいだ。ビーチパラソルなんて ....
死を覚悟したあの朝の太陽が僕の命を揺るがせたまま


「鬼は外」から逃げた鬼が自炊して豆などを煮て暮らしてる村


今日もまたそうめんだけで生き延びた、梅雨の終わりを少し祝った


 ....
夕暮れになると虫を求めて燕が飛び回る
蝙蝠の飛翔よりずっと気分がいい
燕はハレの礼服になれたけど
蝙蝠は傘にしかなれなかった


自分の大学がイスラエルの企業から恩恵を受けている
そ ....
また明日どんな日になり何をする?もう一人いる自分が聞いた

早朝のラジオ体操する広場今はなくなりアパート並ぶ

公園も広場もいつの間にかないマンション建つもガラ空き状態

畑とか田んぼが見 ....
瞼の裏側で眠りの松明が燃え盛る
タップを踏む睡魔が天然色の幻へと誘う
大地を俯瞰すれば麒麟の群れが走り
文明は密林のように摩天楼を生やした

水曜日の波が大通りへと押し寄せる
チョビ髭を歪 ....
蛇が布団の上で死んでいる。いつから死んでいたのか知らない。腐ってはいないが干からび始めている。とても大きな蝿が一匹ぶんぶんと飛んでいる。開け放しの窓から風が激しくて臭いを感じることができない。反故紙が .... ひと一人の命は
地球ひとつの重さより重い












※ガザで虐殺された人の数は2,4000人以上
その7割が女性と子ども達だ
むかし戦争があったなんて
――きっと嘘だ、

円柱型のチョコレートを
小さな花紋のある包み紙を破って、
贈り物だと信じて食べた
チョコを食べると、熱くなって
自分が強くなるのを感じた
 ....
 通勤電車でふと絡みあう視線
 作業着姿で伏し目がちに座っている
 その人の 汚れた軍手をはめる手に
 真紅の盃

 みずみずしい酒の香のなせる業にして
 白髪で皺きざまれる{ルビ貌=かお ....
夜がしなだれかかって来る
その嘘みたいな軽さに
なんだか泣きそうにならないか?
そんなとき
君に逢いたいのに
馬鹿だから馬鹿のままで
毛布にくるまりひとりで眠るんだ
めちゃく ....
この作品はフィクションです
実在の人物や、組織とは一切関係ありません
この作品はフィクションです
実在の作品や、感情とは一切関係ありません

この作品はフィクションです
現実であな ....
   1

(朝は、パン♪パン、パ♪パン♪)(昼も、パン♪パン、パ、パン♪)(夜は、うどん♪うどん♪うどん!♪)巨大な一斤の食パンの被り物を頭に被った白いコックコートを着た小太りの男が、「やきたて ....
 昔々
 その昔
 あなたのもとに集い
 昔々
 その昔
 あなたの指先追いかけた
 いつしか
 あなたに弾かれて
 いつしか
 あなたに打ち出され
 散り散りになった
 かけら ....
静物たちは沈黙し続けながら俺たちの詩を見届けようとしている、きっとやつらにとっては一番興味深い現象なのだろう、そしてそれは余程の例外を除いては滅多にお目にかかれるものじゃない、当人の俺たちにしたっ .... nowhere
15年飼っていた猫が死んだ。
5月8日、18時50分頃。
もうどこにもいない。冷蔵庫の上にも、出窓にも、いない。
nowhere

no here
最後の日に ....
石ころを拾う。
できると決めていたことをすること。

こどもを神輿にかつがせてはいけない。それ物凄い大事。大事なんだから。
私よほど自身がないんだね。
時は
過ぎる
何がどうあろうと
魂は
共に在る
今 一生のことは
分からない
次の瞬間か
十年後か だから
今を大事にしたいな
  
(短歌八首)

夜に泣く
ただ一匹の虫のうた
眠れないときスマホのうえで


嫌われる
覚悟と諦めだけは持ち
白い嘘つくひとりは楽しい


ただ黒い
シミ ....
うあ、日の丸だや
なんでや、日の丸だや
そして日本語だ、アニソンだや
スマホの向こうにテント暮らしの一家
壁に血色悪いマル・マル・ヒノマル飾られ
くるくるくせ毛の子どもたちが水玉のスカートを ....
生まれた事が嫌だった
父はギャンブル狂で
女にもだらしなかった
雨漏りと床が抜けたあばら家に住み
幼稚園にも行けず
ろくに食べることもできなくて
何時も腹を空かせていた
学校では給食費も ....
いたいけな こ を
いだくなら
いたみなど ない

いだくなら
いだかれてしまうから
いだいな なにかに
鼾がやたら五月蠅くて
ふと目が覚めたが、
身体はまだ眠っていた
どうやら幽体離脱したようだ
真夜中の瓦屋根はよく冷えていた

窓から自分の鼾が聞こえる
空をボクの同類たちが飛んでいた
 ....
ネオンの滲む街角で
ウオッカを飲み干し
潰れた夜

ぼくは路上の水溜まりで朝を迎えた

ネットの噂では
きみはいまでもピアノを弾いているらしい

解ろうとして解らなかったあの日
手 ....
これもみんなのおかげ。
私が無くても
みんなは存在しているが、
みんなが無ければ
私は存在出来ないからね



無事に年を重ねられました。
すこしは
私の力もあるでしょうが、
 ....
足立らどみさんのおすすめリスト(1694)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
翠雨- リリー自由詩5*24-6-16
マールボロ。__- 田中宏輔自由詩13*24-6-16
Cut_The_Cake。- 田中宏輔自由詩6*24-6-16
- soft_machine自由詩724-6-16
詩を書くということ- ねことら自由詩424-6-16
詩小説『雨の日の猫は眠りたい』その3。+あとがき- たま自由詩624-6-13
電子の国で- 由比良 ...短歌2*24-6-10
デモ- 藤原絵理 ...自由詩424-6-6
安らぎ- 夏川ゆう短歌924-6-3
ライク・ア・ムービー- atsuchan69自由詩8+*24-6-1
- 佐々宝砂自由詩10*24-5-27
大嘘- HAL自由詩3*24-5-26
恵みのチョコレート- atsuchan69自由詩13*24-5-25
落花- リリー自由詩9*24-5-25
純愛のうた- 秋葉竹自由詩224-5-25
この作品はフィクションです_実在の人物や_組織とは_一切関係 ...- 竜門勇気自由詩3*24-5-24
小麦の薫る男(サンドイッチマン)- 本田憲嵩自由詩924-5-20
高嶋先生への手紙- 北村 守 ...自由詩424-5-19
散らばった骨はひとつところに集めておけばいい- ホロウ・ ...自由詩4*24-5-19
(n((o),(w)),)(h)ere)詩人はきっといつか詩 ...- 竜門勇気散文(批評 ...5+24-5-19
自分に言い聞かせる。- 白書易散文(批評 ...2*24-5-19
※五行歌_「時は_過ぎる_何がどうあろうと」- こしごえ自由詩5*24-5-17
※五行歌_「今_一生のことは_分からない」- こしごえ自由詩3+*24-5-17
寒いのはこころであってからだじゃないとかいいながら布団に潜る- 秋葉竹短歌424-5-15
TikTok20240514- 松岡宮自由詩4*24-5-14
半生- レタス自由詩12*24-5-13
いだく- るるりら自由詩1224-5-12
真夜中の丸太切り- atsuchan69自由詩12*24-5-10
五月の雨- レタス自由詩10*24-5-6
※五行歌_三首「光る風の_誕生日を」- こしごえ自由詩5*24-5-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57